野生動物保護歴40年のプロ監修!野生動物保護の現状を知り、アクションを起こすプログラム【WILDLIFE ACTION2】 | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T14:42:34+09:00 Peatix タイガーモブ 野生動物保護歴40年のプロ監修!野生動物保護の現状を知り、アクションを起こすプログラム【WILDLIFE ACTION2】 tag:peatix.com,2021:event-2935519 2021-09-24T19:30:00JST 2021-09-24T19:30:00JST 野生動物保護、興味があってもアクションできていない、その状況を打破しよう。-野生動物保護歴40年岡安直比さんの想い- 50年前の小学生の頃から、なぜかアフリカの野生動物番組に惹かれ、「いつかあそこに行くんだ!」と決めていました。野生チンパンジーを観察する姿が表紙のジェーン・グドール博士の著書『森の隣人―チンパンジーと私』を、手に取った時の衝撃は忘れられません。2004年までアフリカの赤道直下のジャングルで、ゴリラやボノボの保護活動に関わったのち、WWF(世界自然保護基金)ジャパンの自然保護室長になりました。そこで改めて、多岐にわたるグローバルな環境問題と日本の現状に触れ、私にとってはフィールドで深刻化する現在進行形の問題が、普通に日本に暮らす人々に伝わっていないことに愕然としました。「どうやったら伝わるのか?アクションに繋がるのか?」が、以来、私の課題です。例えば1997年、私がコンゴで内戦に巻き込まれていた、その同じ年の暮れに京都で開催された国連気候変動枠組条約第3回締約国会議と、そこで採択された京都議定書が、誇らしかったのを憶えています。ゴリラ孤児院で死にそうなアカンボウゴリラを介抱しながら、一滴も雨が降らないはずの7月の大乾季の真っただ中の、土砂降りの雨を呆然と見つめたこと。こんな極端に気候が変動したら、みなしごたちが帰るはずのジャングルが無くなってしまう...。そういう現場の実感がフラッシュバックし、ようやく少し、解決へ近づけると思ったのです。しかしその後の現実は、日本政府のリードも弱く国益優先の先進国の傲慢が露呈。帰国した2004年には、採択から7年近く経っても京都議定書の発効もおぼつかない状況でした。気候変動解決に向けた国際交渉は牛歩のままですが、毎年、記録を更新する異常気象の厳しい現実の方が、先に人間社会に到来してしまったようです。 (写真左:インド国境近くで密猟されたアジアゾウ© DoFPS Bhutan / WWF Bhutan 、写真右: 定点カメラでの撮影。20世紀初めには10万頭以上が、広くアジアに暮らしていたトラ。21世紀に入り急成長する経済のしわ寄せが、最も大きかった野生動物の一種です© DoFPS Bhutan / WWF Bhutan)このままでは取り返しのつかないことになる。そうなる前に、同じ地球上に生息する生命として、野生生物に迫る危機を知りアクションを起こそう。今回の【WILDLIFE ACTION2】では、ゴリラ孤児院長やWWF (世界自然保護基金) の自然保護室長などを経て、今も野生動物保護に関わる国際保全パートナーズ代表理事の岡安直比さん監修の下、動物保護の最前線で活躍する方のお話を聞くことで、野生生物に迫る問題を認識し、共にアクションプランを生み出します。知識のインプットだけでなく、臨場感を持って体験頂けるように森に設置した定点カメラも活用して動物保護の理解を深めます。最終日には、環境保全やブータンに関わるゲストを交えてディスカッションします 野生動物保護歴40年!国際保全パートナーズ理事代表の岡安さんと トラやゾウ、サイ、サイチョウが息づく野生動物の楽園、ブータンを守ろう (写真:岡安さん、ゾウパトロールの様子© DoFPS Bhutan / WWF Bhutan)WWFジャパンでは7年室長を務めたのち、後進に道を譲って、よりグローバルなプロジェクト支援に軸足を移した2012年。そこで出会った一つが、今回ご紹介するブータンの自然保護活動です。ヒマラヤのふもとの国として、気候変動問題が大きく影響する国であるだけでなく、あまり知られていませんが、南部のインドとの国境付近には、今や世界でも稀になってしまった、トラとゾウとサイが共存する国立公園や保護区が広がっています。この南部の「国境を越えたマナス保全地域(Transboundary Manas Conservation Area;TraMCA)」が今回の舞台ですが、ここは広大な亜熱帯の森林が広がり、野生動物の楽園になっています。さらにモンスーンの大量の雨やヒマラヤの氷河から流れ下る水を涵養し、下流のブラマプトラ河に供給するアジアの水がめとしても重要な役割を担い、インドやバングラディッシュの何千万人の人々の命綱なのです。南アジアの貴重な自然環境としても、人々の安全保障上も、小さいながら重要な位置を占めるブータンの国と自然。1971年に国連に加盟し鎖国を解いたばかりの若い国の、ダイナミックな自然環境と国際社会へのアピール力を学びつつ、南部国境沿いの「奇跡の谷」TraMCAの珍しい野生動物たち、貧困度が高い南部のコミュニティとの関係をより深掘りしていきます。