琉球古典芸能「美の世界IV」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T10:38:49+09:00 Peatix 山内 昌也 琉球古典芸能「美の世界IV」 tag:peatix.com,2018:event-374549 2018-07-15T14:00:00JST 2018-07-15T14:00:00JST 2014年夏の銕仙会能楽研修所での公演からはじまり、満員御礼を続ける本公演は、早くも第四弾を迎えます。一人でも多くの方にご覧いただきたいと考え、今回は昼と夕、初のの二部公演でお送りします。進化を続ける最新の「古典」の姿をお楽しみください。※設定上イベント全体の終了時刻が昼の部終了の15:15となっておりますが、夕の部(18:00〜19:15)もございます※昼の部と夕の部のプログラムに違いはございません公演概要沖縄がまだ“琉球”と呼ばれていた時代…琉球王国は、中国や朝鮮、東南アジア諸国、そして薩摩藩を窓口とした日本などとの中継貿易を通じて、富と繁栄の時代を築き上げていた。大交易時代の栄華を謳歌する中で、貪欲にさまざまな異文化を吸収しながら、独自の美学と感性を以って世界に誇りうる王朝文化を育んだ。その文化を象徴するのが、伝統芸能である。1404年、中国と琉球は正式な国交を結び、以来琉球国王の代替わりごとに中国皇帝からの使者『冊封使(サッポウシ)』が琉球へ渡ってくるようになった。新国王の即位を認める書状と冠を携えてやってくる冊封使を歓待するために、琉球王府は芸能の振興に特に力を入れた。芸能振興のためだけに設立した役所、『踊奉行(ウドゥイブギョウ)』がその中心となり、演舞・演技・演奏、そして演出を担った。こうして発展したのが琉球古典舞踊や琉球古典音楽である。古典舞踊は、長寿と子孫繁栄を願う「老人踊」、元服前の十五・六歳の少年が踊ることで人生の幸先を祝福する「若衆踊」、恋・愛をテーマに内面の情念を抑制された所作に表現する「女踊」、琉球空手を基本に大和芸能を取り入れた「二才踊」に分けることができる。古典音楽も、それらの踊りに合わせて、時に緩やかに、時に歯切れよくテンポを変えながら、その芸術性を確立していった。昨今、沖縄民謡や沖縄ポップスが全国的なブームとなって久しいが、それらの源流とも呼べるルーツが琉球古典音楽なのである。今回の公演は、沖縄の気候風土に調和した“癒し”とも云われている沖縄の音楽や伝統芸能を、琉球古典舞踊(女踊)と、琉球古典音楽(歌三線)を中心としたプログラムにて提案する。本来、複数の演者によるものがほとんどだが、今回はあえて、「奏者一人に舞い手一人」という、極限までその身を削ぎ落した編成で、琉球古典芸能の美の真髄に迫る。極限の編成であるからこそ描き出せる「美の世界」を通して、琉球古典芸能の存在意義と、王朝時代より脈々と息づく美意識や感性の発露を見いだしていただきたい。