Multispecies’ Tea Ceremony 一服と十人による庭園の解釈 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-05-22T17:32:45+09:00 Peatix FabCafe Kyoto / MTRL KYOTO Multispecies’ Tea Ceremony 一服と十人による庭園の解釈 tag:peatix.com,2023:event-3532447 2023-04-15T13:00:00JST 2023-04-15T13:00:00JST 2023年4月22日(土)の作品鑑賞チケット(9:30-17:30)をご用意しました。お茶席は満席となりましたが、よろしければ、ぜひ作品をご覧にお越しください。 申し込みはこちら:http://ptix.at/Di9mV1-------- 2023年4月15日(土)と22日(土)の2日間、東本願寺の庭園である渉成園の茶室「代笠席(たいりつせき)」にて、生物多様性をテーマに実験的な茶席を開催します。提供されるのは、キノコのお茶や虫の糞のお茶をはじめ3種類の多様なお茶。また、茶室の内外には、生物多様性という軸で庭園を鑑賞する仕掛けとして、10点の作品が展示される予定です。総合芸術でありコミュニケーションの場である茶席において、生物多様性の美しさを五感で体験しようという稀有な茶会。ぜひお誘い合わせのうえお越しください。※ 本企画は、「宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要」期間中の参画企画として開催されます。 生物多様性の美しさを五感で感じる鑑賞体験 渉成園は、人間と人間以外の生物の居心地の良さのバランスを取りながら、常に新しい「美しさ」を提案している庭園です。仏教の教えでもある多様性を庭で実直に実践する植彌加藤造園の庭師によって、生物多様性に配慮した庭園管理が実践されています。2022年12月~2023年1月にかけて、この庭師の活動を追体験する活動が行われました。デザイナー、研究者、エンジニア、アーティストなど多様な参加者たちが、活動の結晶として、庭師の視点と自らの背景を重ね合わせ、彼らが発見した「多様性の美しさ」を伝える作品を制作、展示するに至りました。彼らの作品は、いずれも、渉成園を別の角度から鑑賞するための仕掛けやヒント。茶室でお茶を楽しみながら、五感でそれらの作品や庭園を鑑賞し、交流するための場として実施します。会場となる渉成園の「代笠席(たいりつせき)」は、通常は非公開の茶室。イベントは慶讃法要中に開催されるため、夜のライトアップなど、さまざまな企画が実施されています。この貴重な機会にぜひご参加ください。関連企画:「野生と手入れ」 庭師の追体験から生まれた10名の「生物多様性の美しさ」の提案 総合芸術である茶会は、お茶だけでなく、掛け軸や生花、お香など、空間全体を五感で楽しみながら、ホストとのコミュニケーションを楽しむ場です。今回、庭師の追体験から生まれた10種類の作品が茶室の内外に散りばめられます。いずれも、庭師の追体験から生まれた、きらびやかな庭園の表面には現れてこない、ささやかな美しさの提案です。その形は、プロトタイプ作品として展示されているものから、言葉で提案されるものまでさまざま。当日、それらの作品をきっかけに、彼らや庭師の方々と語り、庭園を鑑賞いただくことで、庭園で行われている人間と人間以外の生命の駆け引きの面白さに触れていただければと思っています。 鑑賞のための「身体を開く装置」としての茶室 茶席にはたくさんのルールがあります。これは、制約を設けることで空間への没入を促し、茶室に入るまでの活動を一度リセットすることで、インプットする身体を準備するためだ、と、茶人の中山福太郎さんは話します。時に鑑賞はとても難しい行為です。鑑賞者の日常と一見文脈が繋がらない作品に反射的に体が閉じてしまったり、作家への敬意と自らの中に生まれる自由な思考がぶつかりあったり、あるいは、空間に飲まれて思考停止してしまうこともあるかもしれません。今回の企画は、新しい茶席の形を提案し続けている、茶人の中山福太郎さんに監修いただくことで、庭園や作品を鑑賞するための「身体を開く装置」として茶席で実施します。  ▼中山 福太朗(茶人/茶の湯集団「鴨ん会」主催)1986年生まれ。大学時代より茶道を学ぶ。鴨川でお茶を振る舞う「鴨茶」をはじめ、各地での茶会・ワークショップの開催、旅館の床の装飾、茶室のデザイン監修などを行う。茶の湯の知恵や技術を新たな形に組み上げることで、茶の湯とは何か?に様々な答えを見つけることに取り組んでいる。会場となる「代笠席」は通常は非公開の茶室。茶室の周りには茶の木も植えられ、生垣で囲われた広い庭もある。今回、この茶室の内外に10点の作品が展示される予定。京都の歴史ある庭園を数多く手掛ける植彌加藤造園によって管理されている庭園、渉成園。