実は現場で解決を待っている問題の中には、過去に日本が経験済みのものもあり、現場のアクションに繋いでいくために何ができるか、ご一緒に考えられればと思います。さらに、昨年から続く新型コロナのパンデミックで、ブータン政府が経済発展のための重点策としてきた観光業が、2019年に比べ90%の落ち込みという大 打撃を受けています。南部のTraMCA周辺のコミュニティにとっては、他の地域とは違う豊かな野生動物観察を売りにしたエコツアーメニューで盛り上げ、若者の起業やサービス業の拡張によって、高い失業率の解消に繋ごうとしていた矢先のダメージです。インバウンド消費に大きく依存してきた日本でも、どう解決していくかがポイントになると思います。これは日本‐ブータン双方にActionに繋がるようなアイディアを、皆さんと自由にブレストをしながら考えてみたいです。野生生物の保護と聞くとなんだか遠い存在のように思えたり、寄付以外の方法で当事者意識をもって関わることがなかなか難しいように感じられますが、今回の【WILDLIFE ACTION】をきっかけに、未来への一歩を共に踏み出せれば幸いです。      (写真左:ブータンのアジアゾウ© DoFPS Bhutan / WWF Bhutan、写真右:イノシシに荒らされた畑で呆然とする現地住民© DoFPS Bhutan / WWF Bhutan 最終日ゲストのご紹介(予定) ●太田 英利氏(おおた ひでとし)兵庫県立大学自然環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館 教授/研究部長(系統分類研究部)    兵庫県立人と自然の博物館URL:https://www.hitohaku.jp/researchers/ohta.html兵庫県立大学URL:http://kyoin.u-hyogo.ac.jp/summary/ines/hidetoshiota.html1959年愛知県生。専門:日本(特に琉球列島)を含むアジアとオセアニアの、熱帯・亜熱 帯に分布する爬虫類・両生類の系統分類から、多様性の進化のメカニズムや保全学を研究している。 また博物館所属の研究者として、恐竜タスクフォース、標本資料活用推進室などで、収集 ・寄贈された標本資料にもとづく研究活動の活性化を進める一方、国際交流事業「高校生のための生き物体験ツアー in 台湾」の企画・実施に関わっている。 このほか国や兵庫県、鳥取県、鹿児島県、沖縄県などにおける希少野生生物・生物多様性 の保護・保全や外来種防除の推進を目的とした各種委員会で、嘱託委員をつとめている。 ブータンには現地からの要請を受け、WWFジャパン自然保護委員として、当時、ほとんど知られていなかった爬虫類・両生類の調査と保護区スタッフの研修のために、2015年5 月に訪れた。●木下 こづえ氏京都大学野生動物研究センター/保全生物学研究部門/助教京都大学野生動物研究センターの助教として、主に絶滅の危機に瀕する動物たちの保全繁 殖研究にかかわっている。21世紀を迎えるころに多感な中学生を過ごし、その頃によく耳 にした「絶滅」というキーワードに興味を持つようになった。絶滅を免れるには「繁殖」 が必要だと思い、保全繁殖学の研究者に。繁殖は、「命をつなぐ、生命の美しい連鎖」。 研究は動物園・水族館にくらす希少種を対象にはじまったが、繁殖がうまくいかない動物 たちに何が必要か、自問自答する日々だった。動物園・水族館で繁殖を成功させるには、 動物がくらす野生環境や、彼らのくらしを知らなければいけないと考え、大学卒業後から は野生下での研究を開始した。主に、世界で最も高いとこに暮らすネコ科動物、ユキヒョ ウを対象に研究している。野生ユキヒョウのくらしを知りたいと始めた研究だったが、研 究を通じて、そこに暮らす人々にも関心を抱くようになる。ユキヒョウを“まもる”ために は人々の暮らしを守る必要がある。研究の傍ら、広告代理店に勤める双子の妹と一緒に 、『まもろうPROJECT ユキヒョウ』を運営する任意団体twinstrustを設立。ユキヒョウや 人々のくらしを楽しく知り、伝える活動を行っている。京都大学野生動物研究センター/保全生物学研究部門/助教URL:https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/kinoshita.htmltwinstrust: https://www.yukihyo.jp/ユキヒョウさんグッズ『一村一品PROJECT』:https://www.yukihyo.jp/ovop 身に付く力・得られる経験 ・最前線で動物保護に関わっている方から生の情報を得る・野生動物保護や自然保護に関心がある方々との出会い・野生動物保護に対してさまざまな立場の人と議論する経験・野生動物保護、自然保護に対しての当事者意識の醸成・知識をアウトプットする力・自分の意見を言語化する力 こんな人におすすめ ・野生動物保護、自然保護に興味・関心がある・寄付以外の方法でも動物保護や自然保護に積極的に関わりたい・今の地球の現状を危惧している・自分の経験を国際協力に活かしたいと思っている・次世代のために何かアクションを起こしたい 開催日程 9/24(金:World Gorilla Day)、9/30(木)、10/4(月:World Animal Day)、10/13(水)各回日本時間19時半ー21時半で実施※全てオンラインツールzoomを活用して実施します。