「野生菌との暮らしからみる死生観」渡邉 格さん / 一般財団法人ハヤチネンダのンダ部 on WEB #14 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-05-02T14:33:16+09:00 Peatix 一般財団法人ハヤチネンダ 「野生菌との暮らしからみる死生観」渡邉 格さん / 一般財団法人ハヤチネンダのンダ部 on WEB #14 tag:peatix.com,2023:event-3531124 2023-04-02T13:00:00JST 2023-04-02T13:00:00JST ンダ部 on WEB #14「野生菌との暮らしからみる死生観」 2023年のンダ部初回は、鳥取県・智頭(ちず)町でパンと地ビールの店「タルマーリー」を営み、菌と共に暮らす発酵研究家、渡邉 格(わたなべ・いたる)さんにお越しいただきます。15年間、菌たちの動きを全身で感じ、観察し続けてきた格さん。格さんがどのように菌たちと過ごしているのか、また、38億年の<いのち>の歴史を持つ菌たちとの関わりで見えてきた、<いのち>の自然な在り方についてお話をうかがいたいと思います。人と菌は、繋がっている。人と人との間には「繋がり」が生まれる。どうやら、それは神経の進化にも関わりがあるようで、近年の研究では、副交感神経の一部である「迷走神経」の中に、社会的な交流をつくるものがあると明らかになったようです。動物は、近くにいる別の生き物に対して「逃げる」でも「攻撃する」でもなく、「共に在る」と判断することができる。その状況をつくっているのが、神経の中を走るインパルス(活動電位)によるものであるというのは興味深いですね。そして、電気を使った交流は、菌たちの間でも行われているようです。2022年4月、イギリスの学術誌『Royal Society Open Science』へ掲載された論文によると、キノコたちは50をこえる複数のパターンで電気信号を送り合っているとのこと。マツタケとアカマツのように、菌と植物がネットワークしてお互いが必要なものを交換していることはよく知られていますが、彼らが電気を使ったコミュニケーションをしているとするならば、私たちも菌たちと繋がることができるのかもしれません。格さんの著書の中で、こんな話が紹介されています。" 菌との暮らしが深まっていくと、彼らの動きや喜びが分かるようになってくる。(中略)菌たちは「パン工房の外のことも考えてよ!」とメッセージを送ってきた。""あるとき、どうやらパン生地に納豆菌が入り、デロデロに溶けてパンが焼けなくなってしまった。(中略)そのパン生地を作っていたスタッフが恋愛で悩んでいたことが発覚した。"『菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』(パートナーの麻里子さんとの共著)より格さんたちにとって、菌が人に影響すること、人が菌に影響することは日常的なことなのかもしれません。では、菌たちはどんな語りかけをしてくるのでしょう。そして、そんな菌たちとのやりとりの中で格さんは何を感じているのでしょうか。"きっと、昔の人たちは、目に見えない「天然菌」たちの存在を、肌で敏感に感じとり、「神様」という存在を実感していたのではないだろうか。"『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』より リニアでない、分断的でない、時間軸を持つ。格さんは、菌の営みを観察する中で気づいたことがあると言います。「分解し、廃棄物を出す。その廃棄物が別の菌の餌になる。そして、また分解され、また別の廃棄物が出る。そして、それがその次の、と。そういった連続なのです。」つまり、自身の生命活動自体が、別の生き物の生命活動と隣り合わせで、循環の中にある。一方で、そういった循環を帯びないものが合成洗剤や放射性物質とのこと。遠野の馬たちがしたボロ(馬糞)に、はびこる菌糸。その菌糸を見て「きれいですね、汚いものにつく菌はもっと毒々しい。汚い物とは何か?考えさせられます。」と、格さん。38億年の<いのち>の歴史の中で、菌たちは、大気をつくり、他の生命を育み、土もつくってきました。彼らの<いのち>のリズムの中には繋がりがあり、計画する側や、労働する側といった隔たりもない。何かを観察したり、考える時、循環の中にある時間軸を意識することを、現代を生きる私たちは忘れているように思います。