2024年4月19日(金)開講「テクニックの理論を理解し、応用力を高める!学術論文読解コース」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-04-22T10:29:37+09:00 Peatix 株式会社空気を読むを科学する研究所 2024年4月19日(金)開講「テクニックの理論を理解し、応用力を高める!学術論文読解コース」 tag:peatix.com,2024:event-3860140 2024-04-19T19:00:00JST 2024-04-19T19:00:00JST ■講座内容 表情を中心とした非言語コミュニケーションに関する学術論文を読み、内容について議論します。事前に課題論文を読んで頂き、講師作成の内容確認テストに回答頂きます。レッスン当日に答え合わせと議論を行います。ご自身の読みの正しさの確認はもちろんのこと、ご自身の興味関心に合わせた実用可能性について意見交換をすることが出来ます。■趣旨 弊社、株式会社空気を読むを科学する研究所が提供するセミナーやコース等の土台となる科学知見の内容を丁寧に理解し、応用力を養って頂くべく、本コースを開講することにしました。 ある嘘検知実験において、「微表情の有無を観察することで、真偽を70%の精度で区別することが出来るため、微表情は嘘のサインとなる」という知見が得られています。一方、他の実験では、「微表情の出現頻度は著しく低いため、嘘のサインとならない」という知見が得られています。なぜこうした相反する知見が得られるでしょうか。それは、畢竟、実験方法が異なるからです。例えば、微表情が嘘のサインとなるとき、実験過程において、嘘がバレることで得るもの・失うものを大きくしてある(例えば、嘘を上手くつくことが出来れば、1万円もらえる等)。一方、微表情が嘘のサインとならないとき、嘘がバレても痛くも痒くもない条件になっている(例えば、嘘を上手くつくことが出来れば、宝くじがもらえる等)。こうした実験方法の差が結果の違いを生むのです。こうした事情を知ると、「科学的に○○と言われている」「△△大学の教授によれば、□□である」という結果のみの言説が、いささか、否、なかなか心許ないことに気づきます。いつ、どんなときに、その科学知見が使えるのか、使えなくなるのか、わからないからです。 科学知見を適切に活かすには、「どんな実験方法のときにどんな結果が導き出されたか」というプロセスの理解が欠かせません。「あれ?私をとり巻くこの状況は、あの学術論文の実験方法と類似している!」と気づくことで、その科学知見を活かせる可能性が開けるのです。逆に、「類似していない」という気づきであれば、科学知見を活かせない状況がわかるでしょう。また、様々なセミナーや社員研修、広告でうたわれる科学知見が、拡大解釈によるものなのか、適切なものなのか判断基準を持てるようになるでしょう。 そして、もう一つの想い。それは、脳に汗をかきつつきちんと読む大切さです。ご自身で苦労して読むからこそ、内容が頭に残ります。誰かにサラッと教えてもらった知識やAIが要約してくれた知識は、すぐに忘れてしまう、また、学びのきっかけとなることはあっても、それだけでは使いこなせるようには中々なれません。そうであるから、学術論文そのものを読み、深めた内容について議論する過程が大切だと思うのです。■スケジュールLesson1:2024年4月19日(金)19:00~21:00Lesson2:2024年5月17日(金)19:00~21:00Lesson3:2024年6月21日(金)19:00~21:00Lesson4:2024年7月19日(金)19:00~21:00Lesson5:2024年8月16日(金)19:00~21:00Lesson6:2024年9月20日(金)19:00~21:00の6日間コース※6Lessonの連続講座です。各Lessonを単体で受講することは出来ません。※Lessonをお休みされた場合、補講はありません。お休みの分の受講料の返金には応じられません。なお、約一ヶ月間、受講生限定で録画配信をします。お休みされた際や復習にご利用下さい。録画に伴い受講生様の自由な発言が困難と思われる事態が生じる場合、弊社判断で録画を部分的に停止する場合がございます。この場合の返金措置はございません。■カリキュラム 「表情・しぐさ分析総合コース」「戦略的インタビューコース」に関連する、あるいは、両コースで紹介する科学知見の原典を読み解きます。Lesson1、3、5にて「表情・しぐさ分析総合コース」、Lesson2、4にて「戦略的インタビューコース」の背景に迫ります。なお、課題論文の後にある<備考:20〇〇年〇月期○○課題論文>の表記は、弊社が過去に開催したセミナーやコースで扱った同内容の論文及び問題となります。Lesson1 表情の対人コミュニケーション効果内容:表情は、対人コミュニケーションにどんな影響を及ぼすのでしょうか。本レッスンを通じて、悲しみ表情のコミュニケーション効果及び表情誤認と問題行動の関係について学びます。