【無料特別講座】漆(japan)から日本史が見えるーー「シーボルトの日本コレクション」を中心に(12月14日開催講座) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2020-09-29T13:36:21+09:00 Peatix 大手町アカデミア 【無料特別講座】漆(japan)から日本史が見えるーー「シーボルトの日本コレクション」を中心に(12月14日開催講座) tag:peatix.com,2018:event-487128 2018-12-14T19:00:00JST 2018-12-14T19:00:00JST ※「大手町アカデミア」は、読売新聞東京本社と中央公論新社が共同で実施している教養講座です。 「大手町アカデミア」では、人間文化研究機構の協力により、漆文化を読み解く無料特別講座を開催いたします! 「船形漆塗弁当箱」ミュンヘン五大陸博物館蔵 ©Museum Fünf Kontinente 【講座のご紹介】  ウルシとその仲間の木から採られる樹液を塗料その他に利用する文化は、アジア特有のもので、日本列島では縄文時代以来の歴史を有しています。さらにポルトガル人との出会いをきっかけに、16世紀以降、世界各地に輸出された日本の漆工芸は、ミステリアスな極東の特産品として、ヨーロッパの王侯貴族たちの垂涎(すいぜん)の的となりました。 しかし、二度にわたり江戸後期の日本を訪れたシーボルトは、もっとリアルな日本を伝えようと、精力的な収集活動を続け、持ち帰った日本コレクションを博物館展示として紹介します。オランダ・ドイツ・オーストリアに散らばったコレクションの実地調査をもとに、シーボルト父子が伝えた日本の伝統工芸の世界を、国立歴史民俗博物館の日高薫教授が紹介します。 また、ナビゲーターには数多くの話題作を著している歴史家の倉本一宏・国際日本文化研究センター教授を迎え、トークセッションを交えながら、日本史における漆文化をお伝えする予定です。ご期待ください。 【講座の概要】  タイトル 漆(japan)から日本史が見える       ――「シーボルトの日本コレクション」を中心に        講師:日高薫 国立歴史民俗博物館教授        ナビゲーター:倉本一宏 国際日本文化研究センター教授  開催日  2018年12月14日(金) 19時~20時45分 (開場18時30分)  会 場  読売新聞ビル3階新聞教室(東京都千代田区大手町1-7-1)  受講料  無料  定 員  100名(定員に達し次第締め切ります)  主 催  読売新聞東京本社  運営協力 中央公論新社  特別協力 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 問い合わせ t-academia@yomiuri.com  ※企画内容、時間などは予告なく変更になる場合があります。 ※定員に達しますと受付終了となりますが、空席が生じますと自動的に受付を再開いたします。随時受付状況はご確認ください。 ※講師の急病や天災その他のやむを得ない不可抗力の事情が生じた場合は、当日でも講座を中止することがありますのでご了承下さい。  【講師プロフィル】 ■日高  薫  国立歴史民俗博物館教授   専門は、漆工芸史。同博物館助手、准教授を経て、2010年から現職。著書には、『日本美術のことば案内』、『異国の表象―近世輸出漆器の創造力』などがある。【メッセージ】  ウルシの木が育たないヨーロッパの人々にとって、漆は未知の塗料。西洋からの注文によって輸出された漆工品は、彼らが漠然ととらえていた《東方》を想起させるエキゾチックな商品でした。これに対し、シーボルトによる日本コレクションには、漆液や漆刷毛にはじまり、高級品から日用品まで、多彩な漆工品が含まれ、貴重です。彼は、日本人の生活に密着した漆の文化の実態を、最も早く海外に伝えた人物だったといえるでしょう。  ■倉本 一宏  国際日本文化研究センター教授  専門は、日本古代史、古記録学。2009年から現職。著書には、『藤原氏―権力中枢の一族』、『戦争の日本古代史 : 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで』などがある。【メッセージ】  漆というと高級工芸品のイメージがありますが、実は日本の古代・中世においては、実用品として広く利用されてきました。各地の官衙(かんが)遺跡からは、漆工房が発見されています。また、漆紙文書は、戸籍・計帳・具注暦(ぐちゅうれき)などの反古(ほご)紙が、漆を保存する壺(つぼ)の蓋として再利用されたために、今日まで残ったもので、一次史料の少ない古代史研究にとっては、貴重な史料となっています。この古代における漆紙文書についても、お話ししたいと思います。 ※人間文化研究機構について 欧米にある日本関連資料の中には、現地の日本文化研究者の不足や個人所蔵であることから、所在情報や資料価値の掌握がなされていない貴重なものが多数存在します。これらはその時代の人々の暮らしや文化、国同士の交流を知る重要な手がかりであり、日本では知られていない史実を示す記述が発見されることもあります。  大学共同利用機関法人 人間文化研究機構では、このような文書、音声、実物資料を含む多様な資料の調査研究を進めると同時に、その成果を国内外で活用し、海外における日本研究者育成や日本文化理解の促進に係わるプロジェクトを進めています。 http://www.nihu.jp/ja/research ※今回の講座に用いられた資料  シーボルト父子の収集資料を中心としたヨーロッパ各地に現存する19世紀の日本関連資料。国立歴史民俗博物館を中心とする研究チームが、2010年度から国内外の研究機関や研究者と共同で調査研究を進めています。