第20回 タイで始まった新しい研究機関と新しい研究スタイル | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-04-15T21:34:44+09:00 Peatix WirelessWire News 第20回 タイで始まった新しい研究機関と新しい研究スタイル tag:peatix.com,2022:event-3189863 2022-03-16T19:30:00JST 2022-03-16T19:30:00JST VISTEC(Vidyasirimedhi Institute of Science and Technology)は、米フォーチュン誌の世界企業トップ100社にランクインする唯一のタイ企業であるタイ石油公社PTT(PPT Public Company Limited)によって設立された大学院大学です。東京工業大学出身のパイリン・チューチョーターウォン氏(化学工学専攻で学位取得)が2011年に同社の総裁に就任したことで、大学設立プロジェクトがスタートしたのです。VISTECの目的は、タイ人学生を国際レベルに引き上げ、ひいてはVISTEC自身を世界レベルの大学院にすることにあります。学生には手厚い奨学金が支給され、5年間の博士課程中に、1年間を海外で過ごすことが奨励されています。タイ国内の有力大学を優秀な成績で卒業した学生の一部しか入学できないので、集まってくる学生のレベルは極めて高いそうです。小川誠先生は、このタイの新設大学院大学の開校教授として招聘され、固体が関わる化学、ナノ空間材料の合成、低次元光機能材料、粘土鉱物の基礎科学と産業応用などを中心とした研究と教育に従事されています。親会社が石油会社ですから、化学・化学工学の研究が根幹にあるため、教員の専門分野も化学中心になっています。一方で「リーダーシップ」という講座も存在し、海外との連携も積極的に進めています。日本国内の大学にはない、タイならではの楽しいキャンパスライフがありそうです。若手研究者を育成する場としてのVISTECのユニークネスを小川先生にいろいろとお聞きしてみましょう。(竹田) 募集要項 3月16日(水曜日)19:30開始タイで始まった新しい研究機関と新しい研究スタイルInvitation to VISTEC, New Research Institute of Thailand小川誠(おがわ・まこと) VISTEC(Vidyasirimedhi Institute of Science and Technology)教授1992年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程終了、理化学研究所や科学技術振興事業団「さきがけ研究21」などでの研究活動を経て、1999年早稲田大学教育学助教授、2004年同教授に就任。2014年より現職。・日程:2022年3月16日(水曜)19:30-21:30(予定)・講義は最初の30-40分程度。残りの時間を延々と雑談に費やすことで「気楽に参加できる放課後」というコンセプトで実施します。・お申し込み:先着100名を無料でご招待します(90名を超えそうになると締め切る可能性があります)※チケットのお申込み期限は当日3月16日の18:00までとさせていただきます。・参加費:無料シュレディンガーの水曜日は毎週水曜日19時半に開講するサイエンスカフェです。毎週、国内最高レベルの研究者に最先端の知見をご披露いただきます。下記の4人のレギュラーコメンテーターが運営しています。レギュラーコメンテーターメインキャスター、MC原正彦:東京工業大学・物質理工学院応用科学系 教授1980年東京工業大学・有機材料工学科卒業、1983年修士修了、1988年工学博士。1981年から82年まで英国・マンチェスター大学・物理学科に留学。1985年4月から理化学研究所の高分子化学研究室・研究員。分子素子、エキゾチックナノ材料、局所時空間機能、創発機能(後に揺律機能)などの研究チームを主管、さらに理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長を歴任。現在は東京工業大学教授、地球生命研究所(ELSI)化学進化ラボユニット兼務、理研客員研究員、国連大学客員教授を務める。レギュラーコメンテータ今泉洋:武蔵野美術大学・名誉教授武蔵野美術大学建築学科卒業後、建築の道を歩まず、雑誌や放送などのメディアビジネスに携わり、'80年代に米国でパーソナルコンピュータとネットワークの黎明期を体験。帰国後、出版社でネットワークサービスの運営などをてがけ、'99年に武蔵野美術大学デザイン情報学科創設とともに教授として着任。現在も新たな表現や創造的コラボレーションを可能にする学習の「場」実現に向け活動中。レギュラーコメンテータ増井俊之:慶應義塾大学環境情報学部教授東京大学大学院を修了後、富士通、シャープ、ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、米Appleにて研究職を歴任。2009年より現職。『POBox』や、簡単にスクリーンショットをアップできる『Gyazo』の開発者としても知られる、日本のユーザインターフェース研究の第一人者だがIT業界ではむしろ「気さくな発明おじさん」として有名。近著に『スマホに満足してますか?(ユーザインタフェースの心理学)(光文社新書)など。司会進行およびMC竹田茂:スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人日経BP社でのインターネット事業開発の経験を経て、2004年にスタイル株式会社を設立。2010年にWirelessWireNewsを創刊。早稲田大学大学院国際情報通信研究科非常勤講師(1997~2003年)、独立行政法人情報処理推進機構・AI社会実装推進委員(2017年)、編著に『ネットコミュニティビジネス入門』(日経BP社)、『モビリティと人の未来〜自動運転は人を幸せにするか』(平凡社)、近著に『会社をつくれば自由になれる』(インプレス/ミシマ社)、など。