3/3(火) 『変化の言語』NLPが有名にしたエリクソンの言語パターン(ミルトンモデルを学ぶ) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2019-10-31T00:55:09+09:00 Peatix 野村 光恵 3/3(火) 『変化の言語』NLPが有名にしたエリクソンの言語パターン(ミルトンモデルを学ぶ) tag:peatix.com,2015:event-73917 2015-03-03T13:30:00JST 2015-03-03T13:30:00JST このワークショップの概要このワークショップでは、エリクソンがどのような考え方を持って、人と接していたのかを理解した上で、ワークを進めていきます。人の変容を内側から喚起する上において欠かせないエリクソンが使っていた変化の言語のパターンを学び、それを日常生活に応用できるようなステップに落とし込まれた実践的なプロセスを経験します。このような方にオススメですクライアントに内在するリソース(資源)を、会話やトランス技法を使って活性化する言葉のパターンに興味をお持ちの方問題や症状を、それまでとは異なる方法で経験するように方向付けをしていくことに興味をお持ちの方セラピスト、コーチ、カウンセラーとしてスキルアップしたい方必要な対人関係において影響を与えるスキルエリクソンがやっていたことというのは、相手の内的地図を包含するような曖昧さの言葉を使いました。それと同様に相手の内的地図にフィットする言葉をそのまま使うということもしました。そして相手が受容できる状態になったときに、今まで持っていた内的地図に対してその地図に詳細が書かれていない全く新しい紙だけを用意して、新たにそのクライアントの内的地図を書き直すということを共にプロセスとして行っていました。つまり、「地図」というメタファーでいうならば、既にその人の人生経験が書き込まれた地図があるとするならば、 相手に受け入れてもらうならば、以下の4種類の関わり方ができると思います。①相手と同じようにトレースした地図を用いて相手に関わる②その地図を包含するあいまいな輪郭だけを渡す③もう一度地図を書き直す為の白紙の紙を渡す④自分の中にある全く別の地図を渡す催眠誘導の入口では、 相手と違う地図を渡してしまうと、それを受け取れなくなってしまいます。そもそも受け取ろうという気がないため、押し付けになってしまいます。なので、そういうことをしない為に、相手と同じ地図、あるいは相手の地図の輪郭がかかれた曖昧なものということを様々な形で提供することによって、相手の世界観にとけ込んでいくことができるようになっていきます。そうすることで、相手と違う地図だったり、あるいは相手に新しく地図を書き直してもらうための白紙を用意することが出来るようになります。こうしたことは、催眠誘導というプロセスでは非常に重要になってきます。また、通常の関係においても、目的を持って文脈を設定するような状況の場合、例えば、販売、コーチ、営業、コンサルタント、カウンセラーなどのようにゴールがあるものは全て、まずは相手の地図に合わせて、その後、新しい地図を提供していくというプロセスというのは、相手の心理的な警戒心とか懐疑心というものを取り払っていくような、あるいはそういう気持ちが起きないようにするという意味において、非常にコミュニケーションに有効だと言えます。エリクソンを有名にしたものエリクソンのことを一躍有名にしたのは70年代に出版されたいくつかの本でした。そのうちの1冊はジェイ・ヘイリーが書いた「アンコモンセラピー」(1973年)です。この本が出たことによって、エリクソンは世界中に知られることになりました。当時の心理学の潮流に疑問を持っていた多くの人が興味を持つこととなりました。そして、エリクソンから学びたいと旅をした人達がいます。1人はカリフォルニア大学サンタクルーズ校の言語学者で、もう1人はコンピュータープログラミングを学んで、そしてゲシュタルト療法に通じた大学生でした。その2人の名前はジョン・グリンダー、リチャード・バンドラーです。彼らは後に「NLP」を作ります。1973-74年当時は「ゲシュタルトグループ」と言われたり、「メタ・モデルグループ」と呼ばれていました。