“アボリジナル”はオーストラリア現代文学において何を問いかけるか | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-06-10T19:20:15+09:00 Peatix 現代企画室 “アボリジナル”はオーストラリア現代文学において何を問いかけるか tag:peatix.com,2023:event-3583375 2023-06-02T18:30:00JST 2023-06-02T18:30:00JST オーストラリア現代文学傑作選最終巻アレクシス・ライト『地平線の叙事詩』出版記念フォーラム“アボリジナル”はオーストラリア現代文学において何を問いかけるかゲスト:アレクシス・ライト(作家)、池澤夏樹(作家)2012年に刊行開始した「オーストラリア現代文学傑作選」が、アレクシス・ライト『地平線の叙事詩』の出版をもって完結します。それを記念して、オーストラリアと日本の会場をオンラインでつないだフォーラムをハイブリッド形式で開催します。アレクシス・ライトさんはオーストラリア現代文学界において最も活躍するアボリジナル作家のひとりです。『地平線の叙事詩』は、イギリスからの入植者「白い幽霊」とオーストラリアの大地に何万年と住み続けてきた先住民との出会いに始まる時空を超えた悲しくも美しい叙事詩であり、現代の難民問題をも想起させる「世界の歴史の中で引き裂かれた数百万人もの人びと」を描いた世界文学でもあります。多文化主義政策を掲げるオーストラリアの現代文学において、アボリジナルの系譜に連なる作家の貢献はますます重要さを増し、「オーストラリア現代文学傑作選」においても“アボリジナル”は大きなテーマでした。本フォーラムでは、『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』を刊行し、『静かな大地』で北海道を舞台としたアイヌと入植者の壮大な叙事詩を描いた池澤夏樹さんをゲストにお迎えし、アレクシスさんとの対話を軸に、オーストラリア現代文学において“アボリジナル”が問いかけるものを考えます。それは、グローバル化の中で多様な言語、世界観が交響するポリフォニックな世界文学の可能性とともに、非寛容の時代における当事者性の問題をも問いかけるものとなるでしょう。本文学傑作選の最後を締めくくるフォーラム。ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。日時:2023年6月2日(金)18:30-20:00会場:オンライン+クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F/東急東横線代官山駅より徒歩3分)日英同時通訳付き参加費無料主催:現代企画室助成:豪日交流基金協力:オーストラリア大使館、オーストラリア・ニュージーランド文学会、ヒルサイドテラスプログラム・オーストラリア大使館あいさつ・作家・作品紹介:有満保江(『地平線の叙事詩』訳者、「オーストラリア現代文学傑作選」共同代表)・著者あいさつと朗読:アレクシス・ライト・対談:アレクシス・ライト×池澤夏樹・「オーストラリア現代文学傑作選」共同代表あいさつ:ケイト・ダリアン=スミス   (タスマニア大学副学長代理)・版元あいさつ:北川フラム(現代企画室代表)出演者プロフィールアレクシス・ライト(Alexis Wright)作家。北オーストラリアのカーペンタリア湾の南に位置する高地のワーニィ族出身。これまでに4冊の小説、3冊のノンフィクション、その他アンソロジーや短編集などを出版。小説『カーペンタリア(Carpentaria)』(2006)はマイルズ・フランクリン賞、クィーンズランド州首相賞、オーストラリア文学会のゴールドメダル賞など多くの文学賞を受賞し、ノンフィクションの『追跡者(Tracker)』(2017)はステラ賞を受賞。メディアなどで多くの講演を行い作家として精力的に活動をするほか、先住民の権利獲得運動などの社会活動家としても知られる。『カーペンタリア』は、中国語、イタリア語、フランス語、ポーランド語などに翻訳されている。池澤夏樹作家。1945年、北海道帯広市に生まれる。1984年、文明への懐疑を描いた『夏の朝の成層圏』で長篇小説デビュー。1987年発表の『スティル・ライフ』で第98回芥川賞を受賞。その後の作品に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)、『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)、『楽しい終末』(伊藤整文学賞)、『静かな大地』(親鸞賞)、『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生んでいる。また「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」全30巻に続き、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻を刊行。近著に長篇『また会う日まで』がある。 Updates tag:peatix.com,2023-05-16 09:18:48 2023-05-16 09:18:48 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1367062