課題論文①:Gunderson, C. A., Baker, A., Pence, A. D., & ten Brinke, L. (2023). Interpersonal consequences of deceptive expressions of sadness. Personality and Social Psychology Bulletin, 49(1), 97–109. https://doi.org/10.1177/01461672211059700課題論文②:Bowen, K. L., Morgan, J. E., Moore, S. C., & van Goozen, S. H. (2014). Young Offenders' Emotion Recognition Dysfunction Across Emotion Intensities: Explaining Variation Using Psychopathic Traits, Conduct Disorder and Offense Severity. Journal of psychopathology and behavioral assessment, 36(1), 60–73. https://doi.org/10.1007/s10862-013-9368-zLesson2 聞き方の科学-情報収集力を高める面接法内容:どんな態度や面接法が、情報提供者からの情報の量と質を高めるのでしょうか。本レッスンを通じて、親切さや図解法がもたらす情報収集効果について学びます。課題論文①:Matsumoto, D., & Hwang, H. C. (2018). Social influence in investigative interviews: The effects of reciprocity. Applied Cognitive Psychology, 32, 163-170. First published online 19 February 2018. DOI: 10.1002/acp.3390<備考:2020年4月期清水ゼミ課題論文>課題論文②:Izotovas, Aleksandras & Vrij, Aldert & Strömwall, Leif & Mann, Samantha. (2020). Facilitating Memory-Based Lie Detection in Immediate and Delayed Interviewing: The Role of Sketch Mnemonic. Psichologija. 61. 68-89. 10.15388/Psichol.2020.16.Lesson3 微妙な表情を読む内容:ポジティブ感情は、幸福や喜びに代表されますが、実は10以上あると考えられています。これら感情は、どのような表情として生じるのでしょうか。本レッスンを通じて、様々なポジティブ感情と表情の微妙な違いに迫ります。また、マクロ表情、微表情に比べ、微細表情とはどんな表情を言うのでしょうか?微細表情の定義について学びます。課題論文①:Sauter, D. A. (2017). The nonverbal communication of positive emotions: An emotion family approach. Emotion Review, 9(3), 222–234. https://doi.org/10.1177/1754073916667236課題論文②:Matsumoto, D., & Hwang, H. C. (2014). Judgments of subtle facial expressions of emotion. Emotion, 14(2), 349-357. doi: 10.1037/a0035237.<備考:2020年10月期清水ゼミ課題論文>Lesson4 比べて観る-どんな質問や言語・非言語的手がかりが真偽を浮かび上がらせるのか?内容:真偽を区別する際、言語・非言語的手がかりのどちらに注目すべきでしょうか。どんな質問が、これら手がかりを浮かび上がらせるでしょうか。本レッスンを通じて、言語・非言語的手がかりのカウンターミージャー及び認知的負担を高める質問法を学びます。課題論文①:Caso, Letizia & Vrij, Aldert & Mann, Samantha & Leo, Gaetano. (2006). Deceptive responses: The impact of verbal and non-verbal countermeasures. Legal and Criminological Psychology - LEGAL CRIMINOL PSYCHOL. 11. 99-111. <備考:2021年10月期清水ゼミ課題論文>課題論文②:Vrij, A., Mann, S. A., Fisher, R. P., Leal, S., Milne, R., & Bull, R. (2008). Increasing cognitive load to facilitate lie detection: The benefit of recalling an event in reverse order. Law and Human Behavior, 32(3), 253 265. https://doi.org/10.1007/s10979-007-9103-yLesson5 心を表情から読む内容:「表情を読めると心がわかるのですか?」という質問を100万回くらい尋ねられています。嘘です。しかし、自己紹介する毎に尋ねられます。