Editors' Lounge #11 〜「けものフレンズ」と「DOMMUNE」の編集メソッド | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2019-11-01T20:39:18+09:00 Peatix Editors' Lounge 事務局 Editors' Lounge #11 〜「けものフレンズ」と「DOMMUNE」の編集メソッド tag:peatix.com,2017:event-313914 2017-11-11T13:30:00JST 2017-11-11T13:30:00JST 「編集」の可能性を探求する「Editors' Lounge #11」開催決定! 「編集」とはいったい何でしょうか? 一般的には本を作るための職能と言われていますが、それはそれで決して間違いではないでしょうし、本を作るプロセスの中には多分に「編集」のエッセンスが集約されていることは確かです。しかし、出版以外の領域にも“編集的”なスキルを駆使している人たちは少なからずいて、案外、いろいろな制作の現場に「編集」は介在しているのではないかという気がします。 現在、われわれを取り巻く情報環境はまさに千変万化の様相を呈しています。あるメディアは複数のメディアに分裂し、あるメディアは他のメディアと融合し、“メディアの多様化”などというレベルをはるかに超えた、流動性と揮発性が支配する極めてリキッドな状態と言えるでしょう。そうした時代の潮流に合わせて、いま、「編集」という概念を再定義する必要があります。編集者が駆使する「編集」というスキルの再認識と再構築が急務です。 「Editors' Lounge」は、みなさんと一緒に「編集」の本質を探求し、その潜在的な可能性を模索し、その知見を共有/議論していく開かれた場です。メインテーマである「編集」はもとより、隣接問題である「メディア」「情報」「デザイン」「コミュニケーション」といった問題を共に考えていきましょう。そして、この「Editors' Lounge」が編集にまつわる新しいムーブメントとなり、大きなコミュニティーとなることを目指していきたいと思います。 日時:11月11日(土) 13時半開演(13:00開場&受付開始)場所:デジタルハリウッド大学東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3F受講料:学生:2,000円、一般(先着20名様):2,500円、一般:3,000円※受講料はすべて「税込」です。※学生チケットご購入の方は、当日受付にて「学生証」をご提示ください。お問い合わせ:editorship2015@gmail.com(Editors’ Lounge 事務局)タイムテーブル13:30~13:45(15分)イントロダクション13:45~15:15(90分)福原慶匡(ヤオヨロズ取締役)×福岡俊弘(Editors’ Lounge 発起人) 15:15~15:30(15分) 休憩15:30~17:00(90分)宇川直宏(DOMMUNE)×高橋幸治(Editors’ Lounge 発起人) 17:00~18:00(60分) 懇親会※受け付けの際にお名刺を頂戴した方には、次回以降のご案内をメールにて送らせていただきます。 「引き算」「余白」「補完」〜編集メソッドの現在形ゲスト:福原慶匡(ヤオヨロズ取締役)、モデレーター:福岡俊弘 アイドルのコンサートなどではすでに当たり前になったサイリウムやペンライトの持ち込み。ファンのひとりひとりがそれを振ることによってもたらされる光のうねりは、もはや「客」がコンサートの一部になっていることを示しています。消費者は、かつての消費するだけの存在ではなく、様々な意思をもってコンテンツに関与し、コンテンツそのものを構成する欠かせないパーツであると言えます。 今回は、この、作り手と受け手、発信者と受信者、あるいは生産者と消費者の間に生じた「共創」に注目します。そこに発動した編集とは何か? 異例の大ヒットアニメとなった『けものフレンズ』プロデューサーの福原慶匡氏を招き、そこで展開された「余白」と「補完」をめぐる極めて幸福な関係性を考察していきたいと思います。「編集」の最大の使命とは、世界に「ノイズ」を注入することである!