プラムビレッジとハーバードのマインドフルネスを学び、実践する(試験放送版) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2019-10-31T02:30:30+09:00 Peatix 東京メディカルマインドフルネスセンター プラムビレッジとハーバードのマインドフルネスを学び、実践する(試験放送版) tag:peatix.com,2015:event-91509 2015-05-18T22:30:00JST 2015-05-18T22:30:00JST 「心豊かな人生を送るために、何か新しいものを外に求める必要はありません。欧米に憧れ、幸せになる秘訣を探し求めるより、本来の自分に立ち返ってください。視線を外から内へ向けるのです。素晴らしい知恵の宝は、日本の皆さんには既に十分備わっているはずです。その知恵の宝に気づき、自らの暮らしに積極的に、うまく活用するならば、より平和で健康的な日本の社会が、未来の世代に向けて築かれていくことでしょう。」    ティック・ナット・ハン 「日本の皆さんへ」 『味わう生き方』 P.15 より 今、日本社会でもようやく知られるようになってきたマインドフルネスは、単に、仕事の能率をあげたり、自分のストレスを減らすだけではありません。 心身の健康やパフォーマンスのアップにも大いに寄与しますが、中でもティク・ナット・ハン老師のマインドフルネスは、家庭の平和や健康な社会をつくることにも力点が置かれています。 今年の4月から5月にかけて、老師の高僧団が来日され、様々なプログラムを提供し、いずれも広く、深く、日本の各方面の皆さんに受け入れられました。また、それと軌を同じくして、NHKの番組でも、老師のこれまでの生き方について2回の特集が組まれ、再放送もされたほど、その反響は大きなものでした。5月10日は、医療・心理関係者のためのセミナーが聖路加国際大学で開催されました。ここは、5年前に、老師とリリアン・チェン博士の名著であるSavor(邦訳「味わう生き方」)を訳すにあたり、学生時代に面識を頂いた事がある日野原重明先生(聖路加国際病院理事長・名誉院長)に、原稿の段階で読んでもらって、コメントをもらおう、と来校した場所です。 お願いした後に、東日本大震災が起こり、先生もボランティアの医療関係者の派遣などで忙しくなられたのに、下記の推薦文を、自ら進んで寄せてくださったのです。当時、100歳の先生が、直筆で下記のように書かれていました。 「この本は世界的な禅の僧侶、ティク・ナット・ハン師の食事の取り方、歩き方、呼吸の仕方、そして肥満を避ける生活習慣法を、ハーバード大学の栄養学の専門家が師と共にまとめた書である。 個人を健康にし、社会を変え、互いに愛し、支えあうことで、個人と社会が変革され、友愛と平和な世界がもたらされる秘儀が分かりやすく書かれている。 これを読んで実践すれば、本当の命と幸福と平和とが与えられると私は信じている。73年間、医師として生きてきた私にとって、本書は生き方のバイブルと考えられる。」    日野原重明   ティック・ナット・ハン老師が、個人の健康だけではなく、平和で健全な社会を作っていくことも大切にされていることを、日野原重明先生は、きちんと看破されています。今回のプラムビレッジのセミナーやワークショップの参加者の感想で、よく聞いたのは、「すべてが地に足が着いた感じがする」とか「所作や表情で癒される」といったものでした。やっぱりプラムビレッジのシスターやブラザーは、皆さん、生活の中で、実践されているのでしょう。 そこで、我々も、その秘儀が書かれた本を読むだけではなく、実践を通して、自らもそのようになっていきたいと願い、その名著を日本語で紹介した者の責務として、今回、このようなコースを企画しました。 ◎期間と時間 ・午前のコース 毎週火曜日 10時半から1時間  初回 5月19日(火)  ・午後のコース 毎週木曜日 18時半から1時間  初回 5月21日(木) ●スクーリング 第4から6講の3回は、食事、身体活動、休養の実践編(シラバスをご参照)なので、エクササイズの実技指導をした後、交流会をする。