彼らは当時、他者と関わる言語は「メタモデル」という言語を詳細に捉えて、相手の問題の焦点を絞ることを意識したセラピーを得意としていました。ですので、問題は曖昧な状態から詳細かつ明確になっていく訳です。従って、言語も詳細かつ具体的なものになっていくのです。つまり、全体から部分にして、その部分を再び肯定的な形で全体に統合していくというやり方を得意としていました。その元祖というのは、フリッツパールズです。トップドックとアンダードックと言われる「パート」というものを会話によって行うのがゲシュタルト・セラピーでした。そして、ヴァージニア・サティア。家族療法の生みの親と言われている彼女も得意としていたのが「パーツパーティー」という、身体の中にあるパーツをたくさん出して、パーツを擬人化して会話を行うということをしていました。リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーは、エリクソンはどんなことをするのだろうなと興味を持って会いに行ったそうです。そして、グリンダーはビックリしたそうです!今までは物事を小さくして部分に分けて、具体的にどうなんだと特定していこうという方向だったのが、エリクソンは全然違うことをやっていたからです。その後彼らは、徹底的にビデオやテープをひたすら観て聴いて、何が起こっているのかを研究しました。そこで彼らが気づいたことは、治療者が肯定的な意図を持って、他者と関わること。そして、言葉遣いは曖昧な方が他者の世界観は、肯定的な形で組み替えが可能だということに気づいたのです。ミルトン・エリクソンは、非常に曖昧で受け取りやすい言葉遣いをすることで、相手の世界観にフィットして、相手の世界観の中に落ちていくような言葉を使っていたことにグリンダーは気づきました。リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーはPatterns of the Hypnotic Techniques of Milton H. Erickson, Volumes I & II (1975, 1977)という本を出します。NLPのこの2冊が世界中にミルトン・エリクソンという人を知らしめました。エリクソンの時代というのは精神分析が主流だったので、治療に何年もかかるのは当たり前でしたが、エリクソンは人の世界を何か洞察をしたり、何か向き合ったり、乗り越えたりする必要があるのか?ということを考えました。それよりも、行きたい方向、望ましい生き方、いま今日を少しでも楽に生きる為に治療者は何が出来るか?ということをエリクソンは考えたのです。そして当時、医学の世界では受け入れがたかった催眠というものを活用して、人が受容的になれるような状態と、世界観を作れるような言葉を使ったのです。それは、人の中には変化のための能力というのは既に持ち合わせているという信頼を持って、それをどのようにその人自身が開くようなプロセスを支えられるのかとエリクソンは考えたのです。この講座で学べること(この講座の中で使われている資料の一部を抜粋してお見せいたします)メタモデルとミルトンモデルの違いを理解する基本的なミルトンモデルのパターンにおいて、私たちが使う言語は、メタモデルとは正反対の「曖昧さ」を求めます。メタモデルの場合は、相手の固定した世界観を緩めるために、話し手の言明には、①削除された部分 がある、②数少ない情報をもとにしたパターンが作られている、③判断には選択肢がある、ということに話し手自身が気づく機会を、質問によって提供します。その目的を果たすために、メタモデルは、 相手の発話を「詳細」にしていくことが重要になります。一方、ミルトンモデルは、既に緩んだ世界観、あるいは新たに設定された望ましいゴールに向けて、自己の内的リソースを結集した新しい世界観 を作り出す段階において使われます。他者の古い世界が緩んだり、崩壊した後の新しい世界を作り出すための効果的な話法がミルトンモデルなのです。メタモデルとミルトンモデルの使いどころを理解する上の図は、チェンジワークのプロセスですが、メタモデルの使いどころが、「世界を知る」ための情報収集や、「世界を緩める」ための限界拡張であるのに対して、ミルトンモデルは、変化への介入、つまり相手の古い世界観が緩んだところに、新たな世界観を作り出す段階において使われます。