【オンデマンド講義】学びながら読む "おそい" 読書 書籍 : 『人間の条件』読書会 講師 : 齋藤 宜之 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-05-14T20:32:53+09:00 Peatix The Five Books 【オンデマンド講義】学びながら読む "おそい" 読書 書籍 : 『人間の条件』読書会 講師 : 齋藤 宜之 tag:peatix.com,2024:event-3883987 2024-04-09T20:00:00JST 2024-04-09T20:00:00JST 1. The Five BookについてThe Five Booksでは、古典を中心に、研究者や専門家のオンライン講義を受けながら参加者と共に1冊をじっくりと読み進めています。3-4週間で1冊を取り上げる「ライブ型」の講義と開講期間の定めのない「オンデマンド型」の講義の2種類を運営しております。2. オンデマンド型講義について予め録画された講義を参加者それぞれのペースでご視聴いただきます。講義と並行して、Discordで運営される「読書グループ」を開設します。読書グループでは、読書の中で生じた疑問点や、講師からの問いに対する考えを、自由にご投稿することができます。ぜひ、参加してみてください。3. オンデマンド型講義へご参加の注意点についてご参加された方は、すべての講義動画のご視聴ができます。開講時にすべての講義動画がアップロードされていない場合もございます。その場合は、毎週ないし隔週の頻度で定期的に講義動画を順次アップロードしていきます。Discordで運営される読書グループには、「参加登録+読書グループ」のチケットを購入された方のみが参加できます。「講義視聴のみの参加登録」を選択された方は読書グループに参加できませんのでご注意ください。「講義視聴のみの参加登録」のチケットを購入された方で、途中から読書グループへのご参加を希望される方は、3月26日(火)までに「読書グループ追加登録」のチケットをご購入ください。読書グループへご招待いたします。本講義の読書グループの開講期間は7月2日(火)まで、といたします。2日以降は、講義動画は引き続きいつでもご覧いただけますが、Discordでの質疑応答や問いかけへの回答を通じたやり取りは公式には終了となります。オンデマンド型講義では、ライブ講義よりも読書グループの開講期間が長く設定されています。そのため、これまでよりもじっくりと読み、考え、質問することができます。ただし、ご質問は、各講義の講師お一人で対応されるものであり、参加者の皆さまからの質問が多くなった場合、すべての質問に迅速に応えられない場合がございます。予めご了承ください。4. 講義概要4-1) 講義更新頻度:1週間ごとに新講義を公開します。第1回講義:4月9日(火) 第2回講義:4月16日(火)第3回講義:4月23日(火)第4回講義:4月30日(火) 第5回講義:5月7日(火)第6回講義:5月14日(火)4-2) 講義の概要:この講義では、ハンナ・アーレントの代表的著作『人間の条件』を、5週間(全6回)という時間をかけて丁寧に読み解いていきます。アーレントは生前のあるインタビューにおいて、自らのことを「哲学者」とは見なしていないと答えていました。しかし、この講義では『人間の条件』を、まぎれもなく第一級の「哲学者」によって書かれた、正真正銘の「哲学書」として読み進めていきたいと思います。とはいえ、そう思ってこの書を読み始めると、少なからぬ読者が戸惑いを覚えることになるかもしれません。というのも、そこではデカルトやカントの著作のように抽象的な概念を用いての思弁が続いているわけでもなく、「哲学書」の一般的なイメージとは異なった議論が展開されているからです。哲学者はしばしば、「〇〇とは何か?」という問いを立て、「〇〇」の「本質」や「本性」を明らかにすることによってその問いに答えようとします。ところが、この書において問われているのは、「人間の本性」についてなのではありません。したがって、「人間とは何か」という問いに答えることが目指されているわけでもありません。この書で問われているのは、あくまで「人間の条件」についてです。「人間の条件」とは、この世界で生きている人間の実際の有り様や、人間が置かれている現実的な状況のことを指します。それは例えば、人間が「生命」として存在しているということであり、また、人間は「生まれてくる」ことによってこの世界に存在し、いつかは「死にゆく」存在であるということです。あるいは、人間が「地球=大地」のうえで生きているということや、人間が一人ではなく「複数」でこの世界に存在しているということなどです。一見「哲学書」らしからぬ書である『人間の条件』ですが、全6回の講義を通じて、この書の「哲学書」としての真価を明らかにしていきます。テキストについて『人間の条件』には以下の2つの邦訳がありますが、どちらを用いても問題ありません。両邦訳では、いくつかの重要概念について異なる訳語が採用されていますが、その点についても講義内で解説する予定です。