日本創造学会第80回クリエイティブサロン | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-08-07T16:01:38+09:00 Peatix JCS 日本創造学会第80回クリエイティブサロン tag:peatix.com,2023:event-3604393 2023-07-08T13:30:00JST 2023-07-08T13:30:00JST 【オンラインでの参加の場合】メールでご案内したURLからご参加ください。【会場参加ご希望の場合】会場で参加できるのは会場参加券を申し込んだ方のみとなります。会員は無料ですが、一般の方は有料(1000円)会場払いとなります。会場参加は席数に限りがありますので、明確に参加できる方がお申込みください。==============================第80回クリエイティブサロンのご案内==============================主催   : 学術研究団体 日本創造学会共催 :産総研人工知能技術コンソーシアム開催日:2023年7月8日(土)時間帯:13:30-16:00(予定)開催方法:ハイブリッド開催(会場+オンライン(Zoom))会場 :明蓬館高等学校 横浜・関内学習センター    住所:〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町223-1 2F【会員参加費】オンライン/会場いずれも無料(日本創造学会会員、人工知能技術コンソーシアム会員)【一般参加費】オンライン無料/会場1000円オンライン参加または会場参加が選べます。テーマ:「フィールドワーク再考」 【スケジュール】13:30~14:15  講演1 有元典文氏「新たなリアリティを共に生きることとしてのフィールドワーク」 14:15~15:00  講演2 市川力氏「発見と発想を生成するFeel度Walkと知図」 15:00~16:00    鼎談 「AI時代のフィールドワーク」有元典文氏、市川力氏、本村陽一氏        (ファシリテーター:安松健)        ◆講演1 有元典文氏「新たなリアリティを共に生きることとしてのフィールドワーク」【講演概要】デザインされているのに、当たり前だと思われてるもの何だ?それはリアリティ。「この」リアリティは社会・文化・歴史的な人工物(道具や規則など)によってデザインされている。にも関わらず、リアリティとは、そのリアリティをリアリティとして感受するものにとっては、《デザインによるエクスペリエンス》ではなく《生活の所与(given)の前提》である。だからp(例 歩行者)にはq(例 車椅子利用者)のリアリティは感受しづらい。ニーズを知ったり、産んだりしたいデザイナー達は狂おしく願う、「ユーザーのリアリティを生きたい!」世界は種固有の知覚に相対的だと主張したユクスキュル的な意味で、このリアリティには自分以外のリアリティが重ね合わせになっている。でも、自分達以外のリアリティは、まったく感受不能なのだ。そこでフィールドワークだ!お招きするのではなく、出向くのだ。あちら側の住人をラボに呼んで、話したって聴いたって見たって試したって、こちら側にいる限り、あちら側のリアリティは、こちらの頭の中の想像に過ぎない。かりそめにでも良い、あちら側のリアリティを生きてみたいのだ。あなたになりたい。あなたの環世界に暮らすあなたになってみたい。ひとたびあなたになることで、あなたのリアリティを知る私になりたい。でも、わたしはわたしで、あなたにはなりきれない。では、目指すのはなんだろう?あなたのものでも、私のものでもない、つまり新たな「私たちのリアリティ」を生き始めること?それがフィールドワーク。【有元典文氏プロフィール】1988年東京外国語大学インド・パーキスターン語学科ウルドゥ語専攻卒、1990年横浜国立大学教育学研究科学校教育心理学研究専修修了、1993年東京工業大学大学院システム科学専攻博士課程修了。博士(学術)。川村学園女子大学で助手と講師を足掛け7年間務め、2000年より横浜国大に戻り、現在同教育学部教授。専門は教育心理学・教員養成・チームビルディング。学校の先生方・児童生徒たちと、又、さまざまな学習場面の参加者・指導者と共同で、皆がたがいの発達を支え合う学習環境のデザインに取り組む。即興演劇(インプロ)に興味津々。主著に2018年度センター試験国語第1問に出題され試験監督中に気付き驚愕した「デザインドリアリティ ―集合的達成の心理学」(有元典文・岡部大介、北樹出版、2013)、「パフォーマンス心理学入門」(香川秀太、有元典文、茂呂雄二編著、新曜社、2019)、「コミュニティ・オブ・クリエイティビティ ーひらめきの生まれるところ」(奥村高明・有元典文・阿部慶賀編著、日本文教出版、2022)。◆講演2 市川力氏「発見と発想を生成するFeel度Walkと知図」【講演概要】学問にせよビジネスにせよ私たち誰もが見えないなりゆきを追いかけてゆかなければならない時代に突入しています。そのときにカギを握るのがこれまでの思い込みに縛られず物事をみつめる態度です。実はこうしたものの見方は、私たちが生まれながらに持っている好奇心センサーが作動すれば自ずと発揮できます。しかし、日々の生活・業務では効率化や目的主義が求められ、好奇心センサーの感度が鈍っています。そこで、なんとなく感じとる好奇心センサーを改めて作動しながらあるき、気になったものをあつめ、記録するプロセスから始める活動が大事になります。こうした手法を「Feel度Walkして知図を描く活動」と名づけ、小学生から成人に至るまで年齢も職種も問わず全国で行っています。この実践によって、私たちの発見の感度が上がり、思わぬ気づきという発想の芽を得ることで、誰もが「世界を発見できる存在である」という自己効力感を取り戻す場が生まれ、対話や会議の「質」が自ずと高まりその結果、みんなが自分なりの「当事者発想」を建設的に表出し、行動を起こすようになります。今回の講演では、Field「Work」の基盤となるFeel度「Walk」と発想の苗床となる「知図」について実践事例をもとにお話しします。【市川力氏プロフィール】一般社団法人みつかる+わかる代表理事・慶応義塾大学SFC研究所上席所員・広域通信制明蓬館高等学校副理事長。長年、大人と子どもが一緒になって見えないなりゆきを追いかける学びを研究・実践。多様な人たちが持ち前の好奇心を発揮してともに成長する場を生むまちのジェネレーターとして活躍。なんとなく気になったことを集めて歩き、旅し、妄想し続ける「雑」のアーカイバー。知図師。主な著書は『探究する力』(2009年)井庭崇編『クリエイティブ・ラーニング 創造社会の学びと教育』(2019年)井庭崇との共著『ジェネレーター 学びと活動の生成』(2022年)◆鼎談「AI時代のフィールドワーク」有元典文氏×市川力氏×本村陽一氏 ファシリテーター:安松健【本村陽一氏プロフィール】1993年通産省(現経済産業省)工業技術院電子技術総合研究所入所、2001年より産業技術総合研究所主任研究員。サービス工学研究センター大規模データモデリング研究チーム長、同副研究センター長などを経て、2015年人工知能研究センター副研究センター長および人工知能技術コンソーシアム会長、2016年より首席研究員兼確率モデリング研究チーム長。東京工業大学大学院特定教授、神戸大学客員教授を兼務。人工知能学会理事。