庭園内には茶室などの建物が点在する名勝庭園であるだけでなく、生物多様性に配慮した庭園管理が行われており、文化的にも生物学的にも豊かな場所。 常識に囚われない3種類の「お茶」の体験 今回の茶席は、生物多様性の美しさを五感で体験し、鑑賞することが目的です。そこで、提供するお茶についても、抹茶ではない飲み物を、それぞれ異なるホストから提供します。コーヒー、きのこから作られた「菌茶」、そして、蛾の糞から作られた「虫秘茶」です。いずれも、異なるストーリーを持つ飲みものを楽しみながら、身の回りの風景をいつもと違った角度から鑑賞してみてください。菌茶(Fungicha)Fungichaは、ゲルゲイ・バルナと、トマ・オルティスの2人によるプロジェクトで、野生のキノコを採集・培養し、お茶として飲むことで自然との新たな繋がり方を実験しようというプロジェクト。日本に自生する野生のきのこは4000種以上とも言われていますが、私たちが一般に食用としているのはたった10種類程度。生態系において分解者として不可欠な役割を果たすキノコを通して、生態系を身体化しようとしています。>> 活動詳細▼ゲルゲイ バルナ4児の父。ハンガリー生まれ。欧州のアトリエで働いた後、2010年から京都工芸繊維大学(KIT)で建築とデザインを学び、2018年に博士号を取得。また、日本の伝統工芸の技術を学ぶため、清水寺や下鴨神社などの国宝の保存現場で左官、後に大工として働く。KIT卒業後、伝統工芸とサステナビリティ、循環型社会、イノベーションの融合に着目。2019年よりKITのKYOTO Design Labにてプロジェクトリサーチャーとして活動中。様々なサステナビリティプロジェクトを共にした後、2022年にThomas OritzとFungichaプロジェクトを立ち上げ、生物(特にキノコ)、イノベーション、アートを、人々に簡単に共有し伝えられる形にまとめ上げる。環境・社会活動のためのボランティア組織「Circular Kyoto」の創設者の一人でもある。 ▼トマ オルティス|Thomas Ortizフランスとスペインの独立系エンジニアで、エネルギー、生物学、分散型テクノロジーの分野に重点を置いた研究者。2015年、フランスで共同研究プログラム「パレオエナジー」を立ち上げ、環境・エネルギー問題に役立つ大きな可能性を秘めた忘れられた発明品を収集し、蘇らせることを目指している。河出書房新社との共著で、フランス語、英語、日本語で出版された『Retrofutur』を出版した。2019年より京都を拠点に、キノコの革新的な栽培技術に関する広範な研究を行い、野生で多くの時間を費やして種の記録や採集を行っている。2022年、Gergely Péter Barnaと共同でFungichaを設立。自然、アート、テクノロジーを通じて、観客とキノコの力について共有することを目的としている。虫秘茶虫秘茶とは、植物の葉を食べた蛾の幼虫(いわゆるイモムシ・毛虫)の“糞”をお茶にしたもので、京都大学の丸岡毅さんによって開発されました。虫秘茶の香りや味は、掛け合わせる植物と虫の種類により劇的に変化します。植物の持つ香りが強く引き出されるもの、もととなる植物からは想像もつかない香味をもつもの、どこかで覚えのあるような味がするもの、これまでのお茶にはないまったく新しい味をもつものなど様々。2023年に実施したクラウドファンディングでは300%で成功し、商品化に向けた準備も大詰めを迎えています。>> 公式サイト ▼丸岡 毅1996年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程。大学4回生から現在の「化学生態学研究室」に在籍し、修士課程ではイモムシと植物と寄生蜂の三者系について研究を進めた。研究室の先輩に影響され、修士2年の頃から昆虫愛(主にガ類)に目覚める。それから毎昼・毎夜のように“ガ”を探す日々が始まり、生活が虫一色となる。ほどなくしてガの幼虫のフンが美味しいお茶となることを発見し、これまでに50種類以上の昆虫のフンを試飲。現在、博士課程でガの幼虫のフンを本格的に研究し始め、フンのスペシャリストを目指す。MikafiMikafi焙煎プラットフォームは、農家、地元企業、自然をテクノロジーでつなぐことで、コーヒー焙煎のサイクルを民主化しようとする活動。このデジタルサービスのエコシステムには、完全自動のIoT焙煎機、コーヒー管理プラットフォームだけでなく、消費者のための物理的およびデジタルコーヒー体験が含まれています。今回は、コーヒー文化の新たな可能性を模索するためスイスから初来日します。Mikafiは循環型経済をデザインするプロジェクトやアイデアを世界から募集するアワード「crQlr Awards (サーキュラー・アワード)2022」で受賞作品に選出されています。