イギリス児童文学・ファンタジーにおける〈生の継続性〉とは? ––– 磯部理美さんの博士論文をたっぷり聴かせてもらう会 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-02-12T17:02:12+09:00 Peatix 古瀬正也 イギリス児童文学・ファンタジーにおける〈生の継続性〉とは? ––– 磯部理美さんの博士論文をたっぷり聴かせてもらう会 tag:peatix.com,2024:event-3770930 2024-01-13T14:00:00JST 2024-01-13T14:00:00JST 「大切なことは、目に見えないんだよ」この言葉を一度は聞いたことのある人も多いのかもしれません。『星の王子さま』に出てくる有名なセリフです。なんでこの言葉は、こんなにも人の心を惹きつけるのか。ひとつ思うのは、たくさんの人が実感として感じていることを、言葉でうまく表現してくれたから、なのかもしれません。考えてみれば、私たちのまわりには「目に見えないもの」で溢れているような気もします。例えば、仏壇にお供えものを置く。手を合わせて、心の中で会話する。昨日、読んだ小説の登場人物の台詞に勇気づけられる...列挙しはじめると、数えきれないほどの「目に見えないもの」からの影響に気づきます。そう考えれば、「ファンタジー」と呼ばれるようなことだって、実は「リアル」なんじゃないか、とも思えてきます。だって、「ファンタジー」から影響を受けて、「リアル」な世界の行動が少しでも変わるなら、「リアル」そのものも変わってしまうのだから。そんなことを、ぐるぐる考えていたところ、つい先日、イギリスのファンタジーを中心とした児童文学の研究をしている友人の磯部理美さんから「ようやく博士論文を提出できました!」との嬉しい連絡をいただきました。博士論文のタイトルは、『The Continuity of Life in the Children’s Fantasy Novels of Alison Uttley, Lucy M. Boston, and Penelope Lively』日本語に訳すと、『アリソン・アトリー、ルーシー・M・ボストン、ペネロピ・ライヴリーのファンタジー文学における生の継続性』です。少し話を聞いてみると、なんとも興味深い。これらのイギリス児童文学作家の作品群は主人公の時間移動を描くことが多いため、「タイム・ファンタジー」等のジャンルに分けられることが多いそうですが、〈生の継続性〉という共通した主題を持つものとして括ることで、より本質的な側面が見えてくるのではないか、とのこと。〈生の継続性〉とは、「個のいのち」と、それぞれに目に見えないかたちで宿っている「大きないのち」との、つながりや流れのこと。私たちは「個のいのち」だけを生きているわけではなく、同時に、太古の昔から脈々と受け継がれてきた「大きないのち」も生きている。そうした〈生の継続性〉という主題が各作品の内奥にあって、それを描くために、表面的な手法としてタイムスリップが用いられているだけなのだ、と磯部さんは言います。これは面白すぎる!もっと知りたい!もっと聴きたい!そう僕の好奇心が踊りだし、そこからトントン拍子で、今回のイベントを開く運びとなりました。打ち合わせの時に磯部さんが言っていた印象的な言葉があります。「リアルをより明晰に表現しようとするとき、自然とファンタジーが立ち上がってくる」この言葉にガツン!とやられました。「大切なことは、目に見えない」「ファンタジーもリアルなんだ」そのように世界を捉えていた自分の内なる世界観を肯定してくれたみたいで、とても嬉しくなりました。本イベントは、磯部さんの博士論文をたっぷり聴きたい古瀬が、たっぷり聴く時間を公開する会となります。前半は、たっぷり磯部さんのお話を聴かせてもらい、後半は、聴き手・進行役の古瀬も含め、参加者のみなさんと一緒に自由にやりとりしていけたらと思います。児童文学やファンタジーに興味がある方も、そうではない方も、磯部さんの博士論文についてたっぷりとお話を聴いてみたい方がいましたら、ぜひご一緒ください。以下に、磯部さんからのメッセージもありますので、そちらも、ぜひお読みください。==========【日時】2024年1月13日(土)14:00〜17:00(13:50〜開場)※ 当日の流れ次第では、予定を少し超過する可能性もありますので、ご了承ください。※ 終了後は「放課後の時間」として、少しだけ場を開いておく予定です。【場所】Zoom(オンライン)※ お申込みいただいた方は、peatixの「視聴ページ」から当日のURLを確認できます。【定員】30名程【チケットの種類と参加費】● 当日オンライン参加:3,000円(税込)● 後日動画視聴参加:3,000円(税込)※ 後日「参加者全員」にアーカイブ動画は共有いたしますので、両方のチケットを購入する必要はありません。※ もし「当日オンライン参加」の方で参加できなくなってしまった場合は、料金は変わりませんので「後日動画視聴参加」としてご参加ください。※ 逆に「後日動画視聴参加」の方で当日参加できることになった場合は、「視聴ページ」にzoomのURLがありますので、そちらからご参加ください。【プログラム】(予定) オープニング、チェックイン(10分) 【前半】磯部さんの博士論文をたっぷり聴く時間(80分) 休憩(15分) 【後半】磯部さんとの対話の時間(60分) チェックアウト、クロージング(10分) ※ 当日は流れ次第で多少の変更もありますので、ご了承ください。【磯部理美さんからのメッセージ】「さびしさ」を抱えた子どもたちの物語を中心として、目には見えない〈生〉という、ぼんやりとして、ふわふわとして、途方もなくとらえがたいことを、それこそ途方もない時間、ずっとひとりで考えてきました。