終了は13時(計2時間半)。・10時30分から11時30分  オンラインコースと一緒に同時中継  ・11時30分から   エクササイズ ・12時から13時   お弁当やオーガニックな自慢料理を各自が持参し、マインドフル食事法を実践 その後、交流会。    ◎講義スタイル 受講者にはインターネット放送ができるUstreamという仕組みの専用チャンネルのURLをお送りしますので、時間になれば、PCかスマホの前でお待ちください。 最初に顔を映してご挨拶した後、毎回、最初に5分間ほど、PCの前で座る姿勢と呼吸を整え、心が静まってから開始します。 講義は、パワーポイントのスライドなどを使いながら、本書のポイントの解説や関連する関連した話題や、毎回、2つほどエクササイズをします。 質疑応答は、オンラインでの講義中、twitterやfacebookなどのソーシャルメディアで質問があれば、時間一杯、お答えします。 最後も、心と身体をと整えてから、終了します。その後は、火曜クラスはマインドフルなランチ、水曜クラスはマインドフルな夕食に臨んで下さい。 ◎対象 どなたでも可。 「変わらないと思って諦めていたことが、変わる!」 これがマインドフルネスの強みではないでしょうか。生活習慣、長年の癖、嫌な性格、特定の人との人間関係・・・。 それらを「変えよう」としても難しいのに、物事や自分をみつめ、きちんと理解したら、自然と「変わる」ことがあります。 「変える」ではなく、「変わる」。 世間では様々なスキルが教えられ、自分を成長させようと皆、熱心に学んでいます。 それらは、コンピュータでいえば、アプリのインストール。 それに対してマインドフルネスは、OSの更新やメモリの整理で空き容量を増やすこと。 それでアプリがサクサク動くようになる。 あるいはアプリがなくても、OS付属の機能で必要としていたことが出来ることを知る。そんな風に譬えられると思うのです。 このOSの更新やメモリ管理をすれば、 ・海外から習ってこられた最新・最強のコーチング ・自分の強みの発見法 ・全ての人を感動させるプレゼンのテク ・雇われずに好きなことをして高収入を得る方法 ・ラクして爆発的に集客する技術・最速で確実に夢を実現する方法 ほか、数え上げればキリがありませんが、 そんな無数の魅力的なスキルである「アプリ」をインストールしたのに、なかなかうまくできなかった人が、OSを更新し、メモリを管理しただけで、ある時から、なぜか上手く出来るようになり始める。あるいは、それらの「アプリ」が、最強に効果を発揮する。 これが、日野原先生が言われる 「個人を健康にし、社会を変え、互いに愛し、支えあうことで、個人と社会が変革され、友愛と平和な世界がもたらされる秘儀」 に繋がっていくのではないでしょうか。 そこで、このOSとメモリで譬えられるマインドフルネスの理論とエクササイズのクラスを、次のような方に受けていただきたいと願います。 1 自分が内側から「変わる」ことを体験したい方 ・外見の手入れでは届かない内面に目を向け、内側からにじみ出る魅力を引き出す ・自分の能力や責務を理解し、安定感と信頼感がある仕事ぶりになる ・人を許せずに湧き起る怒りの感情を弱めたい   など 2 周りの誰かを健康にしたい方 ・パートナーや子ども、親、友人の身体と心の健康維持・増進の秘訣を知りたい方 ・管理栄養士、保健師、医師、歯科医師、薬剤師、保育士、社会福祉士、介護福祉士等の対人援助やヘルスケア関連の専門職、食育のアドバイザーほか 3 先述の様々な「アプリ」を教える先生で、対象者の持つ力をさらに引きだす力を高めたい方   コーチング、カウンセリング、各種セラピスト、ヨーガやアロマ等の代替医療のインストラクターほか4 自分が属する社会を「健康」(健全)にしたい方  NPOの幹部や社会起業家、政治家ほか 5 「瞑想」という言葉に抵抗を感じるが、マインドフルネスには興味がある人、言い換えると宗教アレルギーがある方や、理科系の方  講師は、宗教的なことが嫌いではない方ですが、過去に学んだ専門性を活かし、マインドフルネスを、サイバネティクス(システム工学)や人工知能の観点から整理する試みをしています。 