【HVC KYOTO 2022ポストイベント②】ウェルネスシンポジウム ~細胞バイオテクノロジーの観点から再生医療関連ビジネスを再考してみるのは面白い~ | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2023-01-13T17:02:37+09:00 Peatix 京都リサーチパーク 【HVC KYOTO 2022ポストイベント②】ウェルネスシンポジウム ~細胞バイオテクノロジーの観点から再生医療関連ビジネスを再考してみるのは面白い~ tag:peatix.com,2022:event-3064495 2022-12-14T10:30:00JST 2022-12-14T10:30:00JST HVC KYOTOは、日本最大級のヘルスケア分野特化型の英語ピッチイベントを中心とした、スタートアップの成長支援プログラムです。これまでに参加されたスタートアップは140社、そのうち約2割が再生医療関連と、再生医療は新ビジネス創出の一角を占める重要なテーマです。長年、バイオ・医療・材料化学の先端研究に係る知見を共有し、広義で再生医療の議論を深める機会として、京都大学 田畑泰彦先生に監修いただいてきた当シンポジウムも、昨年よりポストイベントに位置づけ開催しています。今回は、HVC KYOTO Alumni(過去登壇者)のリジェネフロ株式会社さまをお招きし、「iPS細胞を用いた腎疾患に対す新規治療法の開発」についてもお話いただきます。是非、ご参加下さい。 モデレーター  京都大学 医生物学研究所 教授 田畑 泰彦 氏オーバービュー「再生医療関連ビジネスは細胞に対するバイオテクノロジー分野から始まる」再生医療とは、体本来のもつ自然治癒力を高める先端医療の一つである。この自然治癒力の基である細胞の増殖、分化(成熟して生物機能をもつこと)能力を高めることで、再生医療が可能となる。再生医療には、細胞力を活用した再生治療と、次世代再生治療を科学的に支える基礎生物医学研究と創薬研究がある。いずれに対しても、細胞能力を高めるための周辺環境を作り与える細胞バイオテクノロジー技術が必要不可欠となる。本講演では、再生医療(再生治療と再生研究)関連ビジネスが、細胞バイオテクノロジー分野から始まることを強調したい。 プログラム 2022年12月14日(火)10:30-17:00(開場10:00 ※オンラインは10:25より)※11月11日時点。プログラム・発表順など変更される可能性があります。ご了承ください。 講師紹介 <基調講演1>株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング 代表取締役 社長執行役員 畠 賢一郎 氏テーマ:「再生医療等製品の多様性とそのビジネスモデルについて考える」再生医療等製品は多様である。生きた細胞を使うこと自体がきわめて特殊な製品であるにもかかわらず、自家細胞と他家細胞との違いや、移植組織のように三次元化するものと点滴投与できる細胞懸濁液などさまざまである。必然的にビジネスモデルも個別の対応が必要になるだろう。一方、これら製品すべては規制当局の審査をうけるべき承認品目でもある。さまざまな特徴を持ったものをいかに扱うか、いかなるビジネスモデルを構築するか講演。細胞バイオテクノロジーとまでは言わずとも、多くの科学的着想が重要である。本講演では、再生医療等製品を取り扱ってきた企業のひとりとして、再生医療の多様性をふまえた現状と課題、さらには再生医療関連ビジネスについて触れてみたい。 <基調講演2>新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野 教授 寺井 崇二 氏 テーマ:「肝硬変症に対する再生医療技術の開発から考える ―幹細胞、ペプチド、細胞外小胞―」肝臓は再生力のある臓器である。障害をうけても病気の症状がでにくい“沈黙の臓器”といわれる。肝疾患が進行した場合、肝硬変になるが、慢性炎症の結果の線維化に伴う肝再生力の低下のため、病態が進行する。この進行した肝硬変症に対して、肝線維化を改善し、再生誘導するために、私自身、自己骨髄細胞を用いた臨床研究(2003年)から、他家間葉系幹細胞治療(2017年)、HMGB1ペプチド(2020年)を用いた企業治験、医師主導治験を進めてきた。さらに現在、次世代治療として細胞外小胞を用いた治療開発を進めている。私の肝硬変に対して再生治療に用いる手段が、自己骨髄細胞から、他家間葉系幹細胞、ペプチド、細胞外小胞と変化してきた。これらの経験を通じて、基礎、臨床研究を通じたエビデンスを確立していくことが、真に役にたつ再生医療技術の開発につながると考える。 <パネルディスカッション情報提供>  リジェネフロ株式会社* 取締役最高科学顧問(創設者)兼 京都大学 iPS細胞研究所 教授 長船 健二 氏テーマ:「iPS細胞を用いた腎疾患に対する新規治療法の開発」近年、無限の増殖能と全身の細胞種への多分化能を有するiPS細胞から作製された細胞や組織の移植によって臓器機能の回復を図る再生医療の開発とiPS細胞を用いた疾患モデル作製と創薬の研究が著しく進捗している。演者らは、iPS細胞から移植用の臓器としての腎臓を再生する方法の開発研究に加え、iPS細胞由来腎前駆細胞を用いた慢性腎臓病(CKD)の進行を抑制する細胞療法の臨床試験開始に向け準備を進めている。また、難治遺伝性腎疾患である常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の疾患特異的iPS細胞を腎組織へ分化誘導することによって病態モデルを確立し、そのモデルを用いた創薬を進めている。本発表では、演者らのiPS細胞を用いた腎疾患に対する新規治療法開発の現状と今後の展望について述べてみたい。