【四万十川の源流 森の国Valley主催】桐村里紗さんと黒田未来雄さんによるプラネタリーヘルス講演「医師と猟師と共に考える日本人の死生観」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-06-18T15:56:38+09:00 Peatix 森の国Valley_管理者アカウント 【四万十川の源流 森の国Valley主催】桐村里紗さんと黒田未来雄さんによるプラネタリーヘルス講演「医師と猟師と共に考える日本人の死生観」 tag:peatix.com,2024:event-4023291 2024-07-20T16:00:00JST 2024-07-20T16:00:00JST プラネタリーヘルスとは「プラネタリーヘルス」は、2015年に医学雑誌「ランセット」に掲載された概念です。人の健康と地球・社会の健康の関係性をとらえ直し、全体を最適化する包括的なヘルスケアを意味します。人も地球のエコシステムのなかに内包されているという考え方です。プラネタリーヘルスツアーを実施する森の国Valleyについてもともと日本人は自然と共生して暮らしていました。人の営みがあるからこそ、里山の環境が維持されてきており、集落機能が地球全体の生態系を維持するための大きな役割を果たしていたのです。人が健康的で文化的な暮らしを再生させた時、耕作放棄地は減り、森の循環がよみがえり、地球の環境問題の解決に繋がっていく、リジェネラティブな社会環境が生まれていきます。森の国Valley(愛媛県松野町目黒集落)は日本の文化的景観と中山間地域の自然と共生してきた人々の暮らしが残っている町です。四万十川の源流を辿り、森で培われた腐葉土とその水で育った食の恵みを体内に取り込み、土着的に暮らす中で、日本人が古来に持っていた『死生観』を、身体感覚で感じていただくことができる場所です。ゲスト講師 -桐村里紗氏(医師) / 黒田未来雄氏(猟師・作家)-今回講師としてお二人の方をお呼びしています。お一人目が、医師であり、日本ヘルスケア協会・プラネタリーヘルス・イニシアティブ代表の桐村里紗氏です。桐村氏は「毎日、患者と接するなかで、現代の病気は、社会のなかで量産されているということに気付きました。人間は生きているだけで病気に罹り、同時に地球を破壊しています。人間の健康は、地球や社会とつながっていることを実感したのです」と話されています。また「今の現代医療は、死を悪として扱うことが多いですよね。私たち日本人はもともと死と近かったはずなのに、現代人は、死と生は常に循環しているという感覚を忘れてしまっているのではないでしょうか?」と自然の循環から遠ざかっていることに危機感を感じていらっしゃいます。そして、お二人目の講師は北海道で猟師をしながら、狩猟採集生活の魅力を作家として綴る黒田未来雄氏です。黒田氏は、『人間は“大地の一部・水の一部”』と表現する北米先住民の世界観に魅せられ、猟師として自然の循環の中に生きることを選び、その営みを体現されています。獲物をとるために、生と死の狭間の瞬間を何度も経験しながら、命懸けで動物や自然と向き合っておられます。「猟師は一見、医者とは接点のない職種ですが、死生の循環を日々体感しています。プラネタリーヘルスの思想には大きく共感する部分があると思います。」と仰っています。プラネタリーヘルスツアーのねらい死をもって生は営まれます。自然と離れてしまった現代の暮らしの中では、その生態系のダイナミズムの中で生きていることを忘れているのかもしれません。現代の日本の社会システムでは、患者は病院や診療所という特定の場所、特定の時間の中で治療を受ける医療制度になっています。しかしこのような瞬間的な診察や治療が、果たしてどこまで根本的な人間の健康に繋がっているのでしょうか。プラネタリーヘルスの概念の中には、「本来の医療とは、日常の中にあり、人々の暮らしに密接している」という考え方があります。人々がどのような環境で、どのような悩みを抱え、どのような食生活を送っているのかといった暮らしの隅々までを、医師が日々寄り添える小さなコミュニティづくりが大切なのです。そして、高齢化率60%の限界集落、森の国Valley(愛媛県松野町目黒集落)は、小さいけれど密な地域コミュニティが存在し、地域医療のローカルモデルを実現させていくことができる可能性を持つ地域と考えています。人の健康に影響を与える要素は医療だけでなく、教育、経済、コミュニティ、文化、自然、と幅広く日常に点在しています。自然を体験するだけでなく、人の営みと自然がどのように関わっていくべきなのか。今回は、ゲスト講師の桐村氏と黒田氏とともに巡り、またお二人のお考えに触れ、地球環境と人の健康のつながりや命の循環、死生観など、多様な視点からプラネタリーヘルスの生き方について深く学ぶ講演内容となっています。【講演概要】◾️トークテーマ:医師と猟師と共に考える日本人の死生観◾️開催日程:2024年7月20日(土)16:00-17:30 ◾️開催場所:水際のキャンパス(旧森の国ホテル)◾️参 加 費:1100円(オンライン)1650円(現地)◾️お問い合わせ:Mail: info@morino-kuni.com  / Tel: 0895-43-0331(水際のロッジ代表電話) ◾️主  催:株式会社サン・クレア◾️共  催:tenrai株式会社 /  黒田未来雄◾️申込方法:Peatixにて【こんな人におすすめ】・プラネタリーヘルスの地域づくりの応用を学びたい・これからの地域医療について学びたい・土壌再生型農業を軸にした地域づくりについて学びたい・限界集落の再生に向けた取り組みについて学びたい 講師プロフィール桐村里紗 氏1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。 tenrai株式会社 代表取締役/医師・認定産業医。東京大学大学院工 学系研究科バイオエンジニアリング専攻道徳感情数理工学講座共同研究員。公益財団法人日本ヘルスケア協会プラネタリーヘルス・イニシアティブ代表。分子整合栄養学やバイオロジカル医療・腸内フローラ研究などを専門とする医師でありながら、鳥取県江府町でプラネタリーヘルスのまちづくりを地域一体となって社会実装している日本のプラネタリーヘルス推進の立役者。著書『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』 (光文社新書)他。黒田未来雄 氏1972年東京生まれ。東京外国語大学卒。1994年三菱商事に入社。国産自動車のアフリカ諸国への輸出を担当。1999年NHKに転職。ディレクターとして「ダーウィンが来た!」などの自然番組を制作。人間のことを”大地の一部・水の一部”と表現する北米先住民の世界観に魅せられ、NHKディレクターを辞め北海道で猟師として生きることを選ぶ。現在は作家兼猟師として、狩猟 体験や講演会、授業、執筆などを通し、狩猟採集生活の魅力を伝えている。著書「獲る 食べる 生きる 狩猟と先住⺠から学ぶ”いのち”の巡り」(小学館)。