第2回 大住 克博「林業と技術─イメージと実像」(2022.7.16) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-10-08T19:37:31+09:00 Peatix チーム「めだか」 第2回 大住 克博「林業と技術─イメージと実像」(2022.7.16) tag:peatix.com,2023:event-3567225 2023-04-23T00:00:00JST 2023-04-23T00:00:00JST 連続講座「陽楽の森から考える─新常態〈 ニューノーマル 〉の輪郭」ニュータウン開発された都市のなかに取り残された「陽楽の森」から、「新常態」と呼ばれるこれからの時代の「森と社会」の関係を考えます。20世紀後半の高度経済成長期やバブル期に謳歌されたような経済的繁栄とは違って、「新常態」においては、「植物の生長に依拠した社会発展」があってこそ営まれる「暮らしの充実」が求められます。では、そのとき、どのくらいの広がりや奥行きをもって「考える」ことの輪郭を描くことができるでしょうか。「陽楽の森」連続講座では、その「輪郭」を、林業政策、林学、生態学、さらに土中環境、菌、建築、福祉、そして政治思想、哲学という多様な領域にわたって、森のいわば「目に見える相貌」から「目に見えない相貌」までをとりあげ、全10回をつうじて浮き彫りにします。 第2回 大住 克博「林業と技術─イメージと実像」(2022.7.16)大住 克博林学・森林生態学/大和森林管理協会顧問、鳥取大学名誉教授、元森林総合研究所主任研究員、森林施業研究会元代表、大阪市立自然史博物館外来研究員愛知県出身。京都大学農学部卒業。森林総合研究所、鳥取大学農学部を経て現職。『森林の変化と人類』(分担執筆・共立出版・2018)、『里と林の環境史 (シリーズ日本列島の三万五千年−人と自然の環境史)』(共編著・文一総合出版・2011)、『森の生態史−北上山地の景観とその成り立ち』(共編著・古今書院・2005)。「北上山地の広葉樹林の成立における人為攪乱の役割に関する研究」にて日本森林学会賞受賞(2007)。 大住克博さんは、林学・森林生態学がご専門です。林業政策や林業技術の抱える矛盾を育成林業の歴史や林業技術の脆弱性から考察してこられました。日本の林業政策についても、国際的動向に照らして問題点を指摘しています。そして、次のように問いかけます。現代において人々のなかに潜在的に認められる「森」に対する期待やニーズ(「チャイムの鳴る森」にたった2日間で5000人もの人が訪れたのもその現れでしょう)と、現行の林業政策の間に存在するギャップに対して、森林・林業の研究は関心をまったく払っていないが、しかし、そのギャップを埋めていくことこそ、ほんらいの学問的営為ではないだろうかと。「林学」は森林「科学」には収まらず、歴史な視点にもとづく総合的な学問であるべきだと論じていらっしゃいます。第2回では、みなさんと、大住さんのこのような問題関心を共有したいと思います。  「陽楽の森」連続講座全10回 https://toyouraku.com/lectures第1回 泉 英二「21世紀はどのような時代にしなければならないのか─文明史的観点から考える」(2022.6.18)第2回 大住 克博「林業と技術─イメージと実像」(2022.7.16)第3回 湯本 貴和「『里山の価値』の創造と地域の未来─林業から森林業へ」(2022.8.20)第4回 三橋 弘宗「共創型の小規模技術による自然再生と地域づくり─展示づくりから自然共生エリアまで」(2022.9.17)第5回 高田 宏臣「土中環境─『杜』を支える生命循環」(2022.10.15)第6回 渡邉 格「菌の声を聴く─タルマーリーの動的なモノづくり」(2022.11.19)第7回 内山 節「自然との関係を通して現代社会を捉え直す─未来社会のデザイン」(2022.12.17)第8回 伊藤 立平「「森の風景─生きているものから建築をみる」(2023.1.21)第9回 鈴木ゴリ宣仁「療育と森─多様性がうみだす持続可能な世界」(2023.2.18)第10回  堀田 新五郎「撤退学と陽楽の森講座」(2023.3.18)