ふぇみん主催オンラインフォトツアー「韓国の港湾都市・仁川の歴史をひもといて」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-12-19T12:02:22+09:00 Peatix ふぇみん ふぇみん主催オンラインフォトツアー「韓国の港湾都市・仁川の歴史をひもといて」 tag:peatix.com,2022:event-3391028 2022-11-19T10:00:00JST 2022-11-19T10:00:00JST ふぇみん主催オンラインフォトツアー 「韓国の港湾都市・仁川の歴史をひもといて」 日時  2022年11月19日(土)10時〜12時 @zoomにて開催案内役  戸田郁子さん(作家、「仁川官洞ギャラリー」主宰)参加費 1000円申込み 当Peatixサイトにて ★お申し込みいただいた方はアーカイブ視聴あり★  韓国の港湾都市・仁川(インチョン)は、首都ソウルから電車で西へ1時間ほどの距離にある。近代朝鮮や日本植民地下の面影が残り、朝鮮戦争の舞台にもなった町で、植民地時代に建てられた日本式住宅やレンガ造りの倉庫が今も残る。 日本式住宅には現在も人々が暮らし、港のレンガ倉庫は良くも悪くも植民地時代の賑わいを彷彿とさせる。また、高台には日本が侵略した各地に建てた神社の名残もある。 ふぇみんが2015年に開催した韓国スタディツアーでは、仁川での暮らしが長く、自宅の日本式住宅でギャラリーを営む作家の戸田郁子さんに案内役をお願いし、市場や町を見学した。 今回のオンラインフォトツアーでは再び戸田さんを案内役に、たくさんの写真を見ながら仁川を散策する。他にも韓国暮らしのこと や、中国東北地方の朝鮮族についても紹介いただく予定です。  ★戸田郁子さんからのメッセージ★  人口およそ300万人の仁川広域市は、韓国ではソウル、釜山に次ぐ3番目の都市であり、仁川空港や仁川フェリーターミナルが、海外とダイレクトにつながる国際都市でもあります。 私が住んでいるのは、「開港場」と呼ばれる旧市街地です。1883年に開港した仁川の港町には、西洋人の住む「各国租界」、清の人々の住む「清国租界」、そして日本人の住む「日本租界」が設けられ、鎖国していた朝鮮に海外の文明が一気に流れ込む、入り口となりました。わが家は、その旧「日本租界」の中に100年前に建てられた日本式木造住宅です。 日本の植民地時代には、この町に学校や神社仏閣、また工場や商店街などが形成され、人口が集中し、モダンな近代都市としてにぎわっていました。 また、70年前には朝鮮戦争の舞台ともなりました。マッカーサーの「仁川上陸作戦」はまさに、この港から行われたのです。海を隔てた黄海道からは避難民が流れ込み、仁川の港付近に定着しました。戦後、開港場には仁川市庁が置かれ、町の中心地としての役割を果たしてきましたが、40年前に仁川市庁は新都市に移転し、その後、開港場は歴史の痕跡をとどめた静かな町に変容しました。 30年前、仁川空港の建設によって、労働者たちがかつての工場地帯に住み始め、韓国語の「タルトンネ」(スラム街)と呼ばれる地域が形成されました。近代化の象徴だったモダンな町は、現代化の波に乗り遅れ、今ではレトロな観光地として注目を集めています。【戸田郁子さんプロフィール】とだ いくこ1959年生まれ。83年に韓国に留学し、韓国で暮らしながら、『ふだん着のソウル案内』(晶文社、1988)、『手の大きいお嫁さん』(アートン、2006)などの執筆や、翻訳などを行ってきた。中国でも8年間暮らし、その間に天安門事件が起きる。中国の朝鮮族の歴史に出会ったことがライフワークに。2006年に中国から韓国に戻り、「図書出版土香(トヒャン)」を韓国人の夫と立ち上げた。10年前に仁川に居を移し、「仁川官洞ギャラリー」を開いた。著書は、『東柱の時代』(図書出版土香、2022)、『黒山』(翻訳、クオン、2020)、『悩ましくて愛しいソウル大家族 』(講談社+α文庫、2012)、『中国朝鮮族を生きる 旧満洲の記憶』(岩波書店、2011)ほか多数。本紙2011年2月25日号1面に登場。「官洞ギャラリー」 に仁川の町散策ブログあり(日本語)。