※各回録画します。振り返りややむを得なく欠席の場合にでもご活用頂けます。 開催内容 1日目ステップ①一体何が起こっているのか、学ぶ・知る・岡安の自己紹介;なぜアフリカからブータン?・意外と大きいアジアとアフリカの自然保護活動の違い・「有害鳥獣」の現実;日本と似ているようで違う現場のリアル 2日目ステップ②Think Globally, Act Locallyの実践とは?・気候変動とヒマラヤの自然・「自然保護先進国」ブータンの保全戦略・保護区、地域住民と野生動物の関係3日目ステップ③TraMCAの多様な自然を観察するTraMCAの野生動物たちのカメラ・トラップ映像やスライドショー、インドサイの再導入ビデオなど、現場を実感する画像・映像とともに課題を深掘りする番外編:皆様のご希望が最も多い内容にてプチ講演!どの内容になるかはその時のお楽しみに!①大きくて強い野生動物と仲良くなるコツとは?②野生動物保護歴40年岡安さんの終活とは?③サルに学ぼう!自然な子育てとは?4日目ステップ④Action Planを考える/日本からできること、現地と協働すること野生動物の専門家、ブータンの専門家をゲストにディスカッションを行います。振り返り・アクションプラン 参加費用 参加費:社会人17,800円、学生14,800円(税込)※最少催行人数:5名〜上限なし皆さまからお預かりした参加費用から運営費を除いた額の10%を、「共存する地球社会の平和」をミッションに活動する認定NPO法人UAPACAAに寄付します。ぜひ多くの方々にご参加頂ければ嬉しいです。 必要なスキル・資格 特になし。年齢不問。どなたでも、どこからでもご参加大歓迎です。 主催者紹介 <認定NPO法人UAPACAA(ウワパカ)国際保全パートナーズ代表理事 岡安直比氏>Unified Action for Promoting Animal Conservat ion in Asia and Africa/ Naobi Okayasu1960年東京生まれ。 昨年春まで長期専門家としてカメルーン・ ヤウンデで環境保全プロジェクトに関わっていたが、 新型コロナ感染症のパンデミックで帰国。 子供の頃からアフリカに憧れ、野生の王国を観ては「 あそこに行くんだ!」と想う。それが高じて、 大人になってからはコンゴでゴリラ孤児院の院長をしたり、 WWF(世界自然保護基金)ジャパンで室長をしたり。 やがて野生のゴリラやボノボを求めて国際風来坊生活?に。 世界第二の熱帯ジャングル、 コンゴ盆地の野生動物の保護活動をライフワークとして、 2018年NPO法人を設立。著書「子育てはゴリラの森で」( 小学館:1999年)「みなしごゴリラの学校」(草思社: 2000年)「サルに学ぼう!自然な子育て」(草思社: 2000年)など。団体概要アフリカにすむ野生動物の重要な食糧源、UAPACA( ウワパカ)の実にちなんだ団体名。ゴリラやボノボ、 ゾウやトラを、長年、 フィールドで観てきたウワパカのミッションは、 世界でもっとも自然が豊かな地域と人々を、 自然保護の現場に寄り添い地道に着実に日本から支えること。 協働先は、カメルーン、コンゴ民主共和国、 ブータンと多岐に渡る。ウェブサイト:https://www.uapacaa. org/Facebook:https://www.facebook. com/uapacaa4yourpartnerTwitter:@uapacaa<タイガーモブ 株式会社 代表取締役 菊地恵理子>関西学院大学総合政策学部、寿司アカデミー、Lee Kuan Yew School of Public Policy ”ASEAN地政学プログラム”卒。在学中は中国、蘇州大学へ半年間留学し、その後上海外資系5つ星ホテルにて通訳・翻訳・VIP対応として半年間インターンシップを経験。また、韓国~中国~東南アジアをバックパッカーとして、3ヶ月で8カ国を周る一人旅kikutripを実施。 世界中の人々のモットーを集める。人材ベンチャー入社し、1年目は採用コンサルタントとして営業を、2年目では海外事業部を起ち上げる。2016年タイガーモブ株式会社を立ち上げ、世界41ヶ国約300件以上の海外インターンシップ、短期海外研修の機会を提供している。2017年全国商工会議所女性会連合会主催女性起業家大賞スタートアップ部門特別賞、EY Winning Women 2018ファイナリスト受賞。2019年に妊娠し、出産直前まで逆産休制度でセブに2ヶ月間滞在。2020年6月出産後は北海道弟子屈(てしかが)に拠点を移し、大自然の中で子育て&リモートワークを実施中。北海道阿寒摩周国立公園や世界自然遺産知床羅臼を舞台に、自然と人との共生やサステナブルな暮らしを探る4日間のNATURE PROGRAM in Hokkaidoを開催。