持続可能なインフラ技術セミナー2022「花巻市の山間水源における〈 粗ろ過・緩速ろ過実証実験 〉の成果報告」第3回「粗ろ過・緩速ろ過システム実証実験の成果は? 浄水過程での微生物の働き」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-02-12T16:03:01+09:00 Peatix NPO法人地域水道支援センターイベント用 持続可能なインフラ技術セミナー2022「花巻市の山間水源における〈 粗ろ過・緩速ろ過実証実験 〉の成果報告」第3回「粗ろ過・緩速ろ過システム実証実験の成果は? 浄水過程での微生物の働き」 tag:peatix.com,2023:event-3388987 2023-01-13T14:00:00JST 2023-01-13T14:00:00JST 【実証実験の結果を3連続セミナーで公開】 「緩速ろ過」とは、自然界の水生微生物による分解活動を利用した伝統的な浄水技術です。近年、同じく水生微生物の働きによって源水の濁りなどを除去する「粗ろ過」という前処理を組み合わせることにより、水道水の基準を満たす飲料水が得られることが明らかになってきました。この〈粗ろ過・緩速ろ過〉技術は、薬品や電力も必要とせず、ろ過時に発生する汚泥もわずかなことから、環境負荷・エネルギー消費量・コストの小さい技術として、今注目されています。すでに、アジアやオセアニアの途上国のほか、岡山県や大分県の公的な水道が未普及だった地域でこの粗ろ過・緩速ろ過技術を使った小規模な飲料水供給施設が建設され、稼働しています。  2017年、花巻市の山間にある水道施設でこの粗ろ過・緩速ろ過システムを用いた“実証実験”がスタートしました。この実験は、2014年に岩手県内の4つの水道事業体が統合して生まれた「岩手中部水道企業団」と、ろ過材メーカーの「株式会社トーケミ」、法人発足当初時から各地の粗ろ過・緩速ろ過(生物浄化法)施設の設計・維持管理技術支援を行ってきた「NPO法人地域水道支援センター」、そしてこの浄水法での微生物の働きを分析する「麻布大学」の研究者の4者による共同実験で、水源地に粗ろ過・緩速ろ過の実験設備を新設し、3か年にわたり、水道水基準に適合する除去性能が確保できるかなどを検証しました。浄水過程での微生物の働きも初めて明らかになりました。  本実証実験の結果はこれまで学会や内部発表でのみ行われましたが、今回初めて3連続セミナーとして広く公開します。持続可能な浄水技術にご関心を持つ方々の参加を期待しています。第3回「粗ろ過・緩速ろ過システム実証実験の成果は? 浄水過程での微生物の働き」講師 大河内由美子氏(麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科教授)   瀬野守史(NPO法人地域水道支援センター理事、技術士〈総合技術監理、上下水道:上水道及び工業用水道〉) 最終回は、大河内氏より本実証実験の粗ろ過・緩速ろ過システムにおける微生物量の測定、どんな微生物が存在したのか、微生物の働きなどについて微生物学的観点に基づいて得られた知見を報告していただきます。 最後に、NPO法人地域水道支援センターで手がけたこれまでの粗ろ過・緩速ろ過(生物浄化法)の他の実証実験ほか技術支援・コンサルタント業務を担当してきた瀬野理事が本実証実験の総合的な成果を報告します。また、参加者からセミナー3回分を通した質問などにも答えます。【セミナー開催概要】主催:特定非営利活動法人 地域水道支援センター <日時>2023年1月13日(金)14時ー16時 <場所>オンライン(Zoomで行います。イベント前日の1月12日(木)に、参加申込みされた方にZoom会議室のURLを送信します)  <参加費> 一般5000円、学生2000円※終了後1週間、講義の録画をご覧いただくことができます。<当NPOヘ直接お申し込みされる場合>  info(アットマーク)cwsc.or.jp までメールでお申し込みください。あるいは、こちら(地域水道支援センターHP)のフォームからお申し込みください。<申し込み締め切り>  2023年1月11日(水)20:00 <当日のプログラム>14:00-14:10 主催者挨拶とガイダンス14:10-15:10講演「粗ろ過・緩速ろ過システム実証実験の成果は? 浄水過程での微生物の働き」大河内由美子氏(麻布大学生命・環境科学部環境科学科教授)講演「本実証実験の総合的な成果報告」瀬野守史(NPO法人地域水道支援センター理事、技術士〈総合技術監理、上下水道:上水道及び工業用水道〉)15:10-15:55 質疑応答と意見交換15:55-16:00 主催者より事務連絡<講師プロフィール>大河内由美子氏:麻布大学生命環境科学部教授(水環境学)。水処理プロセスにおける微生物の挙動や給配水システムにおける微生物の再増殖管理が主な研究対象。特に、蛇口付近で増殖する日和見感染症細菌やその宿主アメーバの再増殖抑制方法を模索中。瀬野守史:NPO法人地域水道支援センター理事。技術士(総合技術監理、上下水道:上水道及び工業用水道)、岡山市在住。同法人における新潟県見附市での緩速ろ過実証実験事業を担当。以来、岡山県津山市での小規模飲料水供給施設事業、岩手県花巻市小又水源での粗ろ過・緩速ろ過実証実験、盛岡市米内浄水場粗ろ過実証実験といった法人内の技術支援・コンサルタント事業を主に担当している。 <モデレーター> 三田克征:NPO地域水道支援センター常務理事。技術士(上下水道部門〈上水道及び工業用水道〉)。三恭コンサルタント(株)取締役。水道事業全般に係る業務を行う。津山市小規模飲料水供給施設の計画・設計・施工管理を担当。