Editors' Lounge #10〜編集する<私>、編集される<私>
「編集」の可能性を探求する「Editors' Lounge #10」開催決定!
現在、われわれを取り巻く情報環境はまさに千変万化の様相を呈しています。あるメディアは複数のメディアに分裂し、あるメディアは他のメディアと融合し、“メディアの多様化”などというレベルをはるかに超えた、流動性と揮発性が支配する極めてリキッドな状態と言えるでしょう。そうした時代の潮流に合わせて、いま、「編集」という概念を再定義する必要があります。編集者が駆使する「編集」というスキルの再認識と再構築が急務です。
「Editors' Lounge」は、みなさんと一緒に「編集」の本質を探求し、その潜在的な可能性を模索し、その知見を共有/議論していく開かれた場です。メインテーマである「編集」はもとより、隣接問題である「メディア」「情報」「デザイン」「コミュニケーション」といった問題を共に考えていきましょう。そして、この「Editors' Lounge」が編集にまつわる新しいムーブメントとなり、大きなコミュニティーとなることを目指していきたいと思います。
- 日時:9月16日(土) 13時半開演(13:00開場&受付開始)
- 場所:デジタルハリウッド大学
- 受講料:学生:2,000円、一般(先着20名様):2,500円、一般:3,000円
- お問い合わせ:editorship2015@gmail.com(Editors’ Lounge 事務局)
- タイムテーブル
13:30~13:45(15分)
イントロダクション
13:45~15:15(90分)
ナカムラクニオ(6次元)×田中佑典(Editors’ Lounge 発起人)
15:15~15:30(15分) 休憩
15:30~17:00(90分)
金山裕樹(株式会社VASILY 代表取締役)×高橋幸治(Editors’ Lounge 発起人)
17:00~18:00(60分) 懇親会
パラレルキャリアと自己編集力〜働き方のサードウェーブの到来
ゲスト:ナカムラクニオ(6次元)、モデレーター:田中佑典
私(田中)のセクションでは、ますます個の時代になりつつある現在を生きていくため「自己」こそ編集の対象にすべきだと、「自己編集力」をメインテーマに回を重ねてきました。毎回ゲストには職種や肩書きなど一言では紹介のつかない方々をお呼びし、彼らの生き方、人生観、仕事観をヒントに「自己編集力」を持つ重要性を考察しています。
今回のゲストは東京・荻窪にあるブックカフェ「6次元」店主のナカムラクニオさん。「カフェ店主」という一言では到底紹介しきれない彼の現在の仕事は、「6次元」での年間200回を超えるイベントの企画、運営に加え、映像ディレクター、執筆活動、出版プロデュース、大学講師、金継ぎ講師など多岐に渡ります。
著書『パラレルキャリア 新しい働き方を考えるヒント100』ではこれから訪れる「大複業時代」のため働き方、働き方のサードウェーブが到来したと提唱しています。彼自身まさにカメレオンのように職種を変化させながらも、その1つ1つの要素(アイディア/コミュニティーなど)を個のプラットフォームで見事に連動させ、アップデートさせていく、そんな彼の考え方にこそ「自己編集力」のヒントが大いに隠されているはずです。彼のこれまでの経緯、6次元での様々なイベントや企画、今後考えていることなどを聞きながら、”ナカムラクニオ”という「個」に迫ります。
編集される<からだ>〜デジタル、身体、ファッション
ゲスト:金山裕樹(株式会社VASILY 代表取締役)、モデレーター:高橋幸治
「編集」を“既存の素材の組み合わせによって特定の意味を生成する技術”と考えると、毎日衣服をまとう私たちは誰かがデザインした服という素材を絶えず自らの手で「編集」していると言えます。しかも、どんなに「洋服になんか興味がない」という人であっても一年中裸で過ごす人はいないわけですから、ファッションという領域においてはまず例外なく「編集」が介在していることになります。
その際、どの服を選び/どの服を選ばないかの基準は個人の審美的な好き嫌い、機能面での着心地の良し悪しをはるかに超えて、社会的な規範、文化的な慣習、さらには時代性との距離感、そして<私>の「身体」への適合(あるいは意図的な不適合)などなど……、数え切れないほどのコンテクストが存在しており、その文脈をどう捉えるかが「編集」の奥義のひとつと言えるでしょう。
今後のITの進化という側面から考えてもファッションはスポーツと並んでデジタルテクノロジーの主戦場であり、同時に、人工知能やロボットとの共存の中で動揺する<私>の最後の砦である「身体」に深く関わるものです。今回は我が国最大のファッションコーディネートアプリ「IQON」の開発元である株式会社VASILYの金山裕樹代表取締役をお迎えし、人間の「<からだ>を軸にした「編集」、さらには「身体」とデジタルテクノロジーとの未来をファッションを媒介に考察してみたいと思います。
第一部ゲスト:ナカムラクニオ Kunio Nakamura

1971年東京生まれ。ブックディレクター/ブックカフェ「6次元」店主。著書は『人が集まる「つなぎ場」のつくり方―都市型茶室「6次元」の発想とは』(CCCメディアハウス)、『さんぽで感じる村上春樹』(ダイヤモンド社)、『パラレルキャリア』(晶文社)、責任編集短編小説集『ブックトープ山形』(東北芸術工科大学)など。金継ぎ作家としても活動し、全国でワークショップを開催中。http://www.6jigen.com
第二部ゲスト:金山裕樹 Yuki Kanayama

第二部モデレーター:田中佑典 Yusuke Tanaka

1986年生まれ。福井県福井市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒業。クリエイティブエージェンシー「Yes, I am.」でのアシスタントプランナーを経て、フリーランスへ。大学時代に自身で立ち上げたカルチャーマガジン「LIP」を、現在は日本と台湾をつなぐカルチャーマガジンとして刊行。アジアにおける今後の台湾の重要性に着目し、日本と台湾を行き来しながら、日台間での企画やプロデュース、執筆、クリエイティブサポートを行う。 http://lipbox.p2.weblife.me/
第二部モデレーター:高橋幸治 Koji Takahashi

1:30 PM - 6:00 PM JST
- Venue
- デジタルハリウッド大学
- Tickets
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学生 SOLD OUT ¥2,000 一般(早割:先着20名様) SOLD OUT ¥2,500 一般 SOLD OUT ¥3,000
- Venue Address
- 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア 3F Japan
- Directions
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JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅 聖橋口から徒歩1分/東京メトロ 千代田線「新御茶ノ水」駅B2出口直結/東京メトロ 丸の内線「御茶ノ水」駅出口1から徒歩4分/都営地下鉄線 新宿線「小川町」駅B3出口から徒歩6分
- Organizer
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Editors’ Lounge 事務局345 Followers
