竹倉史人講演会:「宗教とは何か - 未来の人類、未来の学問のために 」 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2022-04-08T14:00:45+09:00 Peatix 音と光 竹倉史人講演会:「宗教とは何か - 未来の人類、未来の学問のために 」 tag:peatix.com,2022:event-3124721 2022-01-03T12:00:00JST 2022-01-03T12:00:00JST 「土偶を読む」出版記念・サントリー学芸賞受賞記念/竹倉史人氏による講演会のアーカイブ配信です。・2020年2月、コロナ禍に突入する直前に、竹倉さんに土偶の研究「人類学がひらく縄文の神話世界」講演をお願いしました。その後、本講演会が機縁となりまして、2021年4月に「土偶を読む」として晶文社様からご著書が出版されましたが、時節柄、皆さんでお祝いする機会も持てませんでしたので、2021年11月に、初回講演時にご一緒していただいたボディワーカーの藤本靖さん、フラワーアーティストの塚田有一さんも再びお招きして、お祝いを兼ねた講演会を開催いたしました。今回の講演会では、「宗教とは何か ー 未来の人類、未来の学問のために」というテーマでお話しいただきました。竹倉さんが、土偶の研究にたどり着く前から辿っていらした人の精神史や宗教(心/意識)についてお話しを伺いながら、その普遍性を、日々の生活にどのように取り入れたらよいのか、皆さんで想いを馳せていく時間となりましたら幸いです。*音と光  Lecture Series#1 「宗教とは何か ー 未来の人類、未来の学問のために」みんな興味はあるけど、いまいちよくわからない「宗教」。私もかつてはそうでした。大学に入り直して「宗教学」を学んでもみましたが、そこで扱われていたのは私が求めている「知識」ではありませんでした。 そこで私は独自の「探究」を始めます。それから20年近い歳月が経過して、ようやく人類がこれまで「宗教」と呼んできた事象がどのようなものか、だいぶわかるようになりました。時代や文化によって様相こそ異なりますが、宗教にはある不変の「本質」があります。それは宗教がひとつの「システム」であり、ヒトの経験に「意味」を生成させる装置だということです。逆に言えば、われわれがふだん触れている倫理、規範、価値などは、その源泉をたどればすべて宗教や神話に行き着くと言っても過言ではありません。 宗教が単なる「道徳」と異なるのは、一体どのような点においてなのか、そもそも宗教とはどのような事象/体験なのかという疑問について、あくまで学術的かつ客観的な視座を堅持しながら、人類学者の私が自らの「探究」を通して見たもの・掴んだものを具体的にお話できればと思います。(竹倉史人)・2021.11.23 (祝)に開催された講演会のアーカイブ動画です。講演時間:約90分その後、竹倉・藤本・塚田、三氏によるアフタートーク付。会場:いずるば(東京都大田区田園調布本町)主催:企画室・音と光https://www.sono-lumiere.net/news-access/ーーーーーーーーーーーーーーー  竹倉史人 (たけくら・ふみと)人類学者。独立研究者として大学講師の他、講演や執筆活動などを行う。武蔵野美術大学映像学科を中退後、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。2019年東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。人類の精神史をたどり、その普遍的心性を探究すべく古今東西の神話や儀礼を研究している。著書に『土偶を読む——130年間解かれなかった縄文神話の謎』(晶文社、2021)、『輪廻転生——〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書、2015)など。2021年11月、「土偶を読む」でサントリー学芸賞を受賞。塚田有一(つかだ・ゆういち)有限会社温室代表。ガーデンプランナー/フラワーアーティスト/グリーンディレクター立教大学経営学部卒業。草月流家元アトリエ、株式会社イデーFLOWERS@IDEEを経て独立。ランドスケープや作庭、花活け、装飾、オフィスのgreeningなど空間編集を多数手がける。赤坂氷川神社「はなのみち」、世田谷ものづくり学校「学校園」、「緑陰幻想詩華集」など旧暦や風土に根ざした植物と人の紐帯をたぐる様々なワークショップを開催。震災以降続けている【花綵列島「めぐり花」】は、連句と花活けを結んだワークショップ。教育者や子供達向け、あるいは企業研修など様々な分野でワークを行う。作庭は個人邸から商業施設のランドスケープまで幅広い。庭を作るだけではなく、グリーンディレクターとしてその場を生かしたワークショップを企画。2019年9月まで西神田のスペースで”TERRAIN VAGUE (都市の空き地)”を主宰し、植物×他ジャンルのクリエイターと座を開いてきた。ユーロ=アジアの観点から文化の多様性と固有性を、風土に根ざした身体性とともに研究している。藤本靖(ふじもと・やすし)環境神経学研究所株式会社代表取締役上智大学・筑波大学大学院非常勤講師(ボディワーク・神経生理学)東京大学 経済学部卒業 。東京モード学園 ファッションスタイリスト学科卒業。 東京大学大学院 身体教育学研究科修了。 大学では途上国の開発について学び、卒業後は政府系国際金融機関にて東南アジア、アフリカにおける政府開発援助(ODA)の業務に関わる。その日々の中で、人間の「心と身体の関係」という個人のテーマに出会い、再び大学に戻り、ヒトの脳のシステムについて研究。 「大脳皮質運動野磁気刺激による心臓自律神経系の応答」という研究テーマをアメリカ生理学会など様々な国際的な学会で発表する。一方、クラシックバレエ、武術など様々な身体技法やお笑いの世界を経験。 身体に関する理論と実践の成果を現場で活かすために、ボディワークの国際的な認定資格である「ロルフィング®」、身体心理療法「ソマティック・エクスペリエンス®」などの資格を習得。プロスポーツ選手、ダンサーや音楽家など身体を専門とするクライアントを中心に個人セッションを行う。「神経系の自己調整力」に基づく「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。簡単で、効果が高い疲労回復のためのワークが注目され、Google米国本社の研修プログラムでとりあげられる。教育機関・医療機関・民間企業などで講演、研修、ワークショップなどを行う。心身の健康の専門家としてTV・雑誌など出演多数。 著書に、ベストセラー「『疲れない身体』をいっきに手に入れる本」(講談社)、新著「人間関係が楽になる神経の仕組み 脳幹リセットワーク」(講談社)など。現在は、自律神経系測定の機器開発に注力し、 ヘルスツーリズム、ワーケーションなどビジネスマンのセルフマネジメントに関する新時代のプログラム構築にとり組む。ーーーーーーーーーーーー音と光  Lecture Series:私たちがこれからの未来を創造していくために、もう一度、芸術、教育、宗教、哲学などの分野で、これまでどのような素晴らしい考察がなされてきたかを見直し、様々な領域をつなぎながら、心のゆたかさや生き方について共に学びあうための講座シリーズです。講座のテーマに沿って空間を演出し、身心にゆたかな余韻がのこるような時間を過ごして頂きたいと願っています。