「学びなおし日本建築」第11回 幕末・明治前期 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-02-05T13:45:03+09:00 Peatix 倉方俊輔 「学びなおし日本建築」第11回 幕末・明治前期 tag:peatix.com,2022:event-3130502 2022-01-29T10:00:00JST 2022-01-29T10:00:00JST 19世紀なかば、日本は大転換と言っていい時期を迎えます。1854年、アメリカの黒船が横浜沖に再び姿を見せ、幕府は開国の道を選びます。閉じた安定が綻んだことによる経済的、社会的、思想的な変動は、1868年の幕府に変わる新政府の発足へと至りました。それまでのような中国文明ではなく、ヨーロッパ文明に範をとった日本史上初の変革が一応の制度上の基盤を得たのが1890年、大日本帝国憲法が施行されると共に第1回帝国議会が開催された年です。今回は、この1854年から1890年を中心とした建築を学びます。幕府や雄藩が雇い入れた外国人技術者の建築には、エンジニアらしい率直さがあります。居留地にもまた、西洋人の居住という必要に迫られて、従来の日本になかった住居の形が現われました。これらを見つめていた大工棟梁が生み出したのが、いわゆる擬洋風建築。伝承された木造の技術を駆使しながら、和と洋の意匠を組み合わせたものです。それは江戸時代とは異なる近代化、すなわち国際化と制度的一元化を推進したい新政府側の諸施設にも用いられます。ただし、この時期は制度化に向かう一方でもありません。規範から解き放たれた自由は、豪奢に時に奔放に、和風建築も展開させました。つまり、今回詳しくご説明したいのは、近代的な教育で育成された「建築家」という制度が確立する以前の建築なのです。感じられるのは、不安定と不十分さでしょうか。あるいは、希望と可能性でしょうか? 多くの実例を通じて、お確かめください。解説する主な建築グラバー住宅、鹿児島紡績所技師館、築地ホテル館、造幣寮鋳造所(現・旧桜宮公会堂)、富岡製糸所、第一国立銀行、銀座煉瓦街、慶應義塾三田演説館、開智学校、済生館本館、宝山寺獅子閣、伊藤本家(現・北方文化博物館)、無鄰菴ほかこの講座では、各回40〜50枚のパワーポイント資料を使います。各回6枚以上のレジュメをお配りし、紹介した建築の名称・設計者・所在地・竣工年や講義概要を、あとに残る形でお伝えします。講義終了後の配信期間は2週間ありますので、動画を何度もご覧いただくことができます。背景となる社会との関係とあわせて読み解くことで、腑に落ちる日本建築史にしたいと思います。質疑応答の時間を、各回の講義の中間と最後にあわせて20分ほど設けますので、なんなりとご質問ください。次回は以下を予定しています。第12回 明治後期 2022年2月12日(土)10:00〜11:30 Updates tag:peatix.com,2022-01-28 23:43:17 2022-01-28 23:43:17 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1174696