マルレク「密度行列 ρ で理解する確率の世界」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-03-27T21:01:55+09:00 Peatix 丸山不二夫 マルレク「密度行列 ρ で理解する確率の世界」 tag:peatix.com,2023:event-3507432 2023-02-25T19:00:00JST 2023-02-25T19:00:00JST 2月25日のマルレクを「密度行列 ρ で理解する確率の世界」というテーマで開催します。今回のセミナーの趣旨は、密度行列から確率の概念をを考えてみようというものです。密度行列は、量子論で量子の状態を記述するものです。今回のセミナーでは、少し別の角度から密度行列を見てみようと思います。それは、密度行列は確率概念の一般化であるという見方です。たしかに、量子の世界では決定論ではなく確率論が基本的な役割を果たすと言われますので、量子の状態を記述する密度行列が、確率の概念と結びつきがあるのは、当然のことかもしれません。ただ、密度行列は確率概念の一般化であるという主張は、もう少し強い内容を持っています。それは、我々が普段使っている確率の概念とは異なる確率の概念があるということです。量子論は我々の日常のマクロな世界とはかけ離れたミクロな世界の理論で、そうした世界を理解するためには確率論が必要だという考えは、正しいように思えます。ここでは、マクロな世界とミクロの世界という「二つの世界」を、「一つの確率論」が結びつけています。もしも、マクロな世界の確率論とミクロな世界の確率論が、二つの異なる確率論であるなら、そうしたイメージは変わります。でも、それはミクロな量子論の世界に大きな変更を強いるものではありません。問題は、我々の日常のマクロな世界の中でも、古典論的ではない量子論的確率論が、大きな役割を果たしている領域が存在する可能性があるということです。僕は、ことばの意味を密度行列で表現しようという「意味の分散表現論」の新しい進展が、マクロな世界で量子論的な確率論が機能している舞台だと考えています。それについては、3月以降のセミナーで展開できればと思います。このセミナーのまとめページはこちらです。