日仏演劇協会オンライン講座 「西洋演技論史講義 第2回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(1) 演劇とオペラの分極(18世紀フランス)」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-09-22T22:02:32+09:00 Peatix 日仏演劇協会 日仏演劇協会オンライン講座 「西洋演技論史講義 第2回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(1) 演劇とオペラの分極(18世紀フランス)」 tag:peatix.com,2023:event-3654841 2023-08-23T20:00:00JST 2023-08-23T20:00:00JST 日仏演劇協会オンライン講座「第2回 なぜ歌は演技から排除されたのか?(1) 演劇とオペラの分極(18世紀フランス)」登壇者:横山義志会員【内容】コロナ禍が始まってから、『西洋演技論史序説~歌と踊りのない演劇はなぜ生まれたのか~(仮)』という本を書き進めています。私はここ二十年ほど、いわゆるリアリズム的な演技の起源について考えてきました。そのうちに、歌と踊りを排除したジャンルが生まれたのが奇妙なことに思えてきました。そして演劇祭のプログラムを組むという仕事のなかで、そのような形式が「演劇(théâtre, theatre, Theater...)」の基本的なモデルとなってしまったことが、世界化した舞台芸術界において問題を含んでいることにも気づかされました。「西洋後」を考えるためには、この枠組みをきちんと問い直しておく必要があります。今回から3回にわけて、主に18世紀フランスで、演技から歌唱的要素が排除されていった過程を探っていきます。今回は非音楽劇としての演劇が制度的に成立した過程と、朗誦の記譜可能性論争を取り上げます。20世紀のリアリズム演技論は18世紀フランス演技論が形成した論理を引き継いでいます。18世紀のフランスは演劇とオペラの制度的分離が成立した時代でもありました。一方で、演劇において朗々と歌い上げるような演技もなされていて、それを楽譜に記して俳優に学ばせるべきではないかという提案もありました。それに対する反論の試みが、歌唱的演技を「自然」ではないものとみなす理論的枠組みを形成していきます。《今回触れる演技論》1987 ストラスバーグ『メソードへの道』(英)1938 スタニスラフスキー『俳優の自分に対する仕事』(露)1933 アントワーヌ「俳優についての逆説」(仏)1926 小山内薫「役の行者」の第一夜を終えて」(日)1897 ビネ「ディドロの逆説に関する考察」(仏)1888 アーチャー『仮面か顔か、演技の心理に関する研究』1773頃 ディドロ『俳優についての逆説』執筆(仏、1830年刊行)1754 ディドロ「デクラマシヨン(文芸)」、デュクロ「古代人のデクラマシヨン」(『百科全書』第4巻、仏)1747 レモン・ド・サンタルビーヌ『俳優』(仏)1746 コンディヤック『人間認識起源論』(仏)1719 デュボス『詩画論』初版(仏)1692 アンドレ・ダシエ『アリストテレス『詩学』註解』(仏)【登壇者プロフィール】横山義志 ドラマトゥルク、舞台芸術研究(西洋演技論史)。SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部、東京芸術祭リサーチディレクター、学習院大学非常勤講師、舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事・政策提言調査室長。1977年生まれ。生物学を志したのち、フランス演劇を専門に。2000年に渡仏し、2008年にパリ第10大学演劇科で博士号を取得。2007年からSPAC制作部、2009年から同文芸部に勤務。海外招聘プログラムを担当し、30カ国以上を視察。2014年からアジア・プロデューサーズ・プラットフォーム(APP)メンバー。2016年、アジア・センター・フェローシップにより東南アジア三カ国視察ののち、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティーとしてニューヨーク大学でパフォーマンス・スタディーズを学び、アジアの同時代的舞台芸術について考える。論文に「アリストテレスの演技論 非音楽劇の理論的起源」、翻訳にジョエル・ポムラ「時の商人」など。 西洋演技論史をめぐる論文等はこちらのリンクを参照。【日時】2023年8月23日(水)20:00~22:00(講義90分程度・質疑応答30分程度)※第3回、第4回はそれぞれ12月頃、来年2月頃を予定しています。【場所】オンライン(Zoomを使用)【参加費】一般:1,000円/日仏演劇協会会員*:無料*年会費は一般会員3,000円、学生会員1,500円です。入会の詳細は公式HPまで。【申込方法】参加を希望される方は、こちらでチケットをご購入ください(定員に達した時点で締切とさせていただきます)。実施前日までにZoomリンクを共有いたします。この講座に関しては、録画・資料も、ご予約の方には、終了後追って共有いたします。また、「西洋演技論史講義 第1回「西洋演技論史」とは何か」の録画・資料をご希望の方も、こちらからお申し込みいただけます。【注意】参加登録は原則本名でお願いします。ミーティングルームに入られましたら「ミュート」「ビデオ・オフ」になっていることをご確認ください。日仏演劇協会オンライン演劇講座は録画されます。また録画した内容は編集のうえ、後日希望者に共有される可能性があることをあらかじめご了承ください(共有する場合は参加者のプライバシーには配慮します)。【問い合わせ】日仏演劇協会事務局(office [at] sfjt.sakura.ne.jp)