「ポスト・トゥルース」時代の「基礎教養」としてのナチズム・ホロコースト | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-05-27T21:06:31+09:00 Peatix 国立人文研究所 「ポスト・トゥルース」時代の「基礎教養」としてのナチズム・ホロコースト tag:peatix.com,2022:event-3152506 2022-04-27T19:30:00JST 2022-04-27T19:30:00JST 【講座概要】 ナチ体制が終焉してからすでに75年以上が経っているにもかかわらず、ヒトラーやナチズムについて社会的関心が衰える様子はありません。毎年のようにナチスに関する新しい著作がいくつも刊行され、映画も何本も公開されています。それはナチズム研究者としてある意味で「喜ばしい」ことではあるのですが、その一方で見過ごせない状況も目立つようになってきています。とりわけSNSを中心に著しく正確性に欠ける情報やあからさまな虚偽が出回ったり、数十年前の知識がアップデートされないままそのまま流布したりしていることが少なくないのです。ナチスやホロコーストをめぐる言説は、「ポリティカル・コレクトネス」(政治的正しさ)打倒のための格好の「標的」にされやすいところがあるようです。 このような「ポスト・トゥルース」時代にあって、必要なことは二つあるように思います。一つは、できる限り現在の研究状況を踏まえた正確な知識を持つことです。本講座では、ナチが政権を獲得し、支配を強化していく過程(第1回)と、ホロコースト・独ソ戦(第3回)について、近年の研究状況を踏まえた概観を行います。 しかし、それだけでは十分ではないようにも感じています。ネット上で昨今目立つようになった「ナチスはいいこともした」という議論はなぜ繰り返し持ち出されるのか(第2回)、さまざまな「陰謀論」はどのような社会的役割を果たしているのか(第4回)。それらのテーマを通じて、「ポスト・トゥルース」の流れに対して私たちはどのように立ち向かえばよいのか、皆さんと一緒に考えていきたいと考えています。オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。==========タイトル:「ポスト・トゥルース」時代の「基礎教養」としてのナチズム・ホロコースト(全4回) 初回日時: 2022年4月27日 (水) 19:30 - 21:00日程:4月‐7月の第4水曜日(4/27、5/25、6/22、7/27) 場所: オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンライン講座Youtubeにて見逃し配信あり(受講生限定、4月期講座期間内のみ、参加者との質疑応答の時間は除く) 参加費: 全4回 一般8,000円/学生4,000円※学生でお申し込みの方は、(1)当日までに、学生証の画像・写真をinfo@kuniken.orgまでメール添付にてお送りいただくか、(2)お申込み時のアンケートフォームの「学生確認用メールアドレス記入欄」に、大学などの在籍先が発行したメールアドレスをご記入ください。 各回の予定第一回:「賛同に基づく独裁」としてのナチ体制ナチが政権を掌握し支配を強化していく1939年までの過程を概観します。第二回:「ナチスはいいこともした」論は正しいか?「ナチスはアウトバーンをつくった」「充実した家族政策を行った」などの妥当性を検討します。第三回:ホロコースト・独ソ戦の展開 大量殺戮にまでいたるホロコーストの過程を、近年の研究も踏まえ概観します。第四回:ナチスをめぐる「陰謀論」国会議事堂放火事件、「背後からの一突き」論、「シオンの賢者の議定書」という三つの事例をもとに、「陰謀論」が歴史において果たす役割について考えたいと思います。 参考図書・石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』講談社現代新書、2015年。・ウルリヒ・ヘルベルト、小野寺拓也訳『第三帝国―ある独裁の歴史』角川新書、2021年。・リチャード・ベッセル、大山晶訳『ナチスの戦争1918-1949 民族と人種の戦い』中公新書、2015年。・芝健介『ホロコースト』中公新書、2008年。・芝健介『ヒトラー』岩波新書、2021年。 講師小野寺 拓也(おのでら たくや)1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。東京外国語大学総合国際学研究院准教授(2022年4月~)。専門はドイツ現代史。著書に『野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」——第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性」』(山川出版社、2012)、共著に『20世紀の戦争——その歴史的位相』(メトロポリタン史学会編、有志舎、2012)、訳書にS・ナイツェル/H・ヴェルツァー『兵士というもの——ドイツ兵捕虜盗聴記録に見る戦争の心理』(みすず書房、2018)、U・ヘルベルト『第三帝国—ある独裁の歴史』(角川書店、2021)、R・ミュールホイザー『戦場の性——独ソ戦下のドイツ兵と女性たち』(共訳、姫岡とし子監訳、岩波書店、2015)などがある。 オンライン会議室ご招待状: チケットご購入の方に、Peatixの自動送信メールにてご案内いたします。※チケット購入の際にアンケートへのご記入をお願いいたします。※ご不明な点がございましたら、Peatixのメッセージ機能を用いるか info@kuniken.org までお問い合わせください。 Peatixチケット購入締切: 当日18時30分まで販売しております。 Peatixチケットキャンセル: チケット購入後はお支払い方法により返金手数料が発生します。クレジットカード決済の場合、返金手数料はかかりません。キャンセル期限はチケット購入締切と同じ当日18時30分です。 ==========KUNILABOではほかにもいろんなオンライン講座を企画中です。詳細が決まり次第ご案内いたします。ご期待ください。