絵画修復におけるライニング技法 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-09-30T21:16:18+09:00 Peatix GCP 絵画修復におけるライニング技法 tag:peatix.com,2022:event-3303996 2022-08-30T20:00:00JST 2022-08-30T20:00:00JST 二日連続で行う今回のセミナーでは、キャンバス画のライニングについてご紹介します。絵画修復におけるライニングとは、キャンバスが劣化した際に新しいキャンバスを接着することでオリジナルのキャンバスをサポートする技術です。ライニングの起源は17世紀まで遡ることができ、伝統的にイタリアや欧州北部でも行われていました。近年では、作品へのダメージをより軽減できる方法が提案され、各国の修復機関が連携して研究が盛んになってきています。伝統的なライニング方法とその問題点、そして現在に至るまでの発展について、技術的な内容に触れながらお話しします。【各日詳細】一日目(8/30):キャンバス、ニカワ、彩色層(オイル)といった各素材の湿度変化における挙動と樹脂の特性などについて。二日目(8/31):具体的なライニング方法、伝統的な方法と合成樹脂を用いた方法について。※二日目は一日目の内容を踏まえて行われるため、二日目を受講希望の方は二日セットでの受講をご検討ください。講師:橋爪 久人(はしづめ・ひさと)文化財保存修復士専門分野は壁画、石造文化財、ストゥッコ装飾。近年はキャンバス画、板絵、木彫製品、現代美術品の修復も手掛ける。特に、キャンバス画をアルミ製のフレームに張り、スプリングを用いて、キャンバスをクギで固定しないマウントや、合成樹脂を用いたライニングなどの実施、研究を進めている。また、博物館などで用いる展示台の作成、殺虫処置なども担当する。ヴェネト州資格(イタリア)、文化財保存修復技師。ローマ在住。*******************************************************************Global Conservation Platformについて:コンサヴェーションおよび関連分野に特化したセミナーを運営する団体です。セミナーを通じて知識や経験をシェアしあうことで疑問を解決し、議論できる場を提供するとともに、コンサヴァタやその周辺分野の皆さんがボーダレスに広く繋がることのできるプラットフォームとなることを目指しています。お問い合わせ先:Info@gconsplatform.com運営メンバーについて:■宮城加奈子(みやぎかなこ)コーディネーター、オブジェクトコンサヴァタ東北芸術工科大学 修士課程 芸術文化専攻 保存修復領域(立体作品修復研究室)修了。札幌芸術の森美術館(公益財団法人札幌市芸術文化財団)に学芸員として勤務後、フリーのオブジェクトコンサヴァタに転職。都内および近郊のミュージアム、個人コレクションの保存修復に従事。海外でのインターンシップやワークショップを経験するなかで、コンサヴァタのための情報交換、交流のためのプラットフォームづくりの重要性を再認識し、2020年7月にGlobal Conservation Platformを立ち上げる。■森尾さゆり(もりおさゆり)テクニカルサポーター、オブジェクトコンサヴァタロンドン藝術大学セントラル・セント・マーティンズのガラスアート科卒業後、モザイク工房に6年間勤務。シティー&ギルド・ロンドンアートスクールにて、保存修復を学ぶ。専門は立体物、主に石造、木造、石膏など。ビクトリア・アルバート美術館の彫刻修復室に勤務。2021年に帰国。GCPでは主に広報物のデザインやテクニカルサポートを担当。