トラウマインフォームドアプローチの考え方と感情調節困難への応用(2日間) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-10-30T19:48:49+09:00 Peatix 長谷川メンタルヘルス研究所 トラウマインフォームドアプローチの考え方と感情調節困難への応用(2日間) tag:peatix.com,2022:event-3257764 2022-10-22T10:00:00JST 2022-10-22T10:00:00JST <オンライン研修>トラウマインフォームドアプローチの考え方と感情調節困難への応用  【本研修会について】トラウマインフォームドアプローチ(Trauma Informed Approach:TIA)は,アメリカで提唱された考え方で,臨床支援システムにおいてトラウマの理解とその配慮を組み込んだアプローチを意味します。トラウマは誰でも体験し得るもので,実際に多くの方が経験し,長期的な悪影響をもたらします。しかし,日本では十分な支援が行き届いていないのが現状です。当研究所では,パーソナリティ障害・発達障害・摂食障害・依存症・双極性障害・複雑性PTSDなどの影響で,感情調節が困難な方に対し,弁証法的行動療法(DBT)を用いたスキル訓練や個人カウンセリングを実施しています。また,我々の実践を通して感情調節困難な方の中にはトラウマを経験している方がとても多くいらっしゃることを実感しております。本研修では,TIAの考え方について学び,トラウマを持つ人の症状や困難の理解と支援のために,トラウマと脳,耐性領域などの脳科学の知見の臨床応用についても学んでいきます。そして,感情調節困難への治療法として効果が立証されているDBTを例に,TIAの考え方を現場でどのように活用するかについて考えていきます。 【トラウマインフォームドアプローチとは】トラウマインフォームドアプローチ(Trauma Informed Approach:TIA)は北米を中心に広がり,近年日本でもその考え方が重要視されています。先述した通り,トラウマは誰でも体験し得るものですが,日本では十分な支援が行き届いていないのが現状です。例えば,医療機関への強制入院や,学校での厳しい叱責など,通常のこととして行われているサービスがトラウマの再体験を引き起こしてしまうこともあります。したがって,TIAではサービス提供者に限らず,利用者やその家族、組織の事務スタッフにいたるまで「トラウマに対する理解とその配慮を組み込み」対応できるよう工夫しています。アメリカの薬物乱用精神保健管理局(Substance Abuse and Mental Health. Services Administration:SAMHSA)は,『SAMHSAのトラウマ概念とトラウマインフォームドアプローチのための手引き』を公開しています。その手引きには,トラウマインフォームドであるためにはどのような工夫が必要かという情報が盛り込まれ,それを共有しています。本研修で,この手引きについても紹介いたします。 【この講義で学べること・習得できるスキル】・最新の知見であるトラウマインフォームドアプローチの考え方が理解できる。・脳科学の知見からトラウマについて学ぶことができる。・境界性パーソナリティ障害をはじめとする感情調節困難な方について、「トラウマ」という観点から理解を深め、支援ができるようになる。・感情調節困難な方への治療に関するエビデンスを持つ弁証法的行動療法について,特に「承認戦略」について学ぶことができる(承認戦略はTIAの「安全」であるという原則に強く関連している)。・承認戦略を中心に,ロールプレイ等を通して感情調節困難な方への具体的な関わり方や支援法を身に着けることができる。 【この講義は,このような方々におすすめです】・医療・心理・教育・福祉等の専門機関の現場でご勤務されている方(医師,臨床心理士、公認心理師、カウンセラー,看護師,作業療法士,教員,精神保健福祉士など)・大学院生(医学・心理・教育・福祉系,修了生も含む)・学校や役所など,公的サービスに携わる方 *毎年多職種の方にご参加いただいています。 【臨床心理士の方へ】臨床心理士資格更新のためのポイント申請予定です。  Zoom配信終了後に,Peatixのメール機能で受講証明書のダウンロードURLとパスワードをお知らせします。 【内容・スケジュール】1日目 10月22日(土):感情調節困難とトラウマインフォームドアプローチ、トラウマと脳、耐性領域2日目 10月23日(日):弁証法的行動療法、承認 ◇講義,ロールプレイなどを通して,実践的に学び,トラウマインフォームドアプローチや感情調節が困難な方への理解を深め,臨床で役立つヒントを得ることを目的として進めます。 時間:各回 10時~17時 【講師紹介】遊佐 安一郎 長谷川メンタルヘルス研究所所長。上智大学外国語学部英語科卒後ニューヨーク州立大学オールバニー校で教育学博士取得。その後ニューヨーク州立精神医療センターにおいて20年弱スタッフサイコロジスト、病棟管理者、そして重症精神病患者さんのための精神科リハビリテーションプログラム責任者を体験し、帰国して長谷川病院の精神科リハビリテーション部長、クリニカル・コーディネーター、医療安全委員会等を経験。2009年退職後現職で特に感情調節困難、弁証法的行動療法、トラウマインフォームドアプローチなどを活用して地域でのカウンセリング的支援に関わってきている。 宮城 整臨床心理士・公認心理師。長谷川病院にて弁証法的行動療法に基づく「スキルアップグループ」を,長谷川メンタルヘルス研究所にて「家族スキルアップグループ」を担当している。山崎 さおり公認心理師・作業療法士。精神科病院,訪問看護ステーションでの勤務を経て現在は市の保健センター アウトリーチ支援チーム,長谷川メンタルヘルス研究所に所属。病院勤務時より十数年,感情調節困難の方を対象とした弁証法的行動療法に基づくスキルトレーニンググループ「スキルアップグループ」に携わる。片山 皓絵臨床心理士・公認心理師。長谷川メンタルヘルス研究所にて,感情調節困難な方のための,弁証法的行動療法に基づくスキルトレーニンググループ「スキルアップグループ」およびその家族のための「家族スキルアップグループ」を担当。その他,教育・産業領域を中心に,心理職として勤務している。 【参加費】27,500円(25,000円+10%税)2日間の研修のため,全回の参加をお願いしております。お支払いについては,2日分の一括払いをお願いしております。 ★注意事項 *決済後の返金やキャンセルは受け付けておりません。あらかじめご了承ください。 *領収書の発行はPeatixの管理ページから発行可能です。 *支払い方法について知りたい方はこちら 【定員】16名【お申し込み後の流れ】開催日1週間前(10月17日)頃,研修当日使用するZoomのリンク先,配布資料をメールにて送付いたします。