【会場参加】 「軽出版」は出版の未来を救うか ― 仲俣暁生さんが『橋本治「再読」ノート』を独りで編集・製作・販売して見えてきたこと | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-06-26T05:54:11+09:00 Peatix 今井太郎 【会場参加】 「軽出版」は出版の未来を救うか ― 仲俣暁生さんが『橋本治「再読」ノート』を独りで編集・製作・販売して見えてきたこと tag:peatix.com,2024:event-4006565 2024-06-24T19:00:00JST 2024-06-24T19:00:00JST ★こちらは会場参加のお申込みです★文筆家・編集者の仲俣暁生さんは今年4月、『橋本治「再読」ノート』という本をまとめて独力で「破船房」というレーベルから出版し、現在複数のチャネルを使って販売展開、と言うか、自らSNSで発信しオンラインショップを整備し、自らの手で発送して自らの足で書店に届ける、という社会実験をされています。1冊1,400円、もちろんISBNは無し。初刷500部は既に完売し、二刷500部も毎週100冊程度が捌けていっているそうです。曰く、制作過程のすべてを自身でまかなっているので「商業出版で数千部規模の本を出すときの印税と同じくらいの収入が見込める」のだとか。折しも神奈川近代文学館で橋本治の大規模な回顧展が開催され、その会場販売が大きく売り上げに貢献しているそうですが、それだけではありません。DTP(デスクトップ・パブリッシング)ソフトが充実しeコマース環境が一般人でも構築し易くなり、さらには従来型の出版流通が瘦せ細っていく中で、独立系書店が各地で気を吐き文学フリマに代表される新たな市場が盛り上がりを見せています。そうしたなかで仲俣さんが「軽出版」と呼ぶ、ありあわせの手段を寄せ集めて行う(ブリコラージュ的な)出版のあり方には、とても明るい未来が潜んでいるように思えます。たとえば全国的なニーズは無くても或る地域では読み継がれていく郷土本、特定のファンや愛好家が数100人単位で見込める何かを深掘りする趣味の本、今までは商業出版社が見向きもしてくれなかった内容でも、「軽出版」なら関わる当事者すべてが有形無形に潤うような取り組みがつくれるのかもしれません。そして「軽出版」を継続することによって、著者・出版者・書店・読者という出版産業を形成する全役割が一堂に会するコミュニティを、たとえ小規模でも新たに生み出せる可能性だってありそうな気がします。そのコミュニティでなら、本を読む喜びだけでなく、本をつくったり本を売ったりする喜びも、仲間と分かち合えるようになるかもしれません。6/24(月)夜、仲俣さんを東京・外苑前の FLAT BASE にお迎えして、「軽出版」の実際のところを(算盤勘定含めて)微に入り細に入りお伺いします。さらに、なかなか明るい話題の少ない出版産業の未来を少しばかり照らす光になるのかどうか、「軽出版」の可能性について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。■話題提供者 仲俣暁生さん(文筆家・編集者、破船房房主、大正大学表現学部教授)★当日会場で『橋本治「再読」ノート』(1,400円+税)を販売いたします。★オンラインのお申込みはこちら★※お申込みいただいたみなさまとサブスクリプションメンバー全員に見逃し配信を行います。イベント終了後一両日中にはアーカイブ動画配信を開始し、約1週間のあいだご視聴いただけます。※サブスクリプションメンバーは月額500円のお支払いだけで、「ローカルナレッジ」主催の全ての有料オンラインイベント(毎月3〜5回実施)に参加可能です。