柳田國男は『先祖の話』の中で、現代を生きる私たちが今だけではなく、死後によき祖先になる意識を持つ大切さを書いています。そうすることで死者は生者に関わり続けることができる。私たちが今、必要としているのはそういった、個を<いのち>を超えて繋がっていく生命観なのかもしれません。大地がひらく、を意味する「April」。様々な生き物の活動が再開するタイミングですね。そんな4月の頭に、みなさまと格さんと、菌や<いのち>の繋がりを考える時間をご一緒できれば嬉しいです。「野生菌との暮らしからみる死生観」日  時:2023年4月2日(日)13:00~14:30(終了後15:00ごろまでの放課後部活を予定)場  所:オンライン(Zoomを予定)     *見逃し配信あります参 加 費 : 1,500円      2,000円(ご参加+応援)      3,000円(ご参加++応援)     *ハヤチネ山ノ上倶楽部会員(会費あり)の方は無料でご招待いたします     *ンダ部会員(会費なし)の方には割引があります     *どちらもメールでご案内する割引コードをご利用くださいお申込み:このページ(Peatixのイベントページ)からお申込みください。参加方法:お申込み頂いた方へ当日の午前中に視聴URLをご案内いたします。【登壇者プロフィール】渡邉 格(わたなべ・いたる)東京都東大和市出身。高校卒業後、パチプロ、バンドマンを経て23歳で学者の父とハンガリーに滞在。帰国後、26歳で大学農学部へ入学。農産物流通会社に就職した後、 32歳でパン修業に入る。2008年千葉県でタルマーリー開業。10代でパンクバンドに費やしたエネルギーが、起業後はDIY精神に発展。店の改装に役立つ。2011年に岡山県に移転。2015年鳥取県智頭町に移転し、ビール醸造を始める。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)、『菌の声を聴け』(ミシマ社)。---------------------------------------------------------------------------------------------------------ハヤチネンダ は、岩手県遠野市の里山にある広葉樹の森を「いのちを還す森」として手入れをしながら、仲間を募り、死生観と自然について知る・学ぶ・考える活動をしています。私たちの<いのち>が、本来は自然の循環の中でつながりと結び目をつくり、山や森、田んぼや、生き物たちがつくる大きな環の中にあると感じられるような場と機会の創出を目指しています。ハヤチネンダの「ンダ」は納得や諒解の合言葉。「ンダ部」では、私たちの<いのち>と自然をめぐる様々な考察や表現・思いについて学び、語り合う時間を提供しています。テーマを越境してくださる多様な方々をお招きして、今を生きる私たちの心の糧になるような「生と死」の物語を旅しませんか?特定の宗教・哲学等に依ることなく、死生観について安心して聴き、語ることのできる場づくりを目指して、2021年4月より「ンダ部 on WEB」がスタートしました。ぜひご一緒ください。ハヤチネンダの仲間になっていただければ嬉しいです!!ンダ部の情報は、「ンダ部」へご登録頂いた方へ不定期にお送りいたします。[登録フォームはこちら]また、自然と人との関係を改めて紡ぎ直すことを目指し、岩手で共に森の手入れを行う「ハヤチネ山ノ上倶楽部」での活動も始まっております。ぜひこちらにもご参加ください。[入会方法や特典についてはこちら]ハヤチネンダは、<いのち>と自然をテーマに、現代の孤独な<いのち>に向き合い、心の糧となるような様々な場づくりや研究を行なっております。ご支援いただけたら大変心強く思います。どうぞよろしくお願いいたします。[活動を支援してくださる場合はこちら] Updates tag:peatix.com,2023-03-25 15:07:26 2023-03-25 15:07:26 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1345402 Updates tag:peatix.com,2023-03-15 07:49:36 2023-03-15 07:49:36 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1341224