また脳神経科学の研究成果を取り入れて理解しています。以上、対象は、多岐に亘りますが、お時間ある方は、後段の「◎シラバス」にも目を通していただくと、単に広げているだけではなないことをご明察いただけると思います。◎講師  大賀英史   東京メディカルマインドフルネスセンター 代表 日本マインドフルライフ協会 常任理事 日本行動医学会・教育研修委員、日本ストレス学会、日本社会福祉学会等に所属  博士(医学)、修士(教育学)、保育士(ペーパーですが)専門は、「認知科学と行動医学に基づいた行動変容」  高校時代に、受験勉強の悩みから大脳生理学と認知心理学に関心を持ち、浪人時代に禅と合気道に出会ったことで、心身の平安を得る。認知科学と行動医学を、それぞれ日本の最先端の研究をしている東京大学の研究室で学ぶ(そのため32歳まで大学院の学生でした・・・)。 国立健康・栄養研究所でメタボリック症候群への効果的な保健指導のために、マインドの研究(認知科学)と、行動医学の研究と実践方法を開発し、普及に努める。 その過程で、2007年に、開発した方法が、ジョン・カバット-ジン博士の「MBSR(マインドフルネスストレス低減法)」と似ていることを知り、以後、マインドフルネスの一種であるACT理論に詳しい早稲田大学人間科学学術院の熊野教授らにも加わってもらい、日本行動医学会内に研究グループを形成し、マインドフルネスの視点を加味した健康増進のメソッドの効果検証を続ける。 2008年から、マインドフルネス研究会を主宰。2010年に、我が国に「マインドフルネス・ストレス低減法」を紹介された春木豊早稲田大学名誉教授を理事長に迎えて、日本マインドフルライフ協会を創設する形で改組する。専務理事として日本におけるマインドフルネスに関する、ほぼ全ての第一人者と小規模な勉強と実践をする定例会を開催する。その過程で、ジョンカバットジン博士の招へいを企画する。 2010年の夏に、南仏のプラムビレッジのリトリートに初参加し、2011年にSavorの翻訳を出版。 早稲田大学人間科学学術院の招聘講師として学部生や大学院生へ、また早稲田大学イクステンションセンターで一般の方へ、健康増進に活かすマインドフルネスの講義を毎年、実施している。2012年から、共立女子短大生活文化コースや同大学の教養コースの「健康科学」でも、本テキストを使って3年間でのべ数百人の女子学生に講義と実技を指導してきた。 2006年度から3年間、厚生労働省の研究班班長として、様々な生活シーン(銭湯、居酒屋、スーパーマーケットなど)を活用した健康づくりのシステムやノウハウを開発し、人と人の絆を結んでいく街づくり(ソーシャルキャピタル)を通した、持続的な健康づくりの環境の効果と検証にも従事してきた。 2007年から3年間、静岡県小山町の食育基本計画策定委員長や国保医療費検討のためのアカデミックボードの座長を務める中で、自治体のまちづくり政策の基本理念に、「マインドフルネス」と「ソーシャルキャピタル」を、日本で最初に明記する先行事例を生み出し、その一部は、厚生労働省の地域保健の今後のあり方のガイドラインづくりの参考事例として影響を与えた。 ◎教科書   ティック・ナット・ハン、リリアン・チェン 著 『味わう生き方』 木楽舎 2011  お持ちでない方は、各自、ご購入ください。事前にテキストに目を通しておいてくだされれば、クラスでの学びと実践の理解が深まります。何らかの理由で入手できていない方でも、学習や実践の上で大きな支障がないように工夫して進めます。 ◎受講料 ・オンラインコース  7、000円(オンライン4回 × 1,000円、合計7時間)   ・オンライン + 通学・交流コース 13、000円(オンライン4回 × 1,000円 + 通学・交流 3回 × 3,000円、合計11時間30分) ・オンラインコース1回お試し受講  1,200円 ※お願い このような学びと実習を必要と感じる方に、一人でも多く受講いただくため、またなるべく7回通して、毎週、受講いただくため、価格を抑えました。 