第19回 若い研究者に求められるこれからの研究スタイル | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-04-08T21:31:31+09:00 Peatix WirelessWire News 第19回 若い研究者に求められるこれからの研究スタイル tag:peatix.com,2022:event-3181315 2022-03-09T19:30:00JST 2022-03-09T19:30:00JST NIH(National Institutes of Health:アメリカ国立衛生研究所)のデータを分析してみると、ここ数年の傾向として、有名教授を擁する大きな資金を獲得したグループよりも、中規模から小規模な研究グループのほうが成果を出しやすい傾向がある、と松井宏先生はおっしゃいます。大きなグループはPI(Principal Investigator)がマネジメントに専念せざるを得なくなり、クリエイティブワークに時間を費やすことができなくなるのです。一方で小さなグループは、その機動力を活かしたチームプレーが成果に結びつきやすい。ところが日本は、競争的資金をビッグプロジェクトに重点的に配布する、という傾向から抜け出せていません。中規模・小規模プロジェクトでも、個人的なクリエイティビティとチームワークのバランスが崩れ始めている可能性も指摘されています。政治家の科学・技術に対する理解が浅いというだけでなく、科学者もそこに歩み寄ろうとしていないという問題も抱えています。松井宏先生は、そんな日本から早々に脱出し、現在はニューヨーク市立大学ハンター校(Hunter College of The City University of New York)で、生物物理科学のコースを担当するプロフェッサーです。バイオナノテクノロジー、生体材料、センサー、エレクトロニクス、医用画像処理、および量子コンピューティングが研究の対象です。今回のシュレディンガーの水曜日は、これからの若い研究者がどのようなスタイルで研究に打ち込んで行くべきなのかを、米国での研究・教育経験を積まれた松井先生にじっくりとお聞きしようと思います。(竹田) 募集要項 3月9日(水曜日)19:30開始若い研究者に求められるこれからの研究スタイルthe next research style of young researchers松井宏(まつい・ひろし)ニューヨーク市立大学ハンター校・教授上智大学理工学部、Stanford大学物質工学科を経て1992年Stanford大学で修士課程終了後,Purdue University化学科博士課程に入学、96年に博士課程を終了。Columbia Universityでのポスドクを経て、現職。・日程:2022年3月9日(水曜)19:30-21:30(予定)・講義は最初の30-40分程度。残りの時間を延々と雑談に費やすことで「気楽に参加できる放課後」というコンセプトで実施します。・お申し込み:先着100名を無料でご招待します(90名を超えそうになると締め切る可能性があります)※チケットのお申込み期限は当日3月9日の18:00までとさせていただきます。・参加費:無料シュレディンガーの水曜日は毎週水曜日19時半に開講するサイエンスカフェです。毎週、国内最高レベルの研究者に最先端の知見をご披露いただきます。下記の4人のレギュラーコメンテーターが運営しています。レギュラーコメンテーターメインキャスター、MC原正彦:東京工業大学・物質理工学院応用科学系 教授1980年東京工業大学・有機材料工学科卒業、1983年修士修了、1988年工学博士。1981年から82年まで英国・マンチェスター大学・物理学科に留学。1985年4月から理化学研究所の高分子化学研究室・研究員。分子素子、エキゾチックナノ材料、局所時空間機能、創発機能(後に揺律機能)などの研究チームを主管、さらに理研-HYU連携研究センター長(韓国ソウル)、連携研究部門長を歴任。現在は東京工業大学教授、地球生命研究所(ELSI)化学進化ラボユニット兼務、理研客員研究員、国連大学客員教授を務める。レギュラーコメンテータ今泉洋:武蔵野美術大学・名誉教授武蔵野美術大学建築学科卒業後、建築の道を歩まず、雑誌や放送などのメディアビジネスに携わり、'80年代に米国でパーソナルコンピュータとネットワークの黎明期を体験。帰国後、出版社でネットワークサービスの運営などをてがけ、'99年に武蔵野美術大学デザイン情報学科創設とともに教授として着任。現在も新たな表現や創造的コラボレーションを可能にする学習の「場」実現に向け活動中。レギュラーコメンテータ増井俊之:慶應義塾大学環境情報学部教授東京大学大学院を修了後、富士通、シャープ、ソニーコンピュータサイエンス研究所、産業技術総合研究所、米Appleにて研究職を歴任。2009年より現職。『POBox』や、簡単にスクリーンショットをアップできる『Gyazo』の開発者としても知られる、日本のユーザインターフェース研究の第一人者だがIT業界ではむしろ「気さくな発明おじさん」として有名。近著に『スマホに満足してますか?(ユーザインタフェースの心理学)(光文社新書)など。司会進行およびMC竹田茂:スタイル株式会社代表取締役/WirelessWireNews発行人日経BP社でのインターネット事業開発の経験を経て、2004年にスタイル株式会社を設立。2010年にWirelessWireNewsを創刊。早稲田大学大学院国際情報通信研究科非常勤講師(1997~2003年)、独立行政法人情報処理推進機構・AI社会実装推進委員(2017年)、編著に『ネットコミュニティビジネス入門』(日経BP社)、『モビリティと人の未来〜自動運転は人を幸せにするか』(平凡社)、近著に『会社をつくれば自由になれる』(インプレス/ミシマ社)、など。