菅野康晴×木村衣有子×田中辰幸「“生活”が主題になる時代とは」『俗物』刊行記念 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-10-06T21:34:19+09:00 Peatix 本屋B&B 菅野康晴×木村衣有子×田中辰幸「“生活”が主題になる時代とは」『俗物』刊行記念 tag:peatix.com,2023:event-3672364 2023-09-06T19:30:00JST 2023-09-06T19:30:00JST ※本イベントはご来店またはリアルタイム配信と見逃し視聴(1ヶ月)でご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。2022年10月7日(金)に鎚起銅器職人大橋保隆を出版人として、『俗物』が刊行されました。本書は、「人生は何かを『欲望』し、その欲望を満たすために『ものづくり』がなされ、そのものが届いた人たちの『生活』が変わり、また別の何かを『欲望』するという循環のなかにある。」という文章からはじまります。そして、『俗物』発売のおよそ3ヶ月前に上梓された、木村衣有子『家庭料理の窓』(平凡社)も『工芸青花』編集長の菅野康晴さんによる「あらたに物をつくること、道具について語ること。その「俗物」性を肯定する、これからの工芸の希望の書」という『俗物』への帯文も、ともに「生活」を起点としている共通性があります。「“生活”が主題になる時代」とは、バブル崩壊後の揺り戻しとして、日本全体の凋落とパラレルな傾向としてあり、さらにコロナ禍によってより拍車がかかったと言うことができますが、『工芸青花』において、菅野さんが定義を試みてきた「生活工芸」という現象が前景化してきた時代と言うこともできそうです。そんなお二人をお迎えして、それぞれにおける「生活」の変遷について、『俗物』編集にたずさわったツバメコーヒー店主 田中辰幸さんが聞き手となり、「“生活”が主題になる時代とは」と題して『俗物』刊行記念トークイベントを開催いたします。「生活”が主題になる時代」の幕開けとして象徴的なことのひとつに「シンプル」(「なんてことないものとして見えてしまうかたち」『家庭料理の窓』82頁より)への回帰があるのではないか、と思っています。『家庭料理の窓』(平凡社)において、1948年(昭和23年)に、柳宗理が白色のティーポットをつくろうとするも、絵柄のないそれは未完成品として、デパートに取り扱いを断られるというエピソードとともに、1952年(昭和27年)までに、柳宗理が世に出した白い器を、1981年にはじまった「ヤマザキ春のパンまつり」のそれとつなげるくだりがあり、それは、菅野康晴さんがずっと追いかけている古道具坂田の坂田和實さんが1999年に書いていた「十年来、オランダの運河から発掘された、文様のない白釉の陶器だけを集めていた。」(『ひとりよがりのものさし』(新潮社)30頁)というまさに「デルフト白釉」を思い出させてくれますし、ヨーロッパでは絵付けのあるものが評価が高い中で、デルフトの無地の魅力は、菅野さんが関わりつづけてきた「生活工芸」というムーブメントにもつながってくるように思うのです。トークイベントでは、時代の変遷とともに「生活」という切り口において登場してきたお店や雑誌、作家を振り返りながら、2000年代の「暮らし系」「生活系」を経由して、2010年代、SNSの普及によってファッション一極集中の時代がおわり、さらに「ライフスタイル」という言葉に収斂していくことになったこれまでについて、ビール片手にご来場のみなさんといっしょに共有できる時間になれば、と思っています。みなさまのご参加を心よりお待ちしております!!【出演者プロフィール】菅野康晴(すがの・やすはる)『工芸青花』編集長。「青花の会」代表。1968年栃木県生れ。 1993年新潮社入社。『芸術新潮』及び「とんぼの本」 シリーズの編集部に在籍後、2014年「青花の会」を始める。 担当した本に、川瀬敏郎『一日一花』、坂田和實『 ひとりよがりのものさし』、中村好文『意中の建築』、 三谷龍二他『「生活工芸」の時代』、李鳳來『李朝を巡る心』 など。共著に『工芸批評』(新潮社青花の会)。木村衣有子(きむら・ゆうこ)文筆家。主な守備範囲は書評と食文化。1975年北関東生まれ、 1994年から2001年まで京都在住、 2002年より東京在住。主な著書に『BOOKSのんべえ』( 文藝春秋)、『家庭料理の窓』(平凡社)、『味見したい本』( ちくま文庫オリジナル)など。リトルプレス『ピロシキビリヤニ』 、『底にタッチするまでが私の時間 よりぬきベルク通信 1号から150号まで』、『しるもの時代』なども発行している。Instagram @hanjiro1002田中辰幸(たなか・よしゆき)ツバメコーヒー店主。1978年新潟県燕市生まれ。 2012年に美容室に併設するかたちでツバメコーヒーをオープン 。2021年にはランドリー機能付きのブックショップ「WASH AND BOOKS」オープンし、 2022年にはじめて編集にたずさわった『俗物』 を大橋保隆を出版人として刊行した。______________________________________【配信参加について】・開演時間の30分前よりオンライン開場いたします ・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください・リアルタイム配信と見逃し視聴(一部イベントを除く)でお楽しみいただけます。見逃し視聴につきましては、準備が出来次第、Peatixのメッセージ機能よりご案内いたします・視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合は、ご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください・ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください【来店参加について】・開演時間の30分前より開場/受付開始いたします ・最大100名まで入る会場を貸切とした上で、参加人数を絞り、ゆとりを持って設営しております・係員及びスタッフの指示・注意に従ってください。万が一、指示に従っていただけない場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合がございます・店頭にアルコール消毒液をご用意しておりますので、ご入店の際は、手指の消毒にご協力お願いいたします・非接触型体温計による検温を実施いたします。37.5℃を上回った場合は、イベントへの参加をお控えください・来店チケットをご購入された方も、配信でご覧いただけます。当日体調などに不安がある方は配信視聴をご利用ください。配信でのご視聴につきましては、【配信参加について】をご確認ください・車椅子やベビーカーでお越しの方は、当日スムーズにご案内するため、店舗スタッフにお声掛けいただくか、お手数ですが事前にご利用の旨をお知らせの上ご予約下さい。 なお会場はエレベーター備え付けの建物ですので、安心してお越しください・イベントご来場にあたりご不明な点がございましたら、下記の<お問い合わせ先>までお気軽にご連絡ください【書籍付きチケットについて】・イベント関連書籍を、イベント配信チケットとセットで販売いたします・ご記入いただいた住所は、書籍発送以外の目的には使用いたしません・お客様のお名前を入れる「為書き」はございません。ご了承ください・商品到着までお時間をいただく場合がございます。また発送は、本屋B&Bよりお送りさせていただきます・長期不在・住所不明等により書籍が返送された場合、保管期間内であれば、着払いにて発送させていただきます。保管期間は、イベント開催日から3ヶ月といたします・海外発送は行っておりません【キャンセルについて】・ご購入直後にイベント配信用のURLが送信される都合上、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください______________________________________【主催・会場】本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)【本イベントに関するお問い合わせ】イベントに関するお問い合わせはこちらをご確認ください知りたい回答が見つからない、解決しない場合など、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください<お問い合わせ先>event (at) bookandbeer.com ※(at)を@に変換して送信してください