興味や必要がありそうなお知り合いがおられたら、どうぞご案内を差し上げてください。 ◎講師からのメッセージ「このクラスを選択し、学び、実践すれば、申し込み時に抱かれた期待に応えられるだろうか?」  訳書を出すだけではく、実践を支援することも、また身体と心と社会の健康をしてきたものの責務であろう。 とはいえ、この本を読んで定期的に実践している方は、これまでは、私の「健康科学」の講義を選択し、毎週、各章のエクササイズを実践したレポートを提出させられる学生だけかも知れない。 過去3年間の実績でいえば、学生たちのレポートは、実に奥深く、感動的である。普段は、発言などしないおとなしい子が、呼吸や食べ方をこの本を読んで、少し変えたら、心身の疲れが感じないようになった、 友達や親との人間関係までよくなった、さらには、生かされている事に気付いて、感謝の思いが自然と湧いてきた、などが、すくなからず、書かれている。単に点数欲しさの作文かどうかは見抜けるものだ。 大学での講義では、マインドフルネスの実践ばかりできるはずはなく、健康科学の基礎知識の解説が大半を占める。そのため、素晴らしいレポートを書いてくる者は、教科書である『味わう生き方』の指定した実践のページを読んで、自分で試行錯誤して取り組んでいる。 本講座では、すでに基礎知識を十分に持つであろう方の受講が多いだろうから、他で得られる知識よりは、本書ならではの考えに基づく実践を重視する。期待いただいた効果が実際のものになるかは、毎週60分の講義と実践以外に、ご自身が、どの程度、取り組んでいただけるか、にも依存するだろう。これは決して、講師の逃げではない。受講生の能動的な参画がなければ、変化など起こしようがない。およそ学習とは、すべからく、そういうものだろう。 とはいえ、講師としては、受講いただいた方が、一人残らず、自分や他人や周囲の社会が「変わる」経験を期待いただいたとおり、していただきたいと切に願っている。それも、期待以上に、格段と「変わる」ことを。 講座の途中でも、そんな経験をされた方は、講師に直接、メールで報告していただきたい。他の受講生の励みにもなるので、ご本人の了解頂けたら、それを講義でも紹介したい。 そんな支え合う関係づくりが、本講座を貫く精神でありたいと思う。オンラインでつながった仲間とともに、マインドフルネスの道を歩もうと考え、作ったのが今回のプログラムである。 あなたがその仲間に加わり、輝く成果を出して、周囲の皆さんに、いい影響を与えていただけたらと願っている。 ◎シラバス講義は、テキストを基本としながらも、短大から大学院までの講義経験、また専門職の現任者研修や一般の方へのセミナーの経験をもとに、関連する学問的な話、講師が経験した話などを踏まえて、日本の日常の環境で、取り組みやすい話題を加えます。 ■第一講  5月19日(火) or 5月21日(木) 合理的に向き合えば「変わる」ことは可能である (対応するテキスト:日本の皆さんへ(ティック・ナット・ハン リリアン・チェン)、読む前に知っておきたい用語の解説、序章、1章  減量の苦しみに終わりを告げよう) 本章では「苦集滅道」である四聖諦が紹介されている。一見、抹香臭いと思えるだろうが、「苦」=問題の定義、「集」=原因の解明、「滅」=解決策の立案、「道」=解決策の継続的な実行という意味であり、現代流にいえばPDCAサイクルを回すこと。これは、仏教が合理的な哲学である、とされる証左と言えよう。 仕事で身に付いたマネジメントの発想を健康づくりに活かす、あるいは健康面の行動変容に成功したら、それを仕事にも活かす。そういった相互作用は、マインドフルネスをOSとメモリ管理として理解することで、実現が容易になるだろう。