Mikafi – Linkedin  ▼マリウス・ディスラー | Marius Disler(Mikafi 共同創業者 兼 CEO)経営学とデザインの両方のバックグラウンドを持つマリウス・ディスラーは、Mikafiの創設者としての役割にユニークな視点をもたらしています。エコシステム・アプローチを促進する会社を作るというビジョンを持ち、サプライチェーン全体を通じてサプライヤー、流通業者、小売業者と強力なパートナーシップを構築することに専念しています。彼の目標は、シームレスで持続可能なコーヒー体験を創造することであり、人間の体験と環境の健全性を両立させようとしています。マリウス・ディスラーはMikafiで、業界を再定義し、品質と持続可能性の両方において優れたコーヒーの新しい基準を設定することを目標としています。 マルチスピーシーズについて 本イベントタイトルにもある「マルチスピーシーズ」とは、近年、デザイン・文化人類学・生物学・経済学など、あらゆる分野で注目されている概念で、人間だけではなく、動植物や微生物などあらゆる生物種との共生を考えることです。たとえば、総合地球環境学研究所のChristoph Rupprecht 元・総合地球環境学研究所上級研究員(現・愛媛大学社会共創学部 環境デザイン学科准教授)らによる19人の研究者からなる地球研を中心とした学際的チームが「グローバル・サステナビリティ」誌に掲載した論文”Multispecies Sustainability”では、人類のためのウェル・ビーイング(well-being、幸福・良き生)の課題を指摘したうえで、マルチスピーシーズに基づく持続可能性の新しい概念を提言しています。”Multispecies Sustainability”詳細はこちら>> SPCS|自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ マイクロバイオーム、放射線、ウィルス、細菌。コントロールできない自然の力は、厄介者やエラーと扱われることも多く、多くの排除や操作がおこなわれてきました。しかし、人間が操作できない生物のパワーをいかにポジティブに捉え直し、遊び、クリエイティブに生かす器をデザインできるかが、これからの活動のポイントとなってくるでしょう。SPCS(スピーシーズ)は、プロトタイピングしながら自然のアンコントローラビリティを探究する活動体です。自身の好奇心や課題感と自然のメカニズムをリンク・身体化させ、価値観や手法をアップデートさせるべく、領域横断の実験を行っています。活動全体のコンセプト/過去の活動は  こちら>> プログラム 4月15日(土)13:00-14:00  珈琲茶会Ⅰ14:30-15:30  珈琲茶会Ⅱ4月22日(土)11:30-12:30  虫秘茶会Ⅰ13:00-14:00  虫秘茶会Ⅱ15:00-16:00 菌茶会Ⅰ16:30-17:30 菌茶会Ⅱ こんな方におすすめ 都市計画やランドスケープデザインにおいて植物との関わり方を模索している方、バイオフィリアデザインに関心のある方 植物や虫、微生物など、多様な生物との関わりを思索や表現につなげたい方 日本や東洋の文化・産業を、循環型社会や生物多様性などいま求められる価値観としてあらためてビジネスに落とし込みたい方 自然や環境と人間の関わり方をクリエイティブな方法で探ることに興味のある方 自然現象から新たなインスピレーションを得たり、表現手法を開拓したい方 サーキュラーデザインに取り組んでいる企業の企画およびR&D担当の方 概要 開催日4月15日(土)13:00-14:00, 14:30-15:304月22日(土)11:30-12:30, 13:00-14:00, 15:00-16:00, 16:30-17:30定員各会5名参加費1,500円(※別途、庭園受付にて庭園維持寄付金500円をお願いしております。)会場渉成園 代笠席(京都府京都市下京区東玉水町)主催FabCafe Kyoto / 株式会社ロフトワーク協力真宗大谷派(東本願寺)、植彌加藤造園株式会社、株式会社ノムラメディアスビジュアルデザイン大田高充ご注意 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。 参加者の皆さんの写真やプログラムの内容は後日loftwork.com/FabCafe KyotoのウェブサイトおよびSNSに掲載する場合があります。また、当日は動画の撮影も行われます。 プログラムは、予告なく変更される場合があります。 雨天決行(豪雨など開催が難しい場合は当日朝までに中止のご連絡を登録のメールアドレスにご連絡します)   Updates tag:peatix.com,2023-04-18 03:30:24 2023-04-18 03:30:24 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1354778