ミルトンモデルは、変化を必要とする人に他者から「言葉」を通して投げかけられます。ミルトン・モデルでは、外部(他者)から投げかけられた言葉 が、聞き手の言語構造の深層部(D構造)や感覚体験から最大限の選択肢やリソースを収集できるように「意図的」に漠然とした曖昧な表層構造を生成します。ミルトンモデルのパターンを理解するミルトンモデルの全体像は、『ミルトン・エリクソンの 催眠テクニック』(Patterns I, 1975)によると、当初は12パターンとされていました。その後のNLP発展の中で、ミルトンモデル自体も進化しました。レスリーキャメロンの実践的な分類が 現在のミルトンモデルの最も分かりやすい体系になっています。レスリーによるミルトンモデルの基本的分類【基本的ミルトンモデル】:詳細な質問によって、聞き手の世界観を『地図』から『土地』に近づけることで世界観を緩めるこ とが目的だったメタモデルに対して、基本的ミルトンモデルは、曖昧な言葉を投げかけることに よって、既に十分に肯定的で目的志向になっているクライアントの心的状態を利用して、その言葉 の意味付けや関連を聞き手のリソースを結びつけることが目的です。【追加的ミルトンモデル(マルチレベルコミュニケーション)】: これらは追加的ではありますが、聞き手に強い影響力が発揮されるように、意識と無意識の両面、 当時は左脳と右脳の双方に同時にアクセスするコミュニケーションモデルとして分類されたもので す。言葉のみによる両面へのアクセスは語用論的アプローチで、「言語学的前提」をモデルとして 解析されました。また非言語(特に声のトーナリティ)を用いて、統語構造上のより小さな部分に 聞き手の反応を導出できるような言い回しを盛り込んだり、強調したりするエリクソン独特の方法 を「間接的反応導出」として捉えました。また、お話、メタファー、ストーリーテリングといった、聞き手以外が主題となるストーリーを治療的に構築し、聞き手の反応を引き出す方法を「メタファー」として分類しました。ワークショップを通じて神が伝えたいこと人と関わる上で技術はとても重要です。そして、それを支える姿勢や原則も同様に重要です。なぜなら”技”というのは、手で支えると書くように、技術や方法論というのは、 その人の信念体系や、人との関わり方の基本的な姿勢や原則を忠実に再現するためにあるからです。それはマニュアルや公式で表せるものではありません。特にミルトン・エリクソンは理論化を嫌い、体系化することを頑に拒んでいたと言われています。「私はその都度、その人に合わせた心理療法を開発するのです。」この言葉は、さまざまな表現方法で、彼の元に訪れる弟子達に彼らに必要な形で届けられた一文です。対人援助においては、誰かの役に立つと信じている自分の考え方やビジョンが関わり方や原則となり、それらは必ず何らかの表現方法を伴って振る舞いとして顕されます。技術は、その関わり方や原則の表現手段と言えます。エリクソンの関わり方を実践しようと思うのであれば、エリクソンの考え方を知っておくことが大切だと思うのです。わたしはエリクソンの技術を探求する中で、エリクソンの生き方や考え方に興味を持って、それを深く探求するようになりました。わたしは日本語で書籍化されているものだけではなく、海外のエリクソンについての文献を数多くあたって、エリクソンについて探求をしてきました。このワークショップでは技術と共に、エリクソンの関わり方や原則などもお伝えしていきます。そして、これまでに2000時間を超えるトレーニングを実施してきています。その中でたくさんご支持をいただいて、受講生の方から評価をいただいていることの1つというのは、出来るようになるためのステップに落とし込んでいく、その構造を楽しみながら学べることにあると思っています。そして、同様に今までとの”違い”「できたこと」にフォーカスして、それを日常生活の実践の場に落とし込んでいけるような、そして学びを探求しつづけるような好奇心を学びの中で手に入れてもらうということにわたしのコースは定評があります。このワークショップはあなたの中にある、人に何かを伝える時に使って来た言葉の使い方をほんの少し変えることで あなたらしいやり方で、今までとは異なるコミュニケーションの取り方が出来るようになる…そんなワークショップなのです。