■第二講  5月26日(火) or 5月28日(木) 摂るべきでないものと摂るべきもの、そしてその摂り方とは (対応するテキスト:2章 リンゴを心あら味わって食べていますかーリンゴ瞑想への誘いー、3章  口から摂る食べ物だけが栄養ではない)   最初に、実際に、リンゴを食しながら、マインドフル食事法の基本を体験する。(リンゴ以外でも代替は可能)。次に、第一の栄養「口から摂る栄養」、第二の栄養「感覚からの印象」、第三の栄養「意思」、第四の栄養「意識」について確認する。現代の栄養学は、第一の栄養だけを問題にするが、身体だけではなく、心に入ってくるものとして、自分の成長の益にならない情報が、我々の行動を無意識に規定していることや、過食は意思次第であること、さらに意識深くに埋もれた種が、意思を左右していることを確認し、マインドフルネスの必要性を浮き彫りにする。 ■第三講 6月2日(火) or 6月4日(木) 自己を観察することの力を知る (対応するテキスト:4章 今、この瞬間を立ち止まって観察しよう)  マインドフルネスを実践するには、身体、感情、思考、心の4つのレベルがあり、それぞれの実践法を学ぶ。身体レベルには、呼吸や身体の意識、トータルリラクゼーション、身体に地水火風(空)を見る、などの方法、感情レベルには、観察によって不安や不快な感情を和らげる方法、マインドのレベルには、ありのままの観察により、怒りの根源の特定、怒りの対処法、慈悲の瞑想、マインドの対象のレベルには、心的トラウマからの解放のために、ひたすら心をありのままに観察すること、などを学び、それぞれの瞑想法のいくつかを実践する。 ■第四講 6月9日(火) or 6月11日(木)  マインドフルに食べて、個人も社会も健康に  (対応するテキスト 5章 マインドフル食事法)  本書は、ダイエットの本ではなく、さまざまなダイエットに疲れた方のためのものである、と本書の冒頭にある。マインドフルな食事は、心と行動の習慣が変わることで、結果的に減量するという、リバウンドがない最強の方法である。また、マインフルな食事法は、体重だけではなく、食品の廃棄物などの減量もするなど、環境負荷も減らす。 マクロビオティックの食事法に通じる考え方が随所に出てくるが、この章は、共著者のハーバード大学公衆衛生大学院のリリアン・チェン博士が主として執筆したと思われる。前半の栄養学のパートは、同大学院のHPと内容がほぼ同じである。前半は、一般的な栄養学や栄養教育学との共通性も多く、講義では省略する。後半(p.167~)は、マインドフルに食べる食事の実践、マインドフルに食べる七つの心がけ、無意識(マインドレス)に食べさせるワナに注意する、<知識を実行に移す>自分に合った食事プランの作成と続き、どれも圧巻である。それらは、事前に目を通せるといいだろう。 本講義では、実践を支援するためという目的から、「無意識(マインドレス)に食べさせるワナに注意する」にある、行動科学の研究成果に基づくと思われる様々な対処法を確認した後、<知識を実行に移す>にある6つの問いから、下記の4問に対して、答えていく。 Q1 体に良い食べ物で自分が気に入ったもの、マインドフル食事法の中で自分が気に入った方法は? Q2 体に良くない食品に変わる食品、体に良くない習慣に代わる習慣は何か? Q3 朝昼晩のどれを健康的な食事に替え、どの七つの心がけを実践するか? Q4 健康的な食事をする障害を乗り越える効果的な方法は何か? ※通学クラス 米国系のマインドフルネスの基本的なトレーニングでは、レーズンを使ってじっくり味わうことから多くのことを学ぶが、本クラスでは、和風のお豆や、すこし高価なショコラ(チョコレート)とワインで実践する。その理由は、クラスの中で説明する。オンラインの講義とクラス独自の実習が終わる12時ごろからは、各自が持ち寄ったオーガニックな食事で、マインドフル食事法を、プラムビレッジ方式で行う。  ■第五講 6月16日(火) or 6月18日(木)   (対応するテキスト  6章 マインドフル身体活動法) この章も、後半以後(p .216~)の実践編をとりあげる。