古代武器研究会 #5 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2024-01-16T16:00:10+09:00 Peatix 寺前 直人 古代武器研究会 #5 tag:peatix.com,2023:event-3696197 2023-12-16T12:00:00JST 2023-12-16T12:00:00JST 【テーマ】 『古代武器における研究視点の多様性―材質・製作・装飾技術進化の意義とその調査・研究手法の具体相』【開 催 趣 旨】古代の武器は時代とともに、石・木・骨と天然素材の物理加工(引き算)から銅、青銅、鉄と人口素材の化学加工(足し算)へと材質転換を経ながら進化してきた。そして、製作技術の進展から機能性と装飾性を増して、兵仗と儀仗の二面性を兼ね備えた各時代の権威の象徴(威信財)となり、暴力(殺戮)と祈り(救済)と相反する行為に利用されてきた。 古代武器研究会では古代武器の素材や装飾性の変化がどのような歴史背景の中でもたらされ、その変化が後の時代の社会や政治に、どの様に影響を及ぼして行くのか、その具体的な実態解明に迫りたいと考えています。その課題を解決するために、さまざまな視点からの研究成果を総合化していかなければなりません。今回は、武器における材質の違いや装飾の進化の意義を、従来の考古学的手法に加えて、埋蔵文化財の弱点とも言える劣化した遺物の履歴情報の解明に最新の理化学的な分析手法や実験考古学的な研究手法等、多角的な切口でアプローチしている最前線の研究者にその研究手法や成果を発表いただき、その成果を基に歴史的進化の具体相を考えてみたい。また、昨年は考古学の世界では、特に古代武器に関して歴史的な発見が相次ぎました。そこで今回は新しい試みとして、特にホットな話題となった三事例を取り上げ、最新の成果と内包する問題意識を発表していただき、その歴史的な意義と問題解決のために、どのような分析手法が有効かを学際的な視点で議論してみようと考えています。(文責 塚本)12月16日(土) 12:00~12:10 挨拶 ・趣旨説明  《武器・武具の最新事例報告》12:10~12:40 事例報告①「福岡市高畑遺跡出土の広形銅戈鋳型-令和四(2022)年調査資料-」             吉武学 〇常松幹雄(福岡市文化財活用部)12:40~13:10 事例報告②「富雄丸山古墳出土蛇行剣および鼉龍文盾形銅鏡」             村瀬陸(奈良市教育委員会文化財課埋蔵文化財調査センター)13:10~13:40 事例報告③「熊本城千葉城地区出土の紀年銘象嵌鉄刀」             〇三好栄太郎 林田和人(熊本市熊本城調査研究センター)《武器・武具の理化学的分析手法の進化》13:40~14:30 研究報告①「出土品に遺る有機質痕跡を追う」奥山誠義(奈良県立橿原考古学研究所)14:30~14:50 休 憩             14:50~15:40 研究報告②「古墳時代の武器・武具類を対象とした近年の保存科学的調査成果について-北部九州の事例を中心として-」比佐陽一郎(奈良大学)15:40~16:30 研究報告③「武器・武具の復元模造品製作の実践とその意義」塚本敏夫(公益財団法人元興寺文化財研究所)12月17日(日)  研究報告・特別研究報告・ポスター解説・資料検討会・討論 《武器・武具の材質変化-その意義と研究手法の多様性-》9:00~ 9:50 研究報告④「石製武器から金属製武器へ-弥生時代後半期に生じる武器材質転換について-」 園原悠斗(兵庫県教育委員会)9:50~10:40 研究報告⑤「武器形青銅器造形における鋳造と研磨」吉田広(愛媛大学ミュージアム)10:40~11:00 休 憩 11:00~12:00 特別研究報告「戦国・漢代併行期の北・東アジアにおける鉄器生産システムの枠組み」村上恭通(愛媛大学)13:20~15:20 総合討議  コーディネーター  寺前直人 塚本敏夫15:20~15:25 挨 拶 15:25    研究会終了