可能性を開くことに興味を持たれた方、この内容に響くものを感じられた方、探求の時間をご一緒しませんか?開催情報日時:2014/12/8(月) 13:30〜17:30参加費:10,000円開催場所:新宿文化センター講師:神 崇仁(こうたかひと)プロフィール主催者:野村 光恵講師:神 崇仁神 崇仁(こう たかひと)「ことば」と「しぐさ」の持つ影響力の研究とトレーニングコンテンツの開発、実施を通して、人間の意識の成長を促進する、「セルフリーダーシップ」開発トレーナー。また日本で5人のNLPマスタートレーナー・キャンディデイト(候補)でもある。日本最大手の百貨店グループにて販売マネージャー、バイヤー、経営企画マネージャーを歴任する。退職と同時にベンチャー系アパレルの営業取締役に就任、その後百貨店時代の上司で参議院議員であった故藤巻幸夫氏に請われ、世界的流通大手のセブン&アイグループの関連会社、セブン&アイ生活デザイン研究所に入社、チーフディレクター(主席リサーチャー)として消費者心理、市場調査に基づくマーケティング指揮を行う。自らも行動心理や認知心理を探究する中で、米国の行動変革プログラムの最も効果的な流派の一つ、神経言語プログラミング(NLP)と出会う。2009年にNLPのトレーナー資格を取得、現在迄に2000時間を超えるNLPコースのトレーニングを実施する。2011年から、人間心理の更なる探究と、より効果的な実践方法の探究を始め、本場アメリカの老舗NLP研修会社(NLPコンプリヘンシブ)のコンテンツの翻訳、編集、監修業務を2年に渡り努める。2013年に、「人生の意図を達成するための能力は、どんな人間の内側にも存在する。ただそれを統合して、自分の振舞いに落とし込めていないだけである。」人の中にある可能性を探究し、人生経験の肯定的な統合をサポートすることを人生の意図 として独立を決め、活動を始める。2014年4月には、NLPのモデリングの対象となった「ミルトン・H・エリクソン」の生涯を描いた映画「Wizard of the Desert」(砂漠の魔術師)の日本語化プロジェクトを主導。エリクソンの諦めない生き方を日本に紹介するための活動を続けている。現在は講師として、コミュニケーション、コーチング、ファシリテート研修など、さまざまな人間開発のプログラムのトレーニングを開催すると同時に、企業研修講師やNLPトレーナーからの依頼に基づくプログラム開発、企業経営者や独立事業者へのエグゼクティブ・コーチ、プレゼンテーション/スピーチコンサルタントとして日々活動している。 【心理学関連の保有資格】米国NLP協会クリスティーナ・ホール認定NLPマスタートレーナーアソシエイト(NLPトレーナーの上位資格/2013年英国にて取得) 米国TLTA認定クリエイティング・ユア・フューチャー コーチングテクニックマスターレベル・トレーナー【2013年米国にて取得】(*2014年3月時点において現在日本での資格保有者は2名)米国NLP&コーチング研究所カリフォルニア認定  ウェルシーマインド(お金に関する信念の解放)プログラム認定トレーナー米国TLTA認定タイムライン・セラピー・トレーナー【2011年米国にて取得】ABNLP(全米NLP協会)コーチングディビジョン認定 NLPコーチングトレーナー(*2014年3月時点において現在日本で唯一の資格保有者)LAB(言語と振舞い)プロファイルトレーナー、グループコーチ 【2010年日本にて取得】米国NLP協会リチャード・バンドラー認定NLPトレーナー【2009年米国にて取得】ABNLP(全米NLP協会)認定NLPトレーナー【2009年日本にて取得】ABH(全米催眠療法士協会認定)ヒプノシス・マスタートレーナー【2013年米国にて取得】元米国MITスローン大学 名誉教授エドガー・シャイン開発ヘルピング&プロセスコンサルテーション上級プログラム修了【2011年米国/日本にて取得】NLP共同開発者ロバート・ディルツ先生とエリクソン催眠の大家スティーブン・ギリガン博士による共同プロジェクト『ジェネラティブ・コーチング』第一期生であると共に日本で5人しかいないコーチングアシスタントでもある【2014年日本にて取得】