初級古典ギリシア語 I | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-10-08T21:03:12+09:00 Peatix 国立人文研究所 初級古典ギリシア語 I tag:peatix.com,2022:event-3301949 2022-09-08T19:30:00JST 2022-09-08T19:30:00JST 【講座概要】「古典ギリシア語」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? エーゲ海に屹立する半島や島々の古代都市・遺跡とそこで暮らしていただろう人々、プラトンやアリストテレスなど哲学者が議論する姿――「アテナイの学堂」のように!――、生き生きとした神話や英雄叙事詩、朱と黒の二色調で描かれた壺絵に添えられた文字…… あるいはphysics(物理学)やpsychology(心理学)のような現代にまで生きている科学用語を思い浮かべる方もおられるかもしれません。この言葉が欧米で古典語としてたいへん尊重されてきたことは、改めて紹介するまでもないでしょう。かつてこの言葉が生きていたころ、多くの方が思い浮かべるような「古代ギリシア」の文明が、もちろんそれでもって多彩な文学・文献を生み出しました。しかしそれにはとどまりません。ヘレニズム時代、古典のそれに比べて比較的簡単なギリシア語「コイネー」が普及した後も、ローマ時代に「古典ギリシア語」という表現に富む文学言語を復活させようという試みがありました。この流れはキリスト教化の時代を通じて所謂ビザンツ時代にまで続いており、こんにち私たちが古典ギリシア語を「古典」として読めるのも、この連綿と続く伝統によるものが大きいと言えます。近代ヨーロッパは独自の仕方で尊敬と関心をもってこの伝統の継承者のひとつとなりました。 かくも豊富な伝統をもつ古典ギリシア語は、その語彙、語法、表現その他いずれに関しても驚くほど豊かな相貌を持っています。そしてそれが同時に、学習するのが難しい、というイメージの一因にもなっていることでしょう。とはいえ、とっかかりと勘所さえ押さえれば、この言葉をものにすることは、決して不可能ではないばかりか、その言葉と文化が豊かであればあるだけ豊穣な実りを人生にもたらしてくれるはずです。この講座では、その「とっかかりと勘所」―― 歴史とアルファベット、基本的な文法事項――を紹介します。「 古典ギリシア語に触れてみる」を受講いただいた方は、文法を復習しつつもう少し詳しく勉強していきましょう。 もちろん新規受講者も歓迎です。 みなさんも古典ギリシア語の世界に足を踏み入れてみませんか。オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。==========タイトル:初級古典ギリシア語I(全8回) 初回日時: 2022年9月8日 (木) 19:30 - 21:00日程:9月‐12月の第2・第4木曜日(9/8、9/22、10/13、10/27、11/10、11/24、12/8、12/22) 場所: オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンライン講座YouTubeにて見逃し配信あり(受講生限定、講座期間内のみ、参加者との質疑応答の時間は除く) 参加費: 全8回 一般16,000円/学生8,000円※学生でお申し込みの方は、(1)当日までに、学生証の画像・写真をinfo@kuniken.orgまでメール添付にてお送りいただくか、(2)お申込み時のアンケートフォームの「学生確認用メールアドレス記入欄」に、大学などの在籍先が発行したメールアドレスをご記入ください。 各回の予定第一回: 造形美術に現れるギリシア語文 ウォーミングアップを兼ねて、造形美術とギリシア語文との関係を歴史的に概観し、ついでアルファベットを簡単に紹介します。第二回:アルファベットと色々な記号 改めてアルファ、デルタ、オミクロンなどのギリシア語アルファベットを学習し、単語を正確に発音するためのいろいろな記号を併せて学びます。第三回:名詞①② 名詞のうち、第一・第二変化、名詞と、それが文章のなかで果たす役目に応じて語尾を変化させる仕方(格変化)を学びます。第四回: 名詞③ 第三変化名詞を学習します。難関ですが頑張りましょう。第五回: 冠詞と形容詞 定冠詞の様々な機能を学習し、それとの関係が深い形容詞についても学習します。第六回: 動詞の現在形とその種類 簡単な動詞と、「誰がそれをするか」によって語尾を変化させる仕方(活用)を学びます。第七回: 前置詞・接続詞・否定 前置詞・接続詞・否定を学習します。点と点をつなぐ関節が一気にそろいます。第八回: 人称代名詞 「私」「きみ」などの人称代名詞を学習します。最後に簡単な文章を読んでみましょう。 参考図書河島思朗『ギリシア語練習プリント』田中美知太郎・松平千秋『ギリシア語入門』ジャクリーヌ・ド・ロミィ『ギリシア文学概説』柳沼重剛『ギリシア・ローマ名言集』 講師砂田恭佑(すなだ きょうすけ)1994年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科で修士(学術)を取得、現在は同博士課程に在籍、2022年度は大東文化大学でギリシア語文法、西洋文化史、キリスト教史などを担当。専門はギリシア教父や古代末期文献、特に「アンティオキア派」と呼ばれる人々の研究。 オンライン会議室ご招待状: チケットご購入の方に、Peatixの自動送信メールにてご案内いたします。※チケット購入の際にアンケートへのご記入をお願いいたします。※ご不明な点がございましたら、Peatixのメッセージ機能を用いるか info@kuniken.org までお問い合わせください。 Peatixチケット購入締切: 当日18時30分まで販売しております。 Peatixチケットキャンセル: チケット購入後はお支払い方法により返金手数料が発生します。クレジットカード決済の場合、返金手数料はかかりません。キャンセル期限はチケット購入締切と同じ当日18時30分です。 ==========KUNILABOではほかにもいろんなオンライン講座を企画中です。詳細が決まり次第ご案内いたします。ご期待ください。