【一滴塾】祇園祭(後祭)宵山 −山鉾町が守り継ぐ風流を訪ねて− | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-08-22T22:01:13+09:00 Peatix 一滴塾 【一滴塾】祇園祭(後祭)宵山 −山鉾町が守り継ぐ風流を訪ねて− tag:peatix.com,2023:event-3581940 2023-07-23T15:30:00JST 2023-07-23T15:30:00JST 京都・町衆文化研究の第一人者 五島邦治先生とともに祇園祭(後祭)宵山−山鉾町が守り継ぐ風流を訪ねて−開催日:2023年7月23日(日)   祇園祭は、日本を代表する祭礼と言っても良いでしょう。その創始は平安時代に遡りますが、じつは平安京内には神社がなく、町に暮らす京都の民衆が、洛外から神を迎え祀ってきた都市型祭礼の代表格が祇園祭なのです。 今回、五島邦治先生が主催される京町家の歴史古文書教室「往還塾」のご協力を得て、京都町衆文化研究の第一人者である五島先生に、京都の祭の本質と構造をご講義いただきます。祇園祭の後祭がどのような意味を持つものかを改めて捉えなおすことができるでしょう。 そして神輿渡御(みこしとぎょ)・還御(かんぎょ)の前にその露払いとして行われる山鉾巡行は、京都の町衆の創意工夫が結晶した風流(ふりゅう)です。その見事な懸装品(けんそうひん)は、巡行の前に町内に飾られ披露されます。 後祭宵山の夕べ、京都の仕出し屋の代表格である「木乃婦(きのぶ)」のお料理を頂いてから、祇園囃子の聞こえる山鉾町の町会所を解説を加えながらそぞろにめぐりたいと思います。 重要文化財もある見事な染織品、金工品、屏風などをじっくりと近くで拝見できます。 最後に、お囃子を出す山鉾の「日和神楽(ひよりかぐら)」を楽しみます。これは、翌日の巡行の無事と晴天を祈るために、鉦や太鼓を小さな屋台につけ、歩きながらお囃子を奏で、祭神の御坐(おわしま)す御旅所(おたびしょ)まで向かうものです。 町衆の巡行への思いがこもった宵山ならではの行事をぜひご堪能ください。 ◆タイムスケジュール〔2023年7月23日(日)〕15:30     堀川高辻交差点(西南角)集合15:40     歴史古文書教室「往還塾」着16:00     五島邦治先生 講義「祇園祭について」17:20     栗本德子先生 講義「後祭 山鉾解説」18:15     お食事 ※木乃婦 仕出し      −英勲うすにごりとともに−*飲酒は20歳以上19:15     祇園祭(後祭)宵山 山鉾めぐり      −五島・栗本両先生の解説とともに−22:00頃    日和神楽見学後、御旅所前にて解散(予定) (ご希望の方は)23:00-30頃  知る人ぞ知る 南観音山のあばれ観音見学◆イメージギャラリー                       歴史古文書教室「往還塾」                      木乃婦の仕出し(写真はイメージ)                           祇園祭(後祭)山鉾マップ◆集合場所までの交通案内 集合場所:堀川高辻交差点(西南角)※上記の祇園祭(後祭)山鉾マップをご参照ください・京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩11分・京都市営バス9番で「京都駅」より9分 バス停「堀川松原」下車 徒歩1分 ◆みどころ・学びポイント五条大橋での牛若丸と弁慶の出会い(橋弁慶山)、源平合戦宇治川の戦いで、三井寺の僧兵筒井貞慶の頭を飛び越える一来法師(浄妙山)。どちらもアクロバティックな御神体(人形)の仕立てに注目です。鯉山の懸装品は、16世紀にベルギー・ブラッセルで制作されたタペストリー(重要文化財)。どうして祇園祭にこのような貴重品が?諸説については講義でお話しします。なんと言ってもお囃子のある山鉾は見逃せません。北観音山、南観音山に加え、九年前に復活を遂げた大船鉾、昨年から巡行に復帰した鷹山など、今も町衆の祭りへの情熱は脈々と受け継がれています。人通りの減った夜半に行われる南観音山の「あばれ観音」も宵山の見どころです。町衆の巡行への思いがこもった宵山ならではの行事をぜひご堪能ください。◆祇園祭(後祭)山鉾(1)大船鉾(おおふねほこ):後祭10基のしんがりを務めて凱旋船鉾と称される。嘉吉元年(1441年)の建立とされる。応仁の乱、天明の大火で焼失しながら復興を遂げてきたが、幕末の元治の大火(1864年)で大部分を焼失し長らく居祭を続けていた。平成26年(2014年)、約150年ぶりの復興を果たした。(2)南観音山(みなみかんのんやま):楊柳観音像と善財童子像を祀る曳山。くじ取らずで巡行。観音像の頭胸部は南北朝期の慶派仏師の作と考えられる。見送は加山又造下絵による「龍王渡海図」。世界的にも貴重な17世紀の制作になるポロネーズ絨毯(異无須織)も所蔵。(3)北観音山(きたかんのんやま):楊柳観音像と韋駄天像を祀る曳山。