日仏演劇協会オンライン講座「西洋演技論史講義 第4回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(3) 演技の公共性と反規則性(18世紀フランス/古代ローマ)」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-03-06T06:08:55+09:00 Peatix 日仏演劇協会 日仏演劇協会オンライン講座「西洋演技論史講義 第4回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(3) 演技の公共性と反規則性(18世紀フランス/古代ローマ)」 tag:peatix.com,2024:event-3849190 2024-03-04T20:00:00JST 2024-03-04T20:00:00JST 日仏演劇協会オンライン講座「西洋演技論史講義 第4回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(3) 演技の公共性と反規則性(18世紀フランス/古代ローマ)」登壇者:横山義志会員【内容】コロナ禍が始まってから、『西洋演技論史序説~歌と踊りのない演劇はなぜ生まれたのか~(仮)』という本を書き進めています。私はここ二十年ほど、いわゆるリアリズム的な演技の起源について考えてきました。そのうちに、歌と踊りを排除したジャンルが生まれたのが奇妙なことに思えてきました。そして演劇祭のプログラムを組むという仕事のなかで、そのような形式が「演劇(théâtre, theatre, Theater...)」の基本的なモデルとなってしまったことが、世界化した舞台芸術界において問題を含んでいることにも気づかされました。「西洋後」を考えるためには、この枠組みをきちんと問い直しておく必要があります。18世紀に王政に代わる新たな公共性を夢想した人々にとって最大のモデルの一つは、キケロが語るローマ共和政でした。近年の演劇史では、弁論術から感情表現の規則が演技に採り入れられたが、次第に弁論術の影響を脱して「自然な」演技が形成されていった、というような説明がなされます。ですが、キケロ弁論術には強固な反規則主義があり、私はむしろそれが「自然な」演技の理論的基盤となったと考えています。新たな国民的演劇としての散文劇を夢想した人々は、規則に束縛されない散文による対話こそが共和政の自然的基盤であるというキケロの思想に多くを負っているのです。ディドロから革命を体現した俳優タルマに至る歌唱的演技批判を、キケロ弁論術から読み解いていきます。※2021年8月5日に開催された【日仏演劇協会オンライン勉強会】「なぜ歌と踊りは「自然」ではなくなったのか?~一八世紀フランス演技論とキケロ『弁論家について』~」と重なる内容が一部含まれています。《今回触れる予定の演技論》1826 アリスティップ『演劇便覧』(仏)1825 タルマ「ルカンと劇芸術に関する考察」(仏)1798 イポリット・クレロン『演劇術についての考察』(仏)1773頃 ディドロ『俳優についての逆説』執筆(仏、1830年刊行)1767-69 レッシング『ハンブルク演劇論』(独)1757 ディドロ『『私生児』についての対話』 、ダランベール「趣味[goût](文法、文学、哲学)」(『百科全書』第7巻、仏)1754 ディドロ「デクラマシヨン(文芸)」、マルモンテル「演劇のデクラマシヨン」(『百科全書』第4巻、仏)1748 ディドロ『お喋りな宝石』(仏)1747 レモン・ド・サンタルビーヌ『俳優』(仏)1738 ルイージ・リッコボーニ『デクラマシヨンについての考察』 (仏)1717 ジャン・ポワソン『公の場で話す術についての考察』 (仏)95頃 クインティリアヌス『弁論家の教育』(羅)前10頃 ホラティウス『詩論』(羅)前55 キケロ『弁論家について』(羅)【登壇者プロフィール】横山義志 ドラマトゥルク、舞台芸術研究(西洋演技論史)。SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部、東京芸術祭リサーチディレクター、学習院大学非常勤講師、舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事・政策提言調査室長。1977年生まれ。生物学を志したのち、フランス演劇を専門に。2008年にパリ第10大学演劇科で博士号を取得。2007年からSPAC-静岡県舞台芸術センターに勤務。海外招聘を担当し、30カ国以上を視察。2014年からアジア・プロデューサーズ・プラットフォーム(APP)に参加。2016年、アジア・センター・フェローシップにより東南アジア三カ国視察ののち、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティーとしてニューヨーク大学でパフォーマンス・スタディーズを学び、アジアの同時代的舞台芸術について考える。論文に「アリストテレスの演技論 非音楽劇の理論的起源」、翻訳にジョエル・ポムラ「時の商人」など。 西洋演技論史をめぐる論文等はこちらのリンク(https://is.gd/EurCEO)を参照。【日時】2024年3月4日(月)20:00~22:00(講義90分程度・質疑応答30分程度、終了後1時間程度の懇親会も予定しています)※横山氏による西洋演技論史講義(全4回)は今回が最終回となります。【場所】オンライン(Zoomを使用)【参加費】一般:1,000円一般+第3回録画・資料:2,000円一般+第2回・第3回録画・資料:3,000円一般+第1回・第2回・第3回録画・資料:4,000円日仏演劇協会会員:無料(第1回・第2回・第3回録画資料含む)(※年会費は一般会員3,000円、学生会員1,500円です。入会の詳細は公式HP(https://sfjth.mystrikingly.com/#_9)まで。※第1回:「西洋演技論史」とは何か、第2回:なぜ歌は演技から排除されたのか?(1) 演劇とオペラの分極(18世紀フランス)、第3回:なぜ歌は演技から排除されたのか?(2) 「自然な演技」とキケロ的人間観(18世紀フランス/古代ローマ)【申込方法】参加を希望される方は、こちらでチケットをご購入ください。実施前日にZoomリンクをお送りいたします。この講座に関しては、録画・資料も、終了後追って共有いたします。第1回・第2回・第3回の録画と資料は、お申し込みいただき次第、三日以内にお送りします。いずれの録画も2024年3月31日まで視聴可能です。【注意】参加登録は原則本名でお願いします。ミーティングルームに入られましたら「ミュート」「ビデオ・オフ」になっていることをご確認ください。日仏演劇協会オンライン演劇講座は録画されます。また録画した内容は編集のうえ、後日希望者に共有される可能性があることをあらかじめご了承ください(共有する場合は参加者のプライバシーには配慮します)。【問い合わせ】日仏演劇協会事務局(office [at] sfjt.sakura.ne.jp) ※[at]を@に代えてメールをご送信ください。***イベントへの参加方法を入力開催当日、お送りしたメール「【Peatix】日仏演劇協会オンライン講座 「西洋演技論史講義 第4回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(3) 演技の公共性と反規則性(18世紀フランス/古代ローマ)」 のチケットお申し込み詳細」の「イベント視聴ページに移動」をクリックし、表示される「イベントに参加」をクリックすれば、Zoomミーティングにご参加いただけます。19:50以降にご参加ください。あらかじめ、インターネットに接続可能なPCもしくはスマートフォン・タブレット等とZoomミーティングのアカウントをご用意下さい。表示名はなるべくご予約のお名前でお願いいたします。第1回・第2回・第3回の録画・資料をお申し込みの方には、追ってダウンロードリンクをお送りいたします。