日仏対談シリーズ「ル・ラボ」 vol.15:エリー・デューリング(哲学者)×柄沢祐輔(建築家)×清水高志(哲学者) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T09:22:16+09:00 Peatix 東京日仏学院・横浜日仏学院 日仏対談シリーズ「ル・ラボ」 vol.15:エリー・デューリング(哲学者)×柄沢祐輔(建築家)×清水高志(哲学者) tag:peatix.com,2017:event-254732 2017-04-13T19:00:00JST 2017-04-13T19:00:00JST 日仏対談シリーズ「ル・ラボ」 vol.15 「哲学者の家:建築と現代思想」 登壇者:エリー・デューリング(哲学者)×柄沢祐輔(建築家)×清水高志(哲学者) 日時:2017年4月13日(木)19時~21時 会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ 入場料:一般1,000円(当日現金支払い)、学生・会員無料 ※ご予約された方は、遅くとも18:45 までにお越しください。それ以降を過ぎると、キャンセル待ちの方にお席をご案内させて頂くことがございますので、ご了承ください。 同時通訳付 哲学の1級教員資格を持ち、フランス国立高等師範学校を卒業し、現在、フランス国立高等美術学校(ボザール)で教鞭を執る哲学者エリー・デューリングと、アルゴリズムを用いた建築を研究する若き日本人建築家・柄沢祐輔、フランスの科学哲学者ミッシェル・セールの専門家・清水高志による、建築と哲学をめぐる鼎談。 「哲学者にとって家は、しばしば瞑想の純粋な対象であった(ハイデガーは『建てる、住まう、考える』を書いた)。 とはいっても、哲学者は家に住まい、そこで生活し、家を強く求め、そこからプロジェクトが生まれるに至る。こうして建築家が登場し、思考の場所を作る。しかしながら建築は、それ自体がすでに行為としての思考であるから、この結合によって新しいアイディアが、あるいはライプニッツが「思考遊び(Drôle de Pensée)」と呼ぶところのものが生まれるのを待たねばならない。 柄沢祐輔による「S-House」は、哲学者の清水高志のためにデザインされた住宅だ。埼玉の閑静な町に突如現れたUFOのような、この建築の「ハイパー・オブジェクト」を巡って、柄沢と清水と哲学者エリー・デューリングによる最初の鼎談が2016年に行われた。企画を実現したのは「10+1」誌である(http://10plus1.jp/monthly/2016/08/pickup-01.php)。柄沢、清水、デューリング、それぞれが扱う研究をふまえながら、2016年の議論が今日新たな地平に向かって展開する。思考の強度が高まる場所、三人の思考の収斂点や結び目を、時間をかけて確認することを期待しながら。」(エリー・デューリング) エリー・デューリング(Elie During) パリ第10ナンテール大学の講師として現代フランス哲学について教鞭を執る。フランス大学研究院のジュニアメンバー。時空間の概念についての研究は、メタフィジック、科学哲学、美学の交差点を扱っている。フランス大学出版局(PUF)より、ベルグソンについての著書を多数出版。物理学者ポール・ランジュヴァンについての書籍『Le Paradoxe des jumeaux : deux conférences sur la relativité』(PUF)も近頃再版された。他に、ムービング・イメージについての研究書『Faux raccords : la coexistence des images』(