LITALICO研究所 OPEN LAB #1:「障害のない社会」に向けた 現在地と課題、そして | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T11:20:14+09:00 Peatix LITALICO研究所 LITALICO研究所 OPEN LAB #1:「障害のない社会」に向けた 現在地と課題、そして tag:peatix.com,2019:event-720660 2019-07-10T19:30:00JST 2019-07-10T19:30:00JST LITALICO研究所OPEN LABとは さまざまな分野で活躍する当事者・専門家・起業家の方々を講師としてお招きし、社会的マイノリティ領域の課題や解決策、未来のビジョンを受講者の皆さんと共に考える学びの場です。障害や病気のある当事者の方、経済的な困難さや遠方におられる方も参加できる、「オープン」な知のプラットフォームとなるよう、講義における合理的配慮や情報保障を徹底します。7/7まで、クラウドファンディングにも挑戦しています。https://camp-fire.jp/projects/view/162982クラウドファンディングのリターンとしても本イベントの先行予約チケットをご用意しております。 「障害」はどこにあるのか。先人たちが切り開いた地平 食事をする、移動をする、働く、遊ぶ、語り合う。私たちが生きていく上で抱く欲求や願い、それを実現するための行動。それらが自分の思うままに叶えられないー「障害」があるというとき、その原因はどこにあるのでしょうか。障害の原因は本人の側にある、だから治療やリハビリを通して本人を「健常者」に近づける必要がある。そのような考え方がスタンダードだった時代がありました。OPEN LAB第1回講師である熊谷晋一郎さんが生まれたのは1977年。生まれつきに脳性麻痺のあるため、自分の足で歩くことができず、物心つく前から毎日約6時間、リハビリに明け暮れる日々だったといいます。しかし、学術研究の進展と共に、世の中の認識も変化していきました。1980年に入ると、これまでの社会通念を覆す研究結果や言論が多く発信されるようになったのです。「障害というものは、皮膚の内側にあるものではない、皮膚の外側にあるものだ」という考え方、いわゆる、障害の「医療モデル」から「社会モデル」への転換が起こります。そして、自分たちはむき出しの体のままで社会に出て良い。変わるのは社会の方だと、障害のある当事者が街に出て声を上げ始めたのです。現在の障害者総合支援法に連なるさまざまな法律や福祉サービスの制定・改正、生活環境のバリアフリーやユニバーサルデザイン、身体を拡張するさまざまなテクノロジーの開発と普及。先人たちの「当事者運動」の結果、さまざまな制度や社会環境の整備が進んでいきました。そして近年では、困りごとのある当事者が、医師や支援者ではなく、自分自身が主役となって困りごとの正体を研究する、「当事者研究」というムーブメントが広がりを見せています。統合失調症等の精神障害の当事者が集う北海道・浦河の「べてるの家」で芽生えた当事者研究。熊谷さんも、自身の脳性麻痺当事者としての経験をもとにした『リハビリの夜』や、発達障害当事者である綾屋紗月さんとの共同研究である『発達障害当事者研究』を刊行しました。「自分自身で、ともに」「自分が苦労の主人公」といった言葉とともに、当事者の自主・自律の精神を体現した当事者研究の実践とネットワークは、困難の種類や地域ごとの多様性を持ちながら、全国各地で広がりを見せています。 複雑化した課題と見えない不安。歴史から何を学ぶのか 「医療モデル」から「社会モデル」、「当事者運動」から「当事者研究」…先人たちの挑戦が切り開いた地平に私たちは立っています。一方で、現代にはまた新たな課題が顕在化してきています。さまざまな医療・福祉制度が充実し、障害のある人が生活上の困りごとに対する支援を受けやすくなった一方、同じ障害のある当事者同士でのつながりを形成・維持しにくくなったという「ポスト制度化時代」の課題も指摘されています。テクノロジーや制度の進歩に伴い、より多様な人たちが出会い、関わりあうようになった一方で、その多様さゆえの利害の衝突、相互不信といった分断のリスクが高まるというジレンマも起きています。「フィルターバブル」と呼ばれるインターネット言論空間の分断や両極化現象は、その象徴と言えるかもしれません。