『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(飯田朔 著)出版記念イベント | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-03-18T19:32:57+09:00 Peatix イトウ 『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(飯田朔 著)出版記念イベント tag:peatix.com,2024:event-3832157 2024-02-17T18:00:00JST 2024-02-17T18:00:00JST 「「おりる」ことに思想は必要であるー離脱の質感を考える」 出演者:飯田朔 伊藤洋志(ナリワイ) 企画:ナリワイ 会場:武蔵小山スタジオ4近年、出される本はたいてい「こうすれば生き残れる!」のようなシンプル極まりないサバイバル指南本ですがそんな中、そのレースから離脱することを考えた本が出版されました。そこで興味のある方に集まっていただき著者にお話しを聞く会を企画します。タイトルは『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』です。先が読めない時代と言われ「会社をやめたいけどやめられない」「違和感があるけど続けている」などの声はよく聞かれる定番の悩みになった気がします。実は「降りよう!」という本はわりとあります。ただ、実際に著者たちは教育機関で安定した地位を確保していて実際は降りていなかったり(教育自体は重要な仕事ですが)、「おりたい」人だけを商売相手にしてしまってそれ単体で経済が成立してしまっているケースも少なくなく応用がイメージしにくいところもあります。さらには強者からは往々にして「嫌ならやめればいいだけ」と言い放たれてしまいがちです。まあ、その通りではあるのかもしれませんが、百人中百人がスムーズにやめられるわけでもないのは周知の通りです。本イベント企画者も「体調が悪くなるようなら迷わずやめよう」ぐらいしか言えていませんでした。そんなところに知り合って10年来ぐらいの飯田朔さんから『「おりる」思想』という新書を書いたと連絡がきました。なるほど!そりゃそうだ、「おりる」にも思想が必要やわな!と思ったのでありました。早速、読んでみて「おりる」ことへのスムーズにいかなさの質感を捉えようとしている本だと感じました。考えてみると「おりる」にあたっても何かしらの知恵やコツがあるはずなんですが、何かをやめるための練習をする機会がそう多くはありません。我慢して続ければいいことがある類のものなのか、徒労に終わる類のものなのか、そのへんの「おりる」か「おりないか」の見極め方も伝授される機会は少ないです。せいぜい「決断は早い方がいい!」ぐらいの掛け声指導です。『「おりる」思想』の面白いところは、本の中核は小説『桐島、部活やめるってよ』や『正欲』などの朝井リョウ作品についての批評で構成されていまして、小説批評から「おりる」ことについて考えを深めようとしている点です。サバイバル本の欠点は、質感をぶっとばして「こうしたらうまくいく」だけに収斂してしまうところです。現実の人間生活において質感はとても大事です。そこに焦点を当てている点が素晴らしい。さて、本イベントの企画者のわたくし伊藤は、2012年に本書と関連のある本を書きました。『ナリワイをつくる-人生を盗まれない働き方』というタイトルのその本は、ノウハウ本に偽装しつつ、精神カンフル剤こと自己啓発本への異議申し立ても含んだ、今とは違う社会を志向し住みやすく変える布石を打ちつつ、自分の生活を面白くする作戦の一提案でありました。ほうっておいても売れるはずもない地味な本なので、全国各地で10-20人規模のイベントに出まくりました。そこで、出会ったのが、当時学生だった飯田さんだったわけです。12年経ちました。当時から就活に対する違和感など聞いていて、たまにわたくしが開催する空き家の改修イベントに参加してくれたりしていました。スペインに一時滞在すると聞いた時には、違和感のある社会から出て、外から考えてみるというのはいい方法だなと当時思った記憶があります。ある方法を「提案」する書物はいくつもありますが、著者自身が内容に即して真摯に実践しているものはそれほど多くはありません。さらに、その提案が自分語りにとどまらず、どう社会に共有されるかまで考えたものも少ないし、胃もたれせずに読みきれる本となるとさらに希少になります。胃もたれしない本であることを保証します。本を出すのは骨が折れることですが、それを題材にしてあれこれ話す機会が生まれることは豊かだなと思います。ご予定合う方はぜひご参加くださいませ。2月の17日土曜日の夕暮れどき18時から開始です。 定員:20名程度(オンライン配信はありません) 備考:本の販売もします。 希望者がいれば終了後に懇親会のようなものを準備したいと思います。 企画:ナリワイ/伊藤洋志「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから (集英社新書) 新書著作紹介生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか?大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に一年間スペインに滞在。帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』『パディントン』、『バトル・ロワイアル』『仁義なき戦い』という深作欣二作品、『安心ひきこもりライフ』『みちくさ日記』『ナリワイをつくる──人生を盗まれない働き方』などの書籍・漫画、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。飯田 朔(いいだ さく)文筆家。一九八九年、東京都出身。早稲田大学在学中に大学不登校となり、二〇一〇年、フリーペーパー「吉祥寺ダラダラ日記」を制作。また、他学部の文芸評論家・加藤典洋氏のゼミを聴講、批評を学ぶ。卒業後、二〇一七年まで学習塾で講師を続け、翌年スペインに渡航。一年間現地で暮らし、二〇一九年に帰国。今回が初の書籍執筆となる。 Updates tag:peatix.com,2024-02-08 08:52:34 2024-02-08 08:52:34 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1496361