「<物語>を散歩する」(登壇者:小川公代、斎藤真理子) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-04-01T10:20:26+09:00 Peatix 三鷹・本と珈琲の店UNITÉ 「<物語>を散歩する」(登壇者:小川公代、斎藤真理子) tag:peatix.com,2024:event-3883180 2024-03-30T18:30:00JST 2024-03-30T18:30:00JST 『世界2024年1月号』への寄稿「<小さな物語>の復興 第1回 戦争」で小川公代さんは、国家暴力やそれに対抗する社会的正義といった<大きな物語>に対し、そのなかで犠牲となる子どもや女性など弱者の<小さな物語>をすくい上げています。現実世界でも文学作品中でさえも見過され軽視されてきたそのような人々の物語から、「文学に関わる人間として戦争に抗するため」の視点を得る試みだと言います。それは、『未来散歩練習』(パク・ソルメ 著、斉藤真理子 訳)が、光州事件と釜山アメリカ文化院放火事件という韓国民主化運動の転換点とされる事件を題材にしながら、そこに関わった人びとを「来てほしい未来を引き寄せるために未来を反復練習した人」として共感を寄せ、その後に流れた時間を想像する語りであるのと重なります。今回の対談では、小川さんと斎藤さんがいま読む/読みたい<物語>について語り合っていただきます。お二人がどんな<物語>に注目し、どのように読んだかを聴くことは、「より良い未来を引き寄せるための練習」になることと思います。そして、斎藤さんが『未来散歩練習』の訳者あとがきに、実際に歩いて誰かと会うことや、頭の中で過去の自分や本の登場人物に思いを寄せることも「散歩」なのだと綴られたように、お二人の対話も「散歩」の時間になるでしょう。お二人とのお散歩をご一緒しませんか。ご参加お待ちしています。【日時】2024/3/30(土) 18:30~20:00 (延長の可能性あり)*こちらのイベントは、イベント終了後、アーカイブ視聴が可能となります。*視聴可能期間は 2024/3/30~2024/4/30 までの1か月間です。【登壇者プロフィール】・小川公代(おがわ・きみよ)文学研究者。専門は、ロマン主義文学、および医学史。著書に、『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』(ともに講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)、『ジェイン・オースティン研究の今』(共著、彩流社)、訳書に『エアスイミング』(シャーロット・ジョーンズ著、幻戯書房)、『肥満男子の身体表象』(共訳、サンダー・L・ギルマン著、法政大学出版局)などがある。3月に『ゴシックと身体 想像力と解放の英文学』(松柏社)を刊行。・斎藤真理子(さいとう・まりこ)韓国語翻訳者。主な訳書にチョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』、ファン・ジョンウン『ディディの傘』、パク・ソルメ『未来散歩練習』、李箱『翼 李箱作品集』など。2015年、パク・ミンギュ『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。著書に『韓国文学の中心にあるもの』。