ハンナ・アレント『人間の条件』志水速雄訳、ちくま学芸文庫、1994年ハンナ・アレント『人間の条件』牧野雅彦訳、講談社学術文庫、2023年原書:Arendt, The Human Condition (1958), The University of Chicago Press, 1998.4-3) 各講義の概要第一回講義初回の講義では、アーレントの波乱に満ちた生涯を概観することを通して、彼女の仕事の全体像を俯瞰し、どのような問題意識のもとで『人間の条件』という書が成立したのかを明らかにします。つづいて、「プロローグ」と「第1章 人間の条件」を読み進め、本書の主要テーマである「労働」「仕事」「活動」といった概念の意味について概略的に理解していきます。第二回講義「第2章 公的領域と私的領域」について解説します。この章では、「公」「私」「社会」という3つの領域に関する歴史的な説明がなされます。一般的な用語法に即せば、「社会」とは「公的」領域のことを意味していそうなものですが、両者がまったくの別物であることが明らかにされます。また、古代ギリシアの都市国家「ポリス」のあり方に関する詳細など、テキストでは説明されていない事柄についても補足的に説明をします。第三回講義「第3章 労働」について解説します。この章では、マルクスの労働論に対する批判が念頭に置かれつつ、古代から近代にいたるまでの「労働」の位置付けの変遷と、そのことの意味について論じられています。私たちが日々あたり前のようにしている「労働」という営みに対する見方が変わるかもしれません。第四回講義「第4章 仕事」について解説します。「仕事」とはモノを作ること、つまり「制作」です。ここでいうモノとは、日常的に使用する「道具」であったり、絵画などの「芸術作品」であったりするのですが、それらのモノによって「世界」は成立しているのだとアーレントは言います。このような大袈裟にも聞こえる主張の真意を読み解いていきます。第五回講義「第5章 活動」について解説します。「活動」とは、主に言語による人と人との交流を意味します。したがって、「活動」が成立するには、この世界に複数の人間が存在するという事実、つまり「複数性」が前提にされなければなりません。アーレント哲学の要である「複数性」という概念の豊かな含意について、様々な角度から解説します。第六回講義「第6章 活動的生と近代」について解説します。「近代」という時代が成立したことの意味について、大きなスケールで論じられている章です。「現代」に生きる私たちが内面化している世界観や価値観の多くが、「近代」において成立したものであることが明らかになるでしょう。それによって、私たちの「常識」が相対化される経験もすることになるかもしれません。4-4)質疑応答の方法:質問はいつでもDiscordに書き込み可能です。原則として毎週火曜日を講師からの回答日としますが、それ以外のタイミングでも随時お答えしていきます。4-5) Discord読書グループ開講期間:4月9日~7月2日まで4-6)講師からのメッセージみなさん、こんにちは。齋藤宜之(さいとうよしゆき)と申します。私は、ハンナ・アーレントやイマヌエル・カントなどを中心に、近代・現代の哲学を研究しております。どうぞ宜しくお願いします。「恋はするものではない、落ちるものである」という言葉がありますが、このことは「哲学」にも当てはまります。つまり人は、「さあ、今から自分は哲学をするぞ」という明確な意図をもって哲学を始めるのではなく、ある時、気が付いたらすでに哲学をしているという瞬間があるものなのです。それは例えば、子供心に「宇宙の果ての向こう側には何があるんだろう?」という疑問が心に浮かんだ瞬間であったり、追い求めていた地位や富をようやく手に入れたけれどもそれに虚しさを感じ、「人間にとって本当に大事なものは何なのだろう?」と考えた瞬間であったりします。とはいえ、そういった難題に徒手空拳で立ち向かっても、たいていの場合、勝ち目はありません。そこで古典的な哲学書の出番です。そこには、各人にとっての切実な問題に立ち向かうための武器となる道具がたくさん隠されているはずです。この講義を通じて、それぞれの方にとって役に立つ道具を、一つか二つお持ち帰りいただければと思っています。それでは、講義でお会いしましょう!備考・お知らせ書籍は、参加者各自でご用意ください。各講義動画は、Vimeoの視聴URLをご共有する形でご案内いたします。参加登録、お支払いは、peatixページにて行っていただきますようお願い申し上げます。その他のお問い合わせについては、トップページのお問い合わせ欄よりご連絡いただきますようお願い致します。The Five Booksが実施する講義の特定商取引法に基づく表示はこちらよりご確認いただけます。 Updates tag:peatix.com,2024-04-06 03:51:16 2024-04-06 03:51:16 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1524625 Updates tag:peatix.com,2024-04-05 09:35:48 2024-04-05 09:35:48 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1524421