今、学校で起こっている「ことば」に関する深刻な事態 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-04-24T22:03:40+09:00 Peatix 一般社団法人教育の未来プロジェクト 今、学校で起こっている「ことば」に関する深刻な事態 tag:peatix.com,2023:event-3522897 2023-03-25T20:00:00JST 2023-03-25T20:00:00JST 教員応援セミナー3月今、学校で起こっている「ことば」に関する深刻な事態            今、初等教育の関係者の間で、注目を集めているテストがある。慶応大学環境情報学部教授の今井むつみ氏(認知科学)らのグループが開発した、小学校2年生以上を対象としたテスト「ことばのたつじん」と「かんがえるたつじん」だ。「ことばのたつじん」のテストでは、ことばに関わる知識や空間・時間に関することばの運用力などを測ることができ、「かんがえるたつじん」のテストでは、数と図形に関する知識と推論の能力を測ることができる。例えば、「1/3と2/3はどちらが大きいか」という問題は、3年生では73.9%、4年生で、5年生ではほぼ100%の生徒が2/3を選び、正解できているにも関わらず、「1/2と1/3では、どちらが大きい数か」という問題では、1/3を選んで、不正解になる子どもが多く見られ、その正解率は、3年生ではたった17.6%だった。(以上、「東洋経済education」記事からの抜粋)教育の未来プロジェクトでは、3年以上前から「子どもの国語力の低下」について様々な視点から考察を続けてきました。新井紀子氏「教科書が読めない子どもたち」でもその現状が紹介されましたが、私たちは、実際に学校現場における「教科書が読めないの実態」を分析し、それを報告する過程で「読めないのはナニが原因なのか?」を慎重に探りながら、現在でも定期的に「国語力」をテーマにした勉強会を開催しています。今回は、上記の記事ような「ことばの理解度」に注目した研究チームによってわかってきた事実を当セミナーで共有しようと考えました。個々の子どもの「ことばの理解度」を測る明確な指標がなかったことにより、教科書が読めないのは、単に「子どもの読解力が下がった」からという抽象的な括りで世間はまとめようとしていました。しかしそれでは満足できずにいた私たちは「読解力が下がったのは語彙力が低下したから」とする仮説を得るに至ったのですが、この研究チームは、実際に「ことばに特化したテスト」を開発して、子どもたちの「ことば=語彙力の不安定さ」を証明したのです。「ことば」が、子どものその後の学習や社会生活に大きな影響を与えることに関しては論を待つまでもないでしょう。しかし、それをどのようにして「家庭に気づかせる」「学校現場に落とし込んでいく」のか・・・、これについての実践は、未だ始まったばかりです。引き続き「ことば=語彙力」と「国語力」についての学びを一緒に考えていきませんか? 日時 : 3月25日(土)20:00~22:00参加費: 1000円講師 : 井上びん(教育の未来プロジェクト)形式 : オンラインZoom内容 : ・ことばの獲得と家庭環境     ・フランスが3歳児から義務教育を始めた理由     ・学校現場でつかわれている「特殊なことば」     ・「ことばのたつじん」「かんがえるたつじん」     ・その他