公開講演会「奴隷と繁栄:ウィリアムズ再考」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-05-17T19:30:31+09:00 Peatix Shinobu Majima, Gakushuin University 公開講演会「奴隷と繁栄:ウィリアムズ再考」 tag:peatix.com,2024:event-3869084 2024-04-17T18:00:00JST 2024-04-17T18:00:00JST 「格差社会の国際的研究」をテーマとしたCCC日英共同研究会主催のコンファレンスの一環として、著書『奴隷と産業革命(仮題)』Slavery, Capitalism and the Industrial Revolution が翻訳される予定のマキシン・バーグを迎え、日本の研究者を交えて「奴隷・繁栄・ウィリアムズ」について論じる講演会です。一般の方を含めてどなたでも参加して頂けます。英語の講演には日本語通訳が付きます。 日英共同研究ワークショップVI  公開講演会「奴隷と繁栄:ウィリアムズ再考」 ◆ 開催概要日時:2024年4月17日(水)   18:00~19:30 公開講演会(開場 17:30)会場:学習院大学 新東1号館1階イベントスペース(本学の学生教職員と同伴者のみ対面参加可)   および Zoom ウェビナーによる配信主催:学習院大学 経済学部 眞嶋ゼミ & Culture, Class, Connection 日英共同研究会(CCC)◆ 参加費公開講演会 参加費:無料締め切り:2024年4月14日(日)◆ 講演者 紹介 マキシン・バーグ1950年生まれ。オクスフォード大学で博士号取得、ウォーリック大学名誉教授。Slavery, Capitalism and the Industrial Revolution (Pat Hudson と共著, Polity)、Luxury and Pleasure in Eighteenth-Century Britain (Oxford University Press)、The Age of Manufactures, 1700–1820: Industry, Innovation and Work in Britain (Routledge) など。英国アカデミーおよび王立歴史協会のフェロー。 経済史の諸分野が数学的な集計化に注力する中、数字の背後に存在する人間に注意を払う数少ない経済史家の一人であると評される。贅沢品やファッションが産業革命の展開に果たした役割を丁寧な資料調査に基づいて論じてきた。アマドゥ・ジャロー1995年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科在籍。現在、仮題「植民地時代の遺産と現代の福祉: シエラレオネの地方における家族世帯の福祉に対する地方行政機関の影響」に関する修士論文プロジェクトに取り組んでいる。人口の多くが農村部に居住し、伝統文化や地方行政機関の質が開発政策の成果を形成する上で極めて重要な役割を果たすアフリカの状況において、地方行政機関の有り様が家族世帯の福祉にどのような影響を与えるかを調査している。 竹内真人1969年生まれ。ロンドン大学キングス・カレッジ博士号取得。 現在は、日本大学商学部教授。専門分野は、グローバル経済史、 イギリス帝国史・宣教史。19世紀の南西太平洋・ アフリカにおける武器=労働交易規制に着目して、 イギリス帝国主義とアングロ圏構想に関する研究に取り組んできた 。Imperfect Machinery? Missions, Imperial Authority and the Pacific Labour Trade, c.1875-1901 (PhD thesis, King's College, University of London)、『ブリティッシュ・ワールド-帝国紐帯の諸相』 (日本経済評論社)など。小林和夫1985年生まれ。ロンドン大学経済政治学院(LSE)で博士号取得、早稲田大学政治経済学術院准教授。専門分野は、グローバル経済史、アフリカ経済史。西アフリカにおける織物の消費に注目して、近代世界経済の興隆過程を見直す研究に取り組んできた。Indian Cotton Textiles in West Africa: African Agency, Consumer Demand and the Making of the Global Economy, 1750-1850 (Palgrave)、『奴隷貿易をこえてー西アフリカ・インド綿布・世界経済』(名古屋大学出版会)など。◆ 著書『奴隷と産業革命(仮題)』 概要英国の繁栄を促進する上での、奴隷制の役割、ひいては砂糖などへの消費欲の役割を中心に据え、資本主義の発達と産業革命の始まりを議論する画期的な書。著者のマキシン・バーグとパット・ハドソンは、奴隷貿易に関わる資金の流れを追うことで、英国の産業革命の始まりにおいて奴隷制の果たした役割を詳細に明らかにし、奴隷制が単に奴隷所有者の狭い繋がりの中での富の集中や極度の贅沢に関わる話ではないことを示す。 奴隷貿易によって引き起こされた変革の力は、18世紀の経済と社会のほぼすべての側面に浸透した。産業革命期の繊維工場、鉄と銅の精錬、蒸気機関、金融機関では、奴隷制度が重要な役割を果たした。 18 世紀の藍染め綿布、砂糖入り紅茶、嗅ぎタバコ入れ、マホガニー家具、陶器、銀製品などの贅沢品やファッションなど、奴隷制の汚点から遠く離れたものも密接に奴隷制に結びついていた。 世界金融の中心地としてのロンドンの役割も、奴隷貿易によって決定づけられる。奴隷の購入と運搬というリスクの高い投資を促進するために、ロンドンで保険、金融取引、住宅ローン市場は発展した。英国がどのようにして世界的な超大国になったのか、そして奴隷制の遺産がどのように存続しているのか。 奴隷制における英国の果たした役割を認めることは、近年大きな政治的な流れとなって、奴隷貿易に関与した18世紀の銅像の倒壊や、街路名の変更に繋がっている。 奴隷制と資本主義の切っても切れない関係、そして今日に至るまで奴隷制から恩恵を受け続けてきた英国経済社会について再考する。◆ プログラム詳細日時:2024年4月17日(水)会場:学習院大学 新東1号館1階イベントスペース(本学の学生教職員と同伴者のみ対面参加可)17:30-  開場18:00- 公開講座:ウィリアムズ・奴隷制・産業革命  マキシン・バーグ (ウォーリック大学 名誉教授)  「奴隷制と英国経済ーエリック・ウィリアムズ後の新展開」(英語による講演・同時通訳あり)18:30- コメント:ウィリアムズ・大西洋・太平洋  アマドゥ・ジャロー(早稲田大学 大学院経済学研究科)  「キワタの巨木と受け継がれた語られざる奴隷貿易の記憶」(英語による講評・同時通訳あり)  竹内真人 (日本大学 教授)  「19世紀奴隷貿易廃止後の太平洋諸島での武器=労働交易」  小林和夫(早稲田大学 准教授)  「エリック・ウィリアムズの知的遺産ー日本における影響」19:00- Q&A セッション◆ 過去の国際シンポジウム情報日英共同研究ワークショップ I  2021年9月23日(木)オンライン 公開パネルディスカッション「格差社会:日本と英国」https://culture-class-connection-g23.peatix.com 日英共同研究ワークショップ II 2021年9月24日(金)オンライン 国際シンポジウム Culture, Class, Connectionhttps://culture-class-connection-g24.peatix.com 日英共同研究ワークショップ III 2021年10月22日(金)オンライン 公開講演会「文化と階級:EP トムソン再考」https://culture-class-connection-ks22.peatix.com日英共同研究ワークショップ IV  2023年3月22日(水)オンライン 公開パネルディスカッション「文化と格差:戦後日本と英国を考える」https://culture-class-connection-g22.peatix.com日英共同研究ワークショップ V 2023年3月25日(土)国際セミナー Class in Comparative Historical Perspective: UK and Japanhttps://culture-class-connection-ks25.peatix.com◆お問合せ先学習院大学 経済学部 教授 眞嶋史叙Tel: 03-5992-2195Email: shinobu.majima@gakushuin.ac.jp