慶應義塾大学三田哲学会・連続講演: 音としての「精神」(7) 夢は何処へ | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-05-11T13:08:23+09:00 Peatix 粂川 麻里生 慶應義塾大学三田哲学会・連続講演: 音としての「精神」(7) 夢は何処へ tag:peatix.com,2024:event-3899869 2024-05-22T15:00:00JST 2024-05-22T15:00:00JST 慶應義塾大学三田哲学会・連続講演音としての「精神」― 音楽を通して「近代」を再考する 第7回 夢は何処へ 仲道郁代(ピアニスト)× 斎藤慶典(慶應義塾大学名誉教授) 日時 令和6年5月22日(水) 15:00-18:00 (開場14:45)場所 慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール*ネット配信等の予定はございません。「夢は何処へ 幸せを夢見るけれどその夢は探したい幸せはいったい何処にあるのだろう問い続け 果てしなく追いかける幸せという夢ベートーヴェンがしっかりとその手につかもうと求めた夢シューベルトが彼岸の美しさとして捉えた夢彼らの夢が私たちに見せてくれる場所を幸せを探してみたい仲道郁代」哲学・思想史上の「西洋近代」はイマニュエル・カントによってその基盤が整えられ、ドイツ観念論のG.W.F.ヘーゲルによってその絶頂に達したと見ることができる。「意識」による「経験」はいかにして可能か、また、それはいかなる事態なのかをめぐるカントの徹底した思考を継承し、さらに展開したヘーゲルは、私たちの現実を「精神」の「現象」する一連の過程として捉えるにいたる。このヘーゲルと同年生まれのルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェンは、同時期の西洋音楽を〈音による思考〉として展開することで、思考の形態に対しても音楽表現の可能性に対しても全く新たな次元を切り拓くことになった。この両者を主たる参照軸として、関連するさまざまな哲学者・思想家と作曲家を毎回異なったテーマごとに取り上げ、音楽作品を取り巻く哲学・思想を中心とする文化的背景と個別の作品そのものの内実に哲学者と演奏者がそれぞれの観点からアプローチを試みる。この試みを通じて、「近代」とはいかなる時代だったのか、そこから現代の私たちが受け継ぐべきものは何かをあらためて考えることを最終的な目的とする。全十回から成る連続講演では「パッションと理性」「悲哀の力」「音楽の哲学」「生と死の揺らぎ」などのテーマが取り上げられるが、その第七回となる今回は「夢は何処へ」というタイトルの下で以下の四つの作品を取り上げる。 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第27番 Op.90ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第13番 Op.27-1ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第14番「月光」 Op.27-2シューベルト  ピアノ・ソナタ第18番 「幻想」D894 Op.78                   (全曲の演奏はありません。)        *なお、この十回連続講演は「仲道郁代 The Road to 2027 リサイタル・シリーズ」に並走するものとして企画されました。同リサイタル(本年は 6月2日(日)・サントリーホール)と併せて聴かれることで、一層の理解を深めていただければ幸いです。 リサイタルの詳細はWebページにてご確認ください。