武邑塾2019「GDPR以後の欧州:EU製のインターネットと未来」 第二回 データ通貨と自己主権経済 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T11:19:21+09:00 Peatix 武邑塾 武邑塾2019「GDPR以後の欧州:EU製のインターネットと未来」 第二回 データ通貨と自己主権経済 tag:peatix.com,2019:event-694263 2019-06-27T18:30:00JST 2019-06-27T18:30:00JST 武邑塾2019『第二回 データ通貨と自己主権経済』  4月18日(木)に開催された「武邑塾2019」の第一回「データは誰のものか?―GDPR以後の世界―」には、平日にもかかわらず100名以上の方にご参加いただき、大盛況のうちに新シリーズの幕を開けることができました。シリコンバレーの巨大企業によるデータ錬金術がもはや自明のものではなくなり、EUによる「GDPR」(一般データ保護規則)の施行など、インターネットと私たちとの関係が変化の段階に差し掛かっていることを、すでに多くの方たちが感じ取っていることの表れではなかったでしょうか?  さて、新生「武邑塾」の第二回となる今回は「データ通貨と自己主権経済」と題し、第一部を武邑光裕塾長による講義、第二部をゲストの方を交えたトークセッションという構成で開催いたします。つい最近までほとんどの消費者は「Facebook」や「Google」のような無料サービスと引き換えに、あるいはパーソナライズされた経験を得るために、自身のデータを喜んで企業に提供してきました。しかし、今日の消費者はこれまで以上に大きな力を持ち始めています。私たちは自らのデータ管理を取り戻し始めています。個人データやプライバシー、データ価値交換を取り巻く問題がクローズアップされるにつれ、消費者主権による企業間データ共有への道は興味深い交差点へと向かっていると言えるでしょう。こうした状況を受け、データ産業に従事するマーケティング担当者はこれまでの路線を大きく変更しなければならない事態に直面しています。 現在、多くの人たちが自分たちのプライバシーは高価値の通貨であることを認識し始めています。そして、データが通貨となるとお金との境界線は解消されるでしょうか? 暗号通貨とブロックチェーンが従来の金融システムやデータ経済に与える影響は甚大なものです。EUはブロックチェーンを軸とする分散元帳技術(DLT)を原則規制すると同時に、その革新性を評価し、「GDPR」との調和を模索し始めています。その第一歩として、私たちは「脱-真実」の時代における通貨の虚構を解読しなければならないでしょう。デジタル通貨の起源は、過去数百年を超えて、貨幣の発明以前の新石器時代にまで遡るのです。 私たちはいま、何千、いや、何万もの種類の通貨が分散元帳に記録される世界を迎えようとしています。ブロックチェーンと暗号技術は、誰でもお金を生み出すことができる時代を準備することでしょう。個人ではなく無数のコミュニティがお金の創出の中心となり、その通貨にはそれを創出するコミュニティの価値が込められることになります。EUではGDPRを補完する「PSD2」(改正決済サービス指令)という法律が、革新的なフィンテック、ブロックチェーン・スタートアップを生み出すデータ経済の促進剤となっています。消費者はフィンテックやチャレンジャー・バンクなどが自身の銀行データや他の個人データにアクセスすることを許可し(GDPRの一環として)、摩擦のないデータ共有を実現することをデータ保有企業(=銀行)に求めることができます。EUが「データの移植性」と呼んでいるこのアプローチは、それぞれの消費者が「独立」して行動することを要求しているのです。PSD2の真の目的は、革新的なデータ駆動型サービスで溢れる新興の競争市場を創出することにほかなりません。まさに先進するEU製の「データエコシステム」と言えるでしょう。 後半のセッションでは、若林 恵氏(コンテンツ・プロデューサー/黒鳥社)をモデレーターに迎え、日本における「情報銀行」の取り組みや2020年に向けた日本の改正個人情報保護法原案の有効性、日本版PSD2やAPI経済の可能性、生活者に大きな便益をもたらすEU主導の新たな自己主権フィンテックを紐解き、揺れ動く暗号通貨とブロックチェーン技術(DLT)はどこに向かうのか……といった問題を討議します。さらに「デジタル通貨と国家」をテーマに日本のメガバンクのいまを発信する林 尚見氏(三菱UFJ銀行常務執行役員)、「暗号通貨VS.