そして起こった、2016年の相模原障害者施設殺傷事件。更に今年2019年に起きた、川崎・登戸の20人殺傷事件、元農林水産省事務次官による息子殺傷事件。これまで積み上げてきた歴史と倫理、そして私たちが生きる日常が足元から揺るがされるような衝撃。これは戦前の「優生思想」への揺り戻しなのか。それとも、社会全体が余裕をなくし不安に苛まれるなか、無意識下に、しかし広く浸透する「能力主義」の写し絵なのか。私たちに何ができるのか。未来に向けて、何を語ることができるのか。「答え」は見えない。それでも、ヒントは歴史の中にあるかもしれない。シリーズ第1回は、障害のある当事者を取り巻く歴史を振り返りながら、現在の課題と未来の可能性について、熊谷晋一郎さんと共に考えたいと思います。 講師紹介 熊谷晋一郎さん東京大学先端科学技術研究センター准教授・小児科医新生児仮死の後遺症で、脳性マヒに。以後車いす生活となる。東京大学医学部医学科卒業後、千葉西病院小児科、埼玉医科大学小児心臓科での勤務、東京大学大学院医学系研究科博士課程での研究生活を経て、現職。専門は小児科学、当事者研究。主な著作に、「リハビリの夜」(医学書院、2009年)、「発達障害当事者研究」(共著、医学書院、2008年)、「つながりの作法」(共著、NHK出版、2010年)、「痛みの哲学」(共著、青土社、2013年)、「みんなの当事者研究」(編著、金剛出版、2017年)、「当事者研究と専門知」(編著、金剛出版、2018年)など。 チケットの紹介 本講義への参加方法は3種類ございます。1. 通常の「当日参加チケット」に申し込み本Peatixページより、当日参加チケットを選択し、お申込みください。1人4,000円・限定30枠、応募多数の場合は抽選となります。7月5日(金)終日にお申込みを締め切ります。締切後、抽選結果による参加の可否を7月7日(日)20時までにご連絡いたします。2. 「スカラーシップ枠」に応募LITALICO研究所OPEN LABでは、通常の「当日参加チケット」以外に、「スカラーシップ枠」をご用意しております。スカラーシップ枠とは、・障害や病気、経済的な困難さがあり、参加費のお支払いが難しい方・本講義に対する学びの意欲が高く、明確な目的を持って参加できる方を対象にした、公募・選抜制での参加枠です。スカラーシップ生として選抜された方は、同講義に無料で参加いただけます(遠方の場合は交通費を一定額まで支援いたします)。講義に参加すること(オンラインでも参加可能)、講義終了後に、講義を受けて考えたことを「講義レポート」として提出いただくことが条件となります。スカラーシップ生としての受講を希望される方は、チケットの「スカラーシップ枠」をご選択後申し込みをお願いします。 LITALICO研究所OPEN LAB事務局から後日申込みフォームのURLをお送りします。申し込みフォームの必要事項を記入・提出してください。本講義のスカラーシップ枠の申し込み締切は7月5日(金)終日です。締切後、7月7日(日)20時までに選抜結果をご連絡いたします。3. クラウドファンディングの支援チケットを購入社会問題と向き合う人のクラウドファンディング「GoodMorning」にて、6/11~7/7の期間、クラウドファンディングを実施中。地域・経済格差を越え、マイノリティ当事者をはじめ誰もがオープンにアクセスできる学びの場を作るための「開講サポーター」を募集しています。 開講サポーターのリターン(お礼のお返し)として、当日の講義に参加する先行予約券をご購入していただく形で、現在お申し込みを受け付けています。 ・シリーズ第1回講義・熊谷さんの講義の先行予約券: 6,000円(限定20枚) ・シリーズ全講義のオンライン受講券: 5,000円(枚数制限なし) ・シリーズ全講義の参加・オンライン受講・講義の合間に開催のゼミフリー参加券: 50,000円(限定20枚) 熊谷さんの講義に参加することができるチケットは上記3種類ございます。以下のサイトからリターンを選択し、クラウドファンディングのご支援という形でご購入いただければ幸いです。7月7日(日)までの間に、以下のクラウドファンディングサイト「GoodMorning」より、講義の先行予約券や、オンライン受講券をお求めいただけます。また、こうした取り組みを支援する「開講サポーター」としての寄付・登録も受け付けております。https://camp-fire.jp/projects/view/162982