くじ取らずで2番目に巡行する。懸装品の前懸「八ツ星メダリオン草花文様絨毯」は世界に3枚しか現存しない17世紀インド製。錺金具など豪華な装飾品を数多く所有。(4)八幡山(はちまんやま):町内に祀られている八幡宮を勧請した山。天明年間制作といわれる総金箔の社殿は、蔵で保存され巡行日のみ山上に飾られる。海北有雪筆《祇園祭礼図屏風》を所有。寛永年間(1624〜44年)頃の後祭りの様子が描かれている。宵山には町会所に精巧な複製が展示される。(5)鷹山(たかやま):応仁の乱以前から出ていた山鉾のひとつ。鷹遣・犬遣・樽負の3体のご神体人形を祀り、鷹狩りの情景を表す。曳山でくじとらず。文政9年(1826年)に暴風雨で大破し、その後居祭を続けてきたが、令和4年(2022年)、196年ぶりに巡行に復帰。(6)役行者山(えんのぎょうじゃやま):応仁の乱以前から出ていた山鉾のひとつ。修験道の開祖、役行者が一言主神を使って葛城山と大峯山の間に石橋をかけたという伝説を題材にした山。朝鮮製の旗2枚を継いで作られた見送り《登竜図》は絽刺刺繍。町会所には山鉾町最古の作とされる旧欄縁角金具も展示。(7)鈴鹿山(すずかやま):伊勢国鈴鹿山で道行く人々を苦しめる悪鬼を退治した鈴鹿権現(瀬織津姫命)の伝説を題材にした山。室町期には幕府公認の米場があった町内で、交易のための往来の安全を願っての山。前懸や欄縁金具は町内に居住していた染織作家、山鹿清華の下絵。(8)黒主山(くろぬしやま):謡曲「志賀」を題材にした山。六歌仙の一人、大伴黒主が桜の花を眺める姿を表す。明応九年(1500)年には巡行していた記録がある。御神体の古衣装《紺地菊唐草文金蘭小袖》は延宝三年(1675年)《萌葱絽地牡丹文大口袴》は正徳元年(1711年)の墨書銘を持つ。(9)浄妙山(じょうみょうやま):平家物語の宇治川の合戦を題材にした山。三井寺の一来法師が「悪しう候、浄妙坊」と声をかけて筒井浄妙の頭上を飛び越え先陣に出る瞬間を表す。町内で所有する浄妙坊の鎧《黒韋縅肩白胴丸》は、室町期のもので重要文化財。(10)鯉山(こいやま):龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説を題材にした山。木彫の鯉は精巧で、左甚五郎作の伝承を持つ。山全体を飾る前懸、胴懸、水引、見送は、『イーリアス』に記されたトロイア戦争の物語を描いた16世紀ベルギー製タペストリーで、すべて重要文化財。(11)橋弁慶山(はしべんけいやま):謡曲「橋弁慶」を題材にした山で、弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿をあらわす。くじとらずで巡行の先頭をいく。御神体人形は、永禄6年(1563)の銘があり仏師康雲作。欄干に立つ牛若丸は足駄の差し金1本で支える構造。旧前懸は18世紀前半の清朝の官服の断片を継ぎ合わせたもの。 ◆講師プロフィール五島 邦治(ごしま・くにはる)往還塾塾長/京都芸術大学客員教授1952 年、京都に生まれる。1977 年、京都大学文学部哲学科卒業、1986 年、大谷大学文学研究科仏教文化専攻国史学分野博士後期課程満期退学(単位取得)。京都市歴史資料館嘱託、彦根城博物館史料室長補佐、園田学園女子大学教授、京都芸術大学教授等を経て現職。専門は日本文化史。とくに京都という地域における古代から近代を通した町共同体と文化の歴史を研究する。著書に、『京都 町共同体成立史の研究』(岩田書院、2004年)、『京都の歴史がわかる事典』(日本実業出版社、2005年)編著等。 栗本 德子(くりもと・のりこ)1956年 京都市伏見区生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。京都芸術大学大学院教授。専門は日本美術史、宗教文化史、染織史。学生時代には、山鉾町にある親戚の家に入り浸って、山鉾の町会所巡りに明け暮れていたほど、祇園祭好き。今回は後祭の山鉾の由緒や染織品などについて解説し、町衆文化研究の第一人者、五島邦治先生とともに、宵山にしか味わえない奥深い京都の祭礼文化を紹介したいと考える。 ◆受 講 料:22,000円(税込/食事代・受講料などが含まれます)◆参加申込:https://ittekijuku4.peatix.comよりお申し込みください。<締切:7月17日>◆定員:20名(対象は中学生以上/最少催行人数:13名)    ※新型コロナウイルスの感染状況や荒天などの理由により、催行中止になる場合があります。    (その際はpeatixより全額返金させていただきます。また、最少催行人数に満たない場合は催行を中止いたします。     その場合も同様に対応致します。)◆お問合せ:有限責任事業組合 一滴塾 Tel:070-9058-6735〔13:00〜19:00(土日祝を除く)電話対応ができない場合がありますことお許しください〕 E-mail: madoguchi@ittekijuku.jp ホームページ:https://ittekijuku.jp