ゲスト:宇川直宏(DOMMUNE)、モデレーター:高橋幸治 今回で「Editors’ Lounge」も11回目(創刊準備号的な第0回を含めれば12回目)を迎え、三人の発起人がそれぞれ多様なジャンルから多彩なゲストをお招きして「編集」の可能性を探求して来ましたが、私=高橋の究極的なテーマは「編集とは忘却/排除/隠蔽されつつあるものを文化の領域に再び召喚することである」という、ノイズの救済論に尽きると思っています。マスメディアがそうした社会にとってのノイズを提示できなくなったいま、残された可能性のひとつはインターネットにおける草の根メディアのゲリラ的活動にかかっていると言えるでしょう。 今回はまさにノイズの救済者としてあらゆるメディアを縦横無尽に撹乱/眩惑し続けるアーティストの宇川直宏氏(DOMMUNE)をゲストにお迎えし、「現代におけるカウンターカルチャーとは何か?」という問いを端緒に、「あらゆるカルチャーが細分化したいま、カウンターカルチャーは成立し得るのか?」「成立し得るのだとしたら、それを世界に注入する手法とはいかなるものか?」といった問題を皆さんと一緒に考えてみたいと思います。第一部ゲスト:福原慶匡 Yoshitada Fukuharaアニメプロデューサー、音楽プロデューサー、実業家。株式会社エスターセブン代表取締役社長、株式会社8million代表取締役社長、株式会社つばさエンタテインメント取締役、ヤオヨロズ株式会社取締役、株式会社アイエヌジー取締役、株式会社ジャストプロ社外取締役、株式会社DMM.futureworks執行役員。大ヒットアニメ『けものフレンズ』ではプロデューサーを務めた。第二部ゲスト:宇川直宏 Naohiro Ukawa1968年生。映像作家/グラフィックデザイナー/VJ/文筆家/クラブオーナー/京都造形芸術大学教授。そして"現在美術家".....。3年間の米国・サンフランシスコにおける生活を経て、あらゆるメディア領域を縦横無尽に越境するアーティストとしての活動を開始。しばしばメディア・レイピストとも称される。2010年3月にはこれまでの全てのキャリアを断ち切って、「The Final Media」と冠したライブストリーミングチャンネル&スタジオ「DOMMUNE」を個人で開局。開局と同時に記録的なビューアー数が国内外で大きな話題を呼び、2011年の「文化庁メディア芸術祭推薦作品」にも選出され、国内外で話題を呼び続けている。2016年にはアルスエレクトロニカにステージ幅500mのサテライトスタジオを開設し、現地オーストリアからの配信が話題となった。 現在、宇川の職業欄は「DOMMUNE」。第二部モデレーター:福岡俊弘 Toshihiro Fukuoka1957年生まれ。編集者。1989年株式会社アスキー入社。92年よりパソコン情報誌『EYE・COM』編集長。97年『週刊アスキー』編集長。2002年同社取締役。『森本毅郎スタンバイ』でラジオコメンテーターを3年間担当。2011年、初音ミク初の海外公演『MIKUNOPOLIS』を企画・運営。2013年『夏祭初音鑑』総合プロデューサー。現在、デジタルハリウッド大学教授。クオン株式会社 事業推進部メディアライゼーション担当部長。第二部モデレーター:高橋幸治 Koji Takahashi編集者/文筆家/メディアプランナー/クリエイティブディレクター。1968年、埼玉県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業後、1992年、電通入社。CMプランナー/コピーライターとして活動したのち、1995年、アスキー入社。2001年から2007年までMacとクリエイティブカルチャーをテーマとした異色のPC誌「MacPower」編集長。2008年、独立。以降、「編集=情報デザイン」をコンセプトに主にデジタルメディアの編集長/クリエイティブディレクター/メディアプランナーとして企業のメディア戦略などを数多く手がける。本業のかたわら日本大学芸術学部文芸学科、横浜美術大学美術学部美術・デザイン学科にて非常勤講師もつとめる。メディア批評としてはZDNet Japanにて「Rethink Internet:インターネット再考」を連載中。著書に「メディア・編集・テクノロジー」(クロスメディア・バブリッシング刊)がある。