Event is FINISHED

【無料特別講座】世界から方言が消えたなら?――知られざる「弱小言語」の魅力(2月7日開催講座)

Description
※「大手町アカデミア」は、読売新聞東京本社と中央公論新社が共同で実施している教養講座です。

「大手町アカデミア」では、人間文化研究機構の協力により、方言の魅力を紹介する無料特別講座を開催いたします!


<調査の様子>


【講座のご紹介】
 NHK大河ドラマでは、方言がどう扱われているのかについて、しばしば話題になります。「役者が使いこなしていて素晴らしい」「不自然だ」「女優の方言が可愛らしい」等々。「西郷どん」では、鹿児島弁や奄美のことばの難解さに注目が集まりました。講師の国立国語研究所副所長・木部暢子教授の専門は、まさに「西郷どん」に登場したような奄美・沖縄などの方言研究です。

 大河ドラマの例のように、方言への関心が生まれるのは、日本語の方言のバリエーションが豊富であればこそでしょう。本講座の一つめの目的は、方言の調査・記録・継承の活動を通じて講師が知り得た方言の魅力をお伝えすることです。

 ところが、この奄美のことばに加え、アイヌ語や琉球列島・八丈のことばが、現在、ユネスコの認定する危機言語としてリストアップされています。

 危機的な状況にある方言・言語は、日本国内だけに止まりません。「英語一強時代」と言われるいま、世界中では、力の弱い言語が衰退し、力の強い言語にとって替わられようとしています。アメリカの言語学者によると、現在、世界に存在する約6000の言語のうち、半数が100年のうちに確実に消滅し、最悪の場合、言語の数は20分の1にまで減少するといわれています。

 そこで、本講座の二つめの目的は、多様で豊かな地域の文化や方言を守る意味を受講者の皆さんと共に考えることです。そのための材料として、私たちの研究調査や文化保護活動について紹介いたします。

 ナビゲーターにはロバート・キャンベル国文学研究資料館長を迎えます。テレビでもお馴染みのキャンベル氏がコメンテーターの本領を発揮して、皆さんを多様性あふれることばの世界へと誘います。ご期待下さい。

【動画上映のご案内】
 講演に先立ち、18時30分の開場から19時開演までの間、下記の二種類の動画を上映することが決定いたしました。リピート上映をする予定ですが、時間に限りもございますため、ご視聴を希望される方は、開場時間にあわせてのご来場をお願いいたします。
(1)講師の木部暢子教授の調査・研究内容を紹介する動画
(2)国文学研究資料館の紹介動画


【講座の概要】
 タイトル 世界から方言が消えたなら?
       ――知られざる「弱小言語」の魅力

       講師:木部暢子 国立国語研究所教授・副所長

       ナビゲーター:ロバート・キャンベル 国文学研究資料館長

 開催日  2019年2月7日(木) 19時~20時45分 (開場18時30分)

 会 場  読売新聞ビル3階新聞教室(東京都千代田区大手町1-7-1)

 受講料  無料

 定 員  100人(定員に達し次第、締め切ります)

 主 催  読売新聞東京本社

 運営協力 中央公論新社

 特別協力 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構

問い合わせ t-academia@yomiuri.com 

※企画内容、時間などは予告なく変更になる場合があります。

※定員に達しますと受付終了となりますが、空席が生じますと自動的に受付を再開いたします。随時受付状況はご確認ください。

※講師の急病や天災その他のやむを得ない不可抗力の事情が生じた場合は、当日でも講座を中止することがありますのでご了承下さい。


【講師プロフィル】
 ■木部暢子(きべ のぶこ) 国立国語研究所教授・副所長

 福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程を修了後、鹿児島大学法文学部教授、学部長などを経て現職。著書に『方言の形成』(共著、岩波書店)、『これが九州方言の底力!』(共著、大修館書店)など。

【メッセージ】
 私が方言の調査を始めたのは40年くらい前のことです。そのころ「方言を教えてください」と家をたずねると、「方言みたいな汚いことばを調べてどうするの」と言われることがよくありました。今はそのようなことはなくなり、逆に若者が方言でメールを書くようになりました。しかし、昔ながらの方言は、やはり消えてしまいそうな雰囲気です。方言が消えたらどうなるのか? 消えなかったらどうなるのか? 方言から未来の私たち(の子孫)の生活を考えてみましょう。



 ■ロバート・キャンベル 国文学研究資料館長

 ニューヨーク市生まれ。九州大学文学部専任講師、国文学研究資料館助教授、東京大学大学院総合文化研究科助教授、同研究科教授を経て、2017年4月から現職。専門は近世・近代日本文学。編著に『ロバート キャンベルの小説家神髄』(NHK出版)、『Jブンガク』(東京大学出版会)、『東京百年物語』(全3巻、岩波文庫)など多数。

【メッセージ】
 湯水に浸かるように私たちは毎日ほとんど意識することなく言葉を使っています。かく言う私も「夢は何語で見るんですか?」と聞かれるまで意識の下の方で何語で喋っているかはさっぱり分からず、電車のなかで新聞を読んでいるとき隣の席から「漢字よく読めますね」と聞かれるまで日本語だ、という自覚もありません。

 しかし世界中に、湯水のように毎日使っている言語を意識せざるを得ない人々が大勢います。危機言語と呼ばれる言葉の話者たちのことです。教育制度やメディアの伸展でマイナーと言われる言語が消滅に瀕することもあれば、国家の方針として、少数者の権利を封印する意図で抑圧する事例もよく知られています。

 今回は木部先生に「弱小言語」の現状と、長年行ってこられた方言調査から見えてくるものについて訊ねることを楽しみにしています。

 ちなみにわたくしの夢は、いつも日英両語のちゃんぽん映画です。


※ 人間文化研究機構について

 国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館、国立国語研究所、国際日本文化研究センター、総合地球環境学研究所及び国立民族学博物館の6つの機関で構成されています。

 人間文化研究機構では、国内外の大学等研究機関や地域社会等と組織的に連携し、現代的諸課題の解明に資する「基幹研究プロジェクト」を進め、人間文化の新たな価値体系の創出を目指しています。

 http://www.nihu.jp/ja/research

Updates
  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#407403 2019-02-06 06:33:42
More updates
Thu Feb 7, 2019
7:00 PM - 8:45 PM JST
Add to Calendar
Venue
読売新聞ビル3階新聞教室(千代田区大手町1-7-1)
Tickets
「世界から方言が消えたなら?」無料受講券 FULL
Venue Address
東京都千代田区大手町1-7-1 Japan
Organizer
大手町アカデミア
1,195 Followers