私にとって学問の世界を探究することは、そのふわふわとした、でもたしかに実感できる何かをより明晰に捉える試みであり、それを学術的な言語で分節することで、それがどこかのだれかに伝わったら――と、祈るような思いで研究を続けてきました。学問という大海原に揉まれながら、作品テクストとともに自分の内側に内側に潜り込んでいくような日々でしたが、ようやくその思索の軌跡を形にしたタイミングで、大切な「探究仲間」である古瀬さんが、私の研究を「外側」へと開く場を提案してくれました。ふわふわしたことをじっくり考えることを通して私たちが生きるこの世界そのものに向き合ってみたい、という方に、私が見ているものを少しでも開くことができたら、とても幸せです。【磯部理美さんのプロフィール】磯部理美(いそべさとみ)お茶の水女子大学・白百合女子大学非常勤講師。1991年生まれ。東京女子大学現代教養学部人文学科英語文学文化専攻卒業。同大学人間科学研究科人間文化科学専攻修士課程修了。2020・2021年度日本学術振興会特別研究員(DC2)。一橋大学言語社会研究科博士課程単位修得退学後、2023年10月に博士学位論文を提出。専門はイギリスの現代児童文学、特に1930〜70年代のファンタジーと、日本の作家である梨木香歩の作品を含む周辺領域の文学。過去との邂逅を描く物語における〈生の継続性〉の描かれ方と、書き手たちが持つ独自の環世界に関心がある。共著にLucy Boston – An Artist in Everything She Did (Oldknow Books)、『ルーシー・ボストン:館の魔法に魅せられた芸術家』(国書刊行会)、『クリティカルワード 文学理論』(フィルムアート社)。研究活動の傍ら、イギリス児童文学の豊かさをより多くの方々と共有するために定期的にワークショップを開催している。趣味は手まりとピサンキづくり。https://researchmap.jp/satomiisobe【主催者のプロフィール】古瀬 正也(ふるせ まさや)フリーランスのワークショップデザイナー、ファシリテーター。1988年生まれ。埼玉県戸田市出身。長野県上田市在住。駒澤大学グローバルメディアスタディーズ学部卒業。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。学部生の頃、対話の手法「ワールド・カフェ」に出合い、対話に関心を持つ。実践と研究を繰り返す中で、対話の場づくりの依頼が増えてきたことをきっかけに2012年に独立。人が集い、出逢い、関わり合う場の設計と当日の進行役を行う。これまでに中央省庁や行政、学校、企業、NPOなど様々な分野で、年間60本ほどのペースで700回以上のワークショップや研修を実施。2020年から「対話に生きる」を軸に活動中。https://furuse.ws/【Zoomでの参加にあたって】 Zoomはオンラインのビデオ・Web会議ツールになります。 事前にお使いのパソコンやスマホにアプリをダウンロードしておいてください。 初めてZoomを使う方は、こちらのページを参照のうえ事前にご準備ください。 当日お時間になりましたら、事前にお知らせしますZoomのURLにアクセスしてください。 【注意事項】 決済後の返金は行いませんので、知人にチケットを譲渡するなど、各自でご対応ください。 Wi-Fiの回線やハードウェアなど環境の問題でうまく参加できなかった場合のご返金も、受け付けておりません。 なるべくWi-Fi環境が良い場所からアクセスされることをおすすめいたします。 場合によっては、映像や音声が乱れることがございますが、ご了承ください。 当日は、記録や活動報告用として録画・録音いたしますので、ご了承ください。 参加者の皆さんからの録画・録音はご遠慮ください。 当日のZoomのURLは外部に流出しないよう、くれぐれもお気をつけください。 チケットは1人1チケット制となります。  【主催・お問い合わせ】古瀬 正也(古瀬ワークショップデザイン事務所)Mail:masaya.furuse@gmail.comFacebook:https://www.facebook.com/masaya.furuse========== Updates tag:peatix.com,2023-11-30 06:11:05 2023-11-30 06:11:05 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1464296 Updates tag:peatix.com,2023-11-28 05:35:38 2023-11-28 05:35:38 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1463038 Updates tag:peatix.com,2023-11-28 05:34:40 2023-11-28 05:34:40 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1463036 Updates tag:peatix.com,2023-11-28 05:34:17 2023-11-28 05:34:17 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1463035 Updates tag:peatix.com,2023-11-28 05:29:51 2023-11-28 05:29:51 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1463029 Updates tag:peatix.com,2023-11-28 01:07:00 2023-11-28 01:07:00 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1462878