大重潤一郎監督映画上映会 #6 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-06-23T19:28:25+09:00 Peatix 慈正 大重潤一郎監督映画上映会 #6 tag:peatix.com,2023:event-3605739 2023-06-15T20:00:00JST 2023-06-15T20:00:00JST 大重潤一郎監督映画上映会 #6上映作品「能勢~能勢ナイキ反対住民連絡会議」「かたつむりはどこへ行った」ミサイル基地を大阪の箕面の近くの能勢に作ろうとする政府の動きを地域住民が反対した運動のドキュメンタリー『能勢』と、伊丹市猪名(いな)川周辺の開発事業に伴う環境公害問題を扱った記録映画『かたつむりはどこへ行った』二本を同時公開します。ーーーーーーー1968年、大阪万博が開催された。あの頃、日本は劇的な変化へと向かい、繁栄した。世界が明るくなった。しかし、その明るさのエンルギーは今の消費量の何百分の一だった。進化を経験すると、人間はどこかで程を失ってしまうのだろう。私は、命の未来を見つめている。そこで必要なのは、本当の自分の声を直感的に聞くことである。自分を飾るものではなく、素っ裸の自分の声に従うことだろう。そこから道が始まるだろう。(大重潤一郎)ーーーーーーー 『能勢~能勢ナイキ反対住民連絡会議』(1972年制作)白黒52分製作:能勢ナイキ基地設置反対住民連絡会議脚本:梅本承平演出:大重潤一郎 谷潔撮影:中務賢二 荒木克巳スチール:二井章美 林隆雄語り手:平山律夫録音:市川文武編集:大重敦子『かたつむりはどこへ行った』(1972年)白黒製作:伊丹市演出:大重潤一郎古いフィルム映像なので画質や音の劣化がございます。ご了承ください。■司会:鎌田東二 高橋慈正 結■テクニカル:K Oお申し込み頂いた方へ、当日zoomのURLをお知らせいたします。当日ご参加出来ない方へは、一ヶ月ほどアーカイブ映像を公開致します。 ーーーーーーー以下、鎌田東二先生による「能勢」の解説この「能勢」は、ミサイル基地を大阪の箕面の近くの能勢に作ろうとする政府の動きを地域住民が反対した運動をドキュメントしたもので、「社会派大重」の一面がよく出ている。 この流れが、後に、「ビックマウンテンへの道」に通じている。これは、原発反対などの今日の動きに連動するもので、とりわけ、今見る価値がある。 特に、地域のお母さんたちの生の反対の声を、若き大重潤一郎監督が突撃インタビューして聴き取っているとことが画面にも出ていて、大変興味深いよ。大重さん、痩せとるのう! お金がなくて飯を食うとらんのかのう!> この感想も、2回目見ても全く変わりません。それどころか、昨日観た時よりも、もっともっとすばらしい作品だと思いました。 第1に、「いのちの詩」が社会や国家の開発・防衛・戦争などのために、抑圧され、蹂躙され、圧殺されようとする時に、立ち上がっていく普通の生活者(いわゆる一般市民)が、自分たちの等身大の感覚で反対運動を起こし、立ち上がっていく、その生活者の声とごく普通の生命感覚を聴き取り、映像化している点。大重さんの社会への対峙の基盤に、彼の生に根を降ろした生命感覚があること。生命~社会~国家という関係性の中で、「いのちの声と立場」が明確に位置づけられていること。 第2に、日本の原水爆禁止運動の中での「ミサイル用ナイキ基地反対運動」が持つ歴史的な意義を記録しているという歴史記録的価値がある点。その点が、原発事故後の現代の状況に大いに示唆すること。そして、国家が推し進める開発計画に対して、生活者の生存の権利と素朴な未来構想のありようをもう一度じっくりと考え直させる歴史テキストとして意味があること。 第3に、25~26歳の若き映画作家大重潤一郎が、生身の肉体を晒し、インタビュアーになって、お母さんやお父さんや、地域住民の声を拾って歩いている姿がそのまま描かれていて、作家(監督)と地域住民との関係がきちんと可視化されていること。 第4に、反対住民だけでなく、最後の方で、当時の松田能勢町長の声も拾って全体像が見えるようになっていること。 第5に、「国」というものが、地域の生活者をないがしろにしていく手口が、一つの歴史事例として浮かび上がること。 第6に、基地や道路を作る「開発」が山林を切り拓くことによる土砂崩れ・山津波などの「自然災害」を生み出すことの負の連環性を明確かつ先駆的に指摘していること。 などなど、です。 Updates tag:peatix.com,2023-06-03 04:22:03 2023-06-03 04:22:03 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1375389 Updates tag:peatix.com,2023-06-03 02:28:28 2023-06-03 02:28:28 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1375352