ドキュメンタリー映画『壊された5つのカメラ パレスチナ・ビリンの叫び』上映会 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-03-27T06:00:38+09:00 Peatix トケスタジオ ドキュメンタリー映画『壊された5つのカメラ パレスチナ・ビリンの叫び』上映会 tag:peatix.com,2024:event-3872110 2024-03-24T14:00:00JST 2024-03-24T14:00:00JST 「虐殺を止めたい」:その一言を発する長い道のり本上映会では、イマード・ブルナート監督による映画『壊された5つのカメラ パレスチナ・ビリンの叫び』(2011)上映会と、識者を招いたアフタートークを行います。2023年10月7日に起こったハマスによるイスラエル攻撃後に開始され、現在まで止まることのないパレスチナ・ガザ地区における民族浄化的虐殺によって、すでに3万人以上の犠牲者が出ています。そのうち約7割が女性と子供であり、またイスラエル軍はジャーナリストや国連職員、医療関係者など、人道支援に関わる多くの人々を容赦なく殺害しています。市民による国内外での抗議活動によって、グローバル企業に対するダイベストメントが少しずつ進んだり、南アフリカが国際司法裁判所に対しイスラエルを訴えるなど、国家レベルでの連帯も一部では動きつつあるものの、虐殺が止まる気配はありません。虐殺を止められない要因として、もちろん多くのことが挙げられますが、一つには市民からの抗議の声がまだまだ少なく、ほとんどの人々が残虐な大量殺戮に対して口をつぐんでいるということが挙げられます。口をつぐんでしまう理由の一つに、主にネット上で形成される多くの近視眼的で浅はかな言説が、人々の思考を曇らせているということがあります。「最初に手を出したハマスが悪い」「宗教対立だからどっちの側にもつけない」「どっちにも言い分がある」などの「どっちもどっち論」や、酷い場合には「現場を知らないのに口を出すのはおかしい」などといった、人間の持つ重要な能力の一つである「想像力」自体を全否定する論法などが、SNSはもちろん、新聞やテレビなどのメディアを支配することで、大量虐殺を止めるための行動があたかもマジョリティからはシラけた目で見られるような認識の歪みを作り出しています。これはとても巧妙で間接的な言説なので、「自分は自由な思考ができている」と思っている多くの人々も、残念ながらこの流れに飲み込まれてしまい、「虐殺を止めてほしい」という一言をどうしても発することができません。本上映会の目的は、13年前に発表されたパレスチナ人監督による自身の日常経験に根ざした作品をあえて今上映することで、パレスチナの人々が今まで強いられてきた、圧倒的な力の不均衡を伴う迫害を忍従せざるを得ない日常について映像体験を共有することです。全ての表現には主観性が存在し、もちろん完全にニュートラルな作品などありません。しかし、この作品が示す強力な「個人的真実」を踏まえずして、パレスチナの人々に対して「どっちもどっち」などと言わせたくないと、私は思っています。一人ができることは少ないですが、国内で長い間上映されていなかった本作(2024年2月に日本国内配給権が復活!)を上映し、アフタートークを通して意見交換を行うことで、深く現実に立脚した視点からパレスチナの人々に対する連帯の種を広め、強化したいと思います。ドキュメンタリーの力が最も発揮されるのは、今です。2024年3月 文責:太田光海(企画・立案者)作品詳細:「壊された5つのカメラ-パレスチナ・ビリンの叫び」イマード・ブルナート、ガイ・ダビディ監督/2011年/パレスチナ・イスラエル・フランス・オランダ/90分[撮影] イマード・ブルナート [編集] ベロニカ・ラゴアルデ=セゴー、ガイ・ダビディ‐‐‐‐‐◇パレスチナの民衆抵抗運動の地、ビリン村に住むイマード・ブルナートは、四男の誕生を機にカメラを購入し、はからずも村の記録者となる。そんな中、ビリン村ではイスラエル軍により「分離壁」が築かれ、村の耕作地の多くが奪われる。怒った村人たちは毎週末、非暴力のデモを続け、イマードはそれを記録する。銃撃などで壊れるたびに彼は新たなカメラを手に入れ、のべ5台のカメラが、息子の成長と友人たちの日々の闘いを克明に切り撮っていく―。-2013アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート-2012エルサレム国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞-2012ロンドンオープンシティドキュメンタリーフェスティバル最優秀賞-2012シェフィールドドキュメンタリーフェスティバル観客賞-2012プラネートプラスドキュメンタリー映画祭ミレニアム賞-2012シネマ デュ レエル ルイ・マルコレル賞-2112ユーロドックドキュメンタリー映画祭グランプリ-2012サンダンス映画祭ワールドシネマ監督賞-2011アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭審査員特別賞&観客賞 等スペシャルトークゲスト(14:30~):志葉玲(しば れい)番組制作会社を経て、2002年からフリーランスのジャーナリストとして活動開始。パレスチナやイラクなどの紛争地での現地取材、脱原発・自然エネルギー取材の他、入管による在日外国人への人権侵害等、様々なテーマを取材し記事等を執筆する。 2022年4月と2023年2月、ウクライナで現地取材を行う。週刊誌や新聞、通信社などに寄稿、テレビ局に映像を提供。Yahoo!ニュースのオーサー(オフィシャルライター)。著書に『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』(あけび書房)、『難民鎖国ニッポン』、『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、『たたかう! ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共編著に『イラク戦争を知らない君たちへ』(あけび書房)、『原発依存国家』(扶桑社新書)など。公式サイト: www.reishiva.comスペシャルトークゲスト(14:30~, 18:30~):コムアイ1992年川崎市生まれ。「水曜日のカンパネラ」のボーカルとして、国内外でツアー・フェスに出演したのち2021年9月に脱退。 岩手のしし踊り、インドの古典音楽、アイヌ音楽など幅広い伝統芸能にインスピレーションを受けながら音楽性の幅を広げている。音楽活動の他にも、ファッション、アート、カルチャー、社会課題(『YAKUSHIMA TREASURE』,「HYPE FREE WATER」難民問題など)を積極的に発信している。映画「福田村事件」には女優として出演している。Instagram: @kom_i_jp Updates tag:peatix.com,2024-03-17 06:46:55 2024-03-17 06:46:55 The event description was updated. Diff#1515437