*HVC KYOTO 2021ご登壇 大阪大学大学院 医学系研究科 教授 宮川 繁 氏テーマ:「新しい再生医療技術の実現に向けて」これまで、我々は、重症心不全の克服を目指し、再生医療技術を用いて人工組織を作成し移植する新しい治療法の開発を行ってきた。しかし、ハートシートやiPS細胞由来心筋細胞シートの開発を行う上で、その産業化を考えると、さらに様々な革新的な技術が必要であると考えている。一つは、再生医療等製品の低コスト化であり、その障壁の一つは、開発品目に共通する、品質試験としてのマイコプラズマ否定試験である。そこで、我々はマイコプラズマ試験の簡略化を考え、「熟練者による目視判定」を、「AIを用いた画像解析プログラム」に置き換えることを試み、マイコプラズマ否定試験の省力化システム開発を行ってきた。また、もう一つは、細胞治療のメカニズムを応用した細胞を用いない新しい治療法の開発である。iPS細胞由来心筋細胞から分泌されるExtracellular vesicleは、新しい心筋再生治療の可能性を秘めているか検証を行い、良好な結果を得ている。このように、再生医療周辺の技術開発を行いながら次世代技術も考案しており、今後こういった新しい技術をどう臨床にトランスレートしていくのかが問題であり、議論したい。 国立医薬品食品衛生研究所 再生・細胞医療製品部 部長 佐藤 陽治 氏テーマ:「生薬と薬学の関係から考えると細胞加工製品と再生医学の関係はどの段階なのか?」細胞加工製品中の生細胞集団は多くの場合「不均一」であるため、細胞加工製品の作用機序を理解することは難しいとされています。ただ、多くの伝統的な生薬も、様々な種類の化学物質を含むという意味では「不均一」です。その意味で、細胞加工製品と現在の再生医学との関係は、生薬と近現代の薬学との関係に似ています。ほんの百数十年前までは薬はすべて天然から得られるもので、その薬理を理解することは困難でしたが、近代化学の発達により、生薬から有効成分を分離してその特性を明らかできるようになり、有効成分の化学合成や、これをベースとした多くの画期的な医薬品の開発がなされるに至っています。最近登場した、画像解析やシングルセル・トランスクリプトーム解析など、ハイスループットで個々の細胞の特徴を解析する技術は、不均一な細胞加工製品中に存在し有効性を惹起する細胞亜集団を同定してその特性を明らかにできる可能性を持ち、生薬からの低分子医薬品開発における近代化学と同様の役割を担うことになるかもしれません。 インテグリカルチャー株式会社 取締役 CTO 川島 一公 氏テーマ:「細胞農業が進める培養コスト削減と培養技術の先」細胞の培養コスト削減を巡る技術開発は細胞農業の領域でも競争が進んでいる。培養コスト削減のためには、血液成分(血清、サイトカイン等)と栄養成分(基礎培地)の2者のコスト削減が重要とされているが、既存技術の延長では根本的な解決に結びついているとは言えない。一方、我々は、従来の延長線上にはない新たな培養方法を開発し、血液成分を不要とする新たな培養装置CulNet system(カルネットシステム)を開発した。また栄養成分も新たなグレードを定義し、実装を完了した。本講演では進捗している技術と、CulNet systemが叶える様々な可能性について紹介する。 経済産業省 生物化学産業課 総括補佐 後藤 靖博 氏テーマ:「再生医療の産業化おける課題と政府の取組について」再生医療は、これまで根治が難しかった疾患を治療しうる技術として世界的に大きな期待を寄せられる分野であり、市場も急速に拡大しています。一方、提供数が限定的となることが多く、優れた技術を持っていても十分な収益が得られず、経営悪化が常態化するケースも発生しています。再生医療を持続可能な産業とするために、今後は信頼される品質確保の下で優れた技術を国内外に広く届けていくことが重要であり、そのためには製造の困難性と公的保険下での収益化の困難性の二重苦から脱することが必要不可欠です。こうした課題に対して、産業化へのゲームメイクを担う経済産業省の取組と今後の方向性についてお話しさせていただきます。  ※資料配布はございません。ご了承ください。 場所  ➀京都リサーチパーク KRP西地区 4号館地下 バズホール ②オンライン(Zoom) ※オンライン参加でお申込みいただいた方には、開催前日にzoomミーティングのURLを送付致します。  Peatix(tickets@peatix.com)よりメールが届きますので、ご確認ください。 ※新型コロナウイルスの感染拡大の状況に応じて、全てオンライン開催へと切り替わる可能性がございます。予めご了承ください。 対象  製薬・バイオ・モノづくり等の企業や研究者の方々、ライフサイエンスの異分野連携を目指す方々 参加費  無料 定員  ➀京都リサーチパーク KRP西地区 4号館地下 バズホール:50名 ②オンライン(Zoom):500名 申し込み  右の黄色いボタン「チケットを申し込む」よりお申し込みをお願いいたします。 主催  日本貿易振興機構(JETRO) 京都府 京都市 京都リサーチパーク(株) 共催  関西イノベーションイニシアティブ(KSII) 京都大学産官学連携本部(SACI) 京都大学イノベーションキャピタル(株) 後援  近畿経済産業局 大阪府 兵庫県 神戸市 大阪商工会議所 京都商工会議所 神戸商工会議所 (公財)京都高度技術研究所(ASTEM) (公財)神戸医療産業都市推進機構 (公財)都市活力研究所 (公社)関西経済連合会 (公社)京都工業会 (公社)関西経済連合会  (一社)京都知恵産業創造の森 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