「ユングの東洋思想論を読む」第1回 「黄金の華の秘密」注解(1) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-02-10T19:22:06+09:00 Peatix nohaku 「ユングの東洋思想論を読む」第1回 「黄金の華の秘密」注解(1) tag:peatix.com,2023:event-3485726 2023-02-02T20:00:00JST 2023-02-02T20:00:00JST 「ユングの東洋思想論を読む」第1回 「黄金の華の秘密」注解(1)< zoom配信 > 2023年度のユングスタディ企画は「ユングの東洋思想論を読む」です。ユングが東洋思想について論じた様々な文章を取り上げて読んでいきます。 ユングの東洋思想に関する論考は、欧米の人々にとって長らく、東洋思想を受け入れる上での重要な導きでした。現代の研究水準から見れば、その内容に問題を感ずる部分が多々あるとしても、そこには今でも読まれるべき重要な観点が含まれています。 2021-2022年度のユングスタディ企画は「ユング『心理学と宗教』を読む」でしたが、この「心理学と宗教」の中にも、東洋哲学について触れた箇所があります。ユングは東洋哲学について、人格神としての「神」イメージを持たないまま宗教的な表現を行なってきており、それがゆえに「神」イメージを失った現代ヨーロッパ人の宗教性を考える上での導きとなる、と見ているようです。 ※ 「ユング『心理学と宗教』を読む」の詳しい内容のダイジェストは、こちらに掲載されています。  https://jung2012.jimdofree.com/スタディ/2021-2022年-通期-ユング-心理学と宗教-を読む/ 実際、ユングにとって東洋思想研究は、単なる傍流の関心ではなく、むしろ「導き」でありました。 ユングはフロイトと決別をしたのち、自身の内に沈潜して、「赤の書」に描かれたようなイメージを見ていきますが、それをどう位置付けてよいものか理解できずにいました。この時に突破口になったのが、中国学者ヴィルヘルムの送ってきた東洋のマンダラ図や瞑想のテキストでした。ユングがその中に自分のイメージと共通のものを見出したことで、世界中に見られる自然的象徴への関心が開かれ、西洋のシンボルの歴史的研究へと繋がっていきました。 ユングの東洋思想研究がなければ、ユング後期の錬金術研究、キリスト教研究、晩年のUFO研究は、そもそも存在しなかったかもしれません。ユングは単なる一精神科医として名を残すにとどまり、私たちの知っているようなユングはいなかったかもしれない。ユングにとっては、それぐらいに東洋思想研究は重要なものでした。*********** 今企画の第1回では、「黄金の華の秘密」注解を取り上げていきます。スタディではすでに一度取り上げたテキストですが、やはりユングにとっての大きな転換点であり、外すことはできませんので、企画全体のオリエンテーションとして再度取り上げていきたいと思います。ユングにとっての東洋思想研究が持つ意味について確認をした後に、注解のテキストに入っていきます。        案内役:白田信重、岩田明子(ユング心理学研究会)       司会進行:海野裕美子(同) 資料協力:山口正男(同)    ---------------------------------      第1回:2月2日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45)    ■ テキスト: C.G.ユング「ヨーロッパの読者への注解」        (ヴィルヘルム共著『黄金の華の秘密』、         湯浅泰雄・定方昭夫訳、人文書院、1980.3 所収)               ・ 適宜、英語原文、ドイツ語訳文も参照します。   ・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。   ・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。    ■ 会場:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)  ■ 会費:1,000円   ・当会では、お申し込みいただいた後での参加者都合による返金は致しません。   ・参加申込者には会の終了後、録画アーカイブを期間限定で配信する予定です。    (諸事情により配信できない場合もありますので、あらかじめご了承ください)  ■ 参加申し込みページ https://jungstudy20230202.peatix.com   ■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/  ■ 問い合わせ:研究会事務局 jungtokyo_info@yahoo.co.jp