「わかるときもあれば、わからないときもある」「すぐにはわからなくても、質問の仕方などを工夫すればわかるときもある」そんな回答になるわけですが、それはなぜでしょうか。それは、表情は感情の表れであり、心そのものではないからです。それでも心を読みたい、本心を知りたい。本レッスンを通じて、そのためのヒントを学びます。課題論文①:Girard JM, Cohn JF, Mahoor MH, Mavadati SM, Hammal Z, Rosenwald DP. Nonverbal Social Withdrawal in Depression: Evidence from manual and automatic analysis. Image Vis Comput. 2014;32(10):641‐647. doi:10.1016/j.imavis.2013.12.007<備考:2020年10月期清水ゼミ課題論文>課題論文②:Wu, R., Liu, L. L., Zhu, H., Su, W. J., Cao, Z. Y., Zhong, S. Y., Liu, X. H., & Jiang, C. L. (2019). Brief Mindfulness Meditation Improves Emotion Processing. Frontiers in neuroscience, 13, 1074. https://doi.org/10.3389/fnins.2019.01074 Lesson6 発表会内容:本コースの学びに関連し、かつ、ご自身で「面白い!」「皆と共有したい!」と思う論文や書籍(小説、新書、ビジネス書など学術文献でなくても、文字媒体なら何でもOKです)を見つけ、内容を要約し、興味関心を抱いた理由を発表頂きます。課題論文:ご自身で選んだ論文、あるいは書籍。■担当講師清水建二(しみず・けんじ)株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役防衛省研修講師特定非営利活動法人日本交渉協会特別顧問日本顔学会会員 1982年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持している。20歳のときに巻き込まれた狂言誘拐事件をきっかけにウソや人の心の中に関心を持つ。現在、公官庁や企業で研修やコンサルタント活動、犯罪捜査協力等を精力的に行っている。また、ニュースやバラエティー番組(「チコちゃんに叱られる」「ホンマでっか!?TV」など)で政治家や芸能人の心理分析をしたり、刑事ドラマ(「科捜研の女 シーズン16・19」)の監修をしたりと、メディア出演の実績も多数ある。2017年以降は、活動が海外からの注目も集め、日本国内に限らず、活動している。著書に『一瞬の微表情から心を読む方法 ―人生を変える表情心理学』さくら舎、『裏切り者は顔に出る-上司、顧客、家族のホンネは「表情」から読み解ける』中央公論新社、『ビジネスに効く 表情のつくり方』イースト・プレス、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』フォレスト出版、『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』飛鳥新社などがある。■受講要件 特になし。英語論文課題にチャレンジできる意欲のある方なら、どなたでもご受講できます。翻訳ソフトなどを活用して頂いても結構です。やる気のある方の参加をお待ちしております。■定員オンライン受講(Zoom):20名様限定空気研クラブ受講:希望者様全て■コース受講料オンライン受講(Zoom):55,000円(税込)空気研クラブ受講:定額料金※一度お支払いされた入会費は、天災などの不可抗力な事態を除いて、返金対応できません。ご了承ください。■開催場所及び動作環境 本コースは、Zoomを通じて開催されます。参加される場合は、Zoom及びインターネットが使用できる環境が必要です。レッスン前日までに入室用URLをPeatixメール宛てにお送りします。また、本コース受講生限定で約一ヶ月間録画をYouTube上にて配信します。■ご受講に際しての禁止事項 コース内で使用する静止画・動画、投影スライド、配布物の権利は、(株)空気を読むを科学する研究所に帰属します。コースを録音・録画・公開することを禁じるとともに、有償無償を問わず、受講生様個人の利用以外の目的で配布物等を複写・頒布することも禁じます。■ご受講に際しての注意事項・受講生及び講師間でのコミュニケーションを重視しておりますゆえ、オンラインで受講される際、本名及び顔出しONでの出席をお願いします。どうしても録画に残りたくない場合は、ご事情をご説明下さい。配慮させて頂ける場合がございます。・本コースの内容は、各レッスン終了毎(終了日から数えて1週間以内)に約一ヶ月間(次のレッスン開校日前日)、受講生限定で録画配信をします。お休みされた際や復習にご利用下さい。しかし、録画に伴い自由な発言が困難と思われる事態が生じる場合、弊社判断で録画を部分的に停止する場合がございます。なお、録画内容は、約一ヶ月の配信期間が過ぎましたら消去します。■主催・問い合わせ先本コースに関するお問い合わせは、株式会社空気を読むを科学する研究所までお願いします。メール:info@microexpressions.jp電話番号:03-5408-5692