事前学習として、 「身体を動かすことを妨げるものとその対策」のうち、(時間がない、疲れている、人の目が気になる、メニューが多すぎて何からやればいいかわからない、お金がかかる、エクササイズをする場所が近所にない、 近所が安全ではない、体に痛みがある)から、自らがあてはまるものを選び、自分なりの対策を考えるおく。 講義では、テキストの対応部分を解説をした後、対策の内容を確認する。実践では、「マインドフルネスと結びついた身体活動」から、歩行瞑想、腕を上げ下げする瞑想、従来の身体活動を瞑想に変える、の3つを取り上げる。 ※通学クラス 事前に「学んだことを活かして自分用のプランをつくる」(p.228~)で作成してきたものに対して、11時半からのオフラインの実習時に、講師がコメントをする。 ところで、ティック・ナット・ハン老師のマインドフルネスでは、「相互存在(インタービーイング)」が重視されている。また、ジョン・カバット-ジン博士のマサチューセッツ大学附属病院のストレスクリニックでは、人間関係からくるストレスに対処する考え方と実技として、合気道を取り入れている。講師も、個人で行う瞑想や座禅ばかりでなく、「誰かと向き合う」なかでの集中やリラックスすることが大事と考える。そこで、カバット-ジン博士の『マインドフルネス・ストレス低減法』(邦題)の該当部分を紹介し、合気道を紹介した後、2人ぺアになって、それを実践する。 ■第六講 6月23日(火) or 6月25日(木)  毎日の生活習慣をトレーニングに変える。 (対応するテキスト 7章 マインドフル生活プラン)  事前学習として「5つのマインドフルネス・トレーニング」(p.283~)を読んでおく。講義では、「マインドフル呼吸法を日常生活に取り込む」(p.252~)から、各クラス別に、下記を取り上げる。 ●火曜の午前クラス: 「人間関係を円滑にする場面」から、微笑み瞑想、傾聴瞑想、愛話瞑想、「毎日の家庭での生活場面」から、おはよう瞑想、蛇口瞑想、歯磨き瞑想、料理瞑想、行列瞑想、置き場所瞑想のうち、数個を実践。 ●木曜の午後クラス: 「日々の仕事場の場面」から、インターネット瞑想・メール瞑想、課題絞り込み瞑想、悠然瞑想エレベータ瞑想、気分転換瞑想、「外出や遠出をして心身をリフレッシュする場面」から、日の出瞑想、ジョギング瞑想、木の幹瞑想、花瞑想、日の入り瞑想、ドライブ瞑想、渋滞瞑想のうち、数個を実践。 ※通学クラス 事前に、マインドフル生活プランの具体例(p.274~)を読み、(厳格な型はなく、創意工夫で組み立てる、スモールステップから始め、階段を上げていく、生活習慣は相互に影響しながら改善される、マインドフル生活日誌をつける)を参考に、事前に自分なりに作成してくる。11時半からのオフラインの実習時に、それらが実現可能なものになるようブラッシュアップする。    ■第七講 6月30日(火) or 71日(木)  自分の身の周りの社会から良くしていこう (対応するテキスト 8章 素晴らしきマインドフルな世界) ティック・ナット・ハン老師は、禅堂で瞑想を専ら行う僧をよしとしていない。ベトナムでの仏教改革や社会変革、社会福祉の活動をされ、「行動する仏教」としても有名な方である。師のいうところのマインドフルネスを学ぶ際、その点を忘れてはならない。また、p.296~の 「つながりを深める世界」、「二分法の先にあるもの」、「互いに影響しながら支え合う個人と社会」は、師が強調する相互存在(インタービーイング)やサンガの思想的な根拠となることが理解できる。最後の「共感を行動に移そう」、「世界の変革は小さな一歩から」と併せて、事前に目を通しておく。講義では、それらのポイントを解説し、受講者が今、置かれている環境で何が出来るか、どのように進めるかを検討する。 「変革の担い手となった人々」(p.301~)の5つの事例は、米国特有の社会システムにおける話なので、各自、読んでおく。                                                     以上テキストの表紙今より少し若かった頃の講師の顔写真