国家 ビットコインは終わらない」(SBクリエイティブ)の著者である坂井豊貴氏(慶應義塾大学経済学部教授)をゲストにお迎えし、日本が構築すべき「データエコシステム」のインサイトを議論したいと思います。◆開催日時: 6月27日(木) 開演18時30分(開場18時00分)※今回、開演時刻が前回より30分前倒しとなっておりますので、ご確認のほど宜しくお願いいたします。◆開催場所:デジタルガレージ(代官山DGビル9階)◆受講料:10,000円(税込)◆タイムテーブル:18:30-18:40(10分) 挨拶および進行:水口哲也/高橋幸治(武邑塾発起人)18:40-19:40(60分)第一部:講義「データと暗号――自己主権経済の未来」 武邑光裕(「武邑塾」塾長)19:40-20:00(20分)休憩20:00-21:30(90分)第二部:トークセッション 武邑光裕(「武邑塾」塾長) 林 尚見(三菱UFJ銀行常務執行役員) 坂井豊貴(慶應義塾大学経済学部教授) モデレーター:若林 恵(コンテンツ・プロデューサー/黒鳥社) ◆ご登壇者(敬称略) ●武邑光裕|MITSUHIRO TAKEMURA1954年東京都生まれ/1978年日本大学大学院芸術研究所修了。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、VRからインターネットの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。2017年、Center for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。現在、ベルリン在住。このほか近著に『さよならインターネット GDPRはネットとデータをどう変えるのか』(ダイヤモンド社)『ベルリン・都市・未来』(太田出版)がある。●林尚見|NAOMI HAYASHI 1965年生まれ。87年、慶應義塾大学経済学部卒業後、旧三菱 銀行入行。2015年に旧三菱東京UFJ銀行執行役員・経営企画 部長に。18年5月より取締役常務執行役員CSO●坂井豊貴|さかい・とよたか慶應義塾大学経済学部教授。(株)デューデリ&ディール・チーフ エコノミスト。ロチェスター大学経済学博士課程修了(Ph. D.)。著書に『多数決を疑う』(岩波新書)、『マーケットデザ イン』(ちくま新書)、『暗号通貨vs国家』(SB新書)ほか。 著書は多くアジアで翻訳されている。東京経済研究センター理事(財産管理運用担当)、読売新聞では 読書委員として 書評を担当。モデレーター●若林恵|ワカバヤシ・ケイ1971年生まれ。編集者。ロンドン、ニューヨークで幼少期を過ごす。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社入社、『月刊太陽』編集部所属。2000年にフリー編集者として独立。以後,雑誌,書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。著書『さよなら未来』(岩波書店・2018年4月刊行)、責任編集『NEXT GENERATION BANK 次世代銀行は世界をこう変える』(黒鳥社/日本経済新聞出版社・2018年12月刊行)。https://blkswn.tokyo◆注意事項:1、今回のイベントに関する動画配信、及び講義資料の共有はございませんので、予めご了承のほど宜しくお願い致します。2、キャンセルにつきましては、イベント当日 12:00までにお申し出(メール)があった場合はキャンセル手続きを承ります。それ以降のキャンセルにつきましてはお受け出来かねますので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。3、領収書の発行につきましては、当日受付にお申し付けください。=========「武邑塾」公式facebookページhttp://facebook.com/takemurajuku お問い合わせ先「武邑塾」事務局info@takemurajuku.com Updates tag:peatix.com,2019-05-31 16:41:20 2019-05-31 16:41:20 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#439538 Updates tag:peatix.com,2019-05-28 06:33:02 2019-05-28 06:33:02 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#438350