大阪・出版記念トークセッション「誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-04-19T20:33:42+09:00 Peatix shis 大阪・出版記念トークセッション「誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点」 tag:peatix.com,2023:event-3500071 2023-03-20T19:30:00JST 2023-03-20T19:30:00JST 書籍「誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点」の出版記念トークセッションを開催します。本の編著者の一人である酒井重義(judo3.0)が本の概要をお話させていただきます。日時:2023年3月20日月曜日 19:30〜20:30場所:大阪市公会堂の第一会議室(なにわ橋から徒歩1分。淀屋橋から徒歩5分)アクセス:https://osaka-chuokokaido.jp/map/内容:トークセッション定員:先着12名まで費用:無料書籍「誰一人取り残さない柔道 柔道人口が増える3つの視点」の詳細はこちら<書籍の「はじめに」を全文公開>日本から柔道がなくなってしまう。そんな不安を感じることはありませんか。大会に行くと、以前は会場に選手が溢れ、夕方まで試合が続いていたけれども、今はガランとして会場の広さが目立ち、午前中に試合が終わってしまう。気が付くと学校に柔道部はなく、町道場に来る子供は年々少なくなっていく。国内の柔道登録人口はこの30年で約13万人も減り、2022年は約12万人となりました。これから30年後にはどうなってしまうのか、途方に暮れてしまう。この危機は関係者に認識されていると思いますが、これから具体的に何をしたらいいのか、どこに向かったらいいのか、まとまった情報はなかなか見当たりません。もっとも、人知れず、これまで柔道が届かなかった人々に柔道を届けている挑戦者がいます。NPO法人judo3.0は2016年からオープンな学びの場を運営して、数多くの挑戦者のお話を伺ってきました。本書はその挑戦者の取り組みにスポットライトを当て、そこから見えてくる「誰一人取り残さない」柔道の魅力を紹介するものです。第1章では、「受身」と「遊び」という切り口で子供との接点を広げる取り組みを見ていきます。外遊びをする環境が失われ、子供の成育環境が悪化しています。これらの取り組みから、いまの子供達がどのような状況に置かれ、何を必要としているかが見えてくるでしょう。第2章では、発達に凸凹(でこぼこ)のある子供の柔道を見ていきます。2022年12月に公表された文部科学省の調査によると、発達障害の可能性がある小中学生が8.8%、約80万人います。彼ら彼女らが柔道で成長していく様子を見たら、凸凹の子供の発達を支える柔道に大きな可能性があることに気付くでしょう。日本の柔道がこのまま縮小するか、それとも盛り返すかの分岐点の一つは、「柔道は凸凹の子供の発達に良い」という実績と評判を組織的に築くことができるか否かにあると考えています。第3章では、女性であったり、年を重ねていたり、ケガや病気があったり、障害があったりする人々、すなわち若くて健康な男子「以外」の人々の柔道を見ていきます。柔道は主に若くて健康な男子に向けて作られてきました。しかし少子高齢化が進み、6歳から22歳までの男子が全人口に占める割合は8%弱にすぎません。90%以上の人々に適した柔道のカタチは未だ十分に開拓されていない、ここにフロンティアがあることに気付くでしょう。2015年の国連サミットで、2030年までに達成すべき人類共通の目標(SDGs)が定められ、「誰一人取り残さない」がその理念となりました。日本の柔道の未来は、地球の未来と同じく、誰一人取り残さない柔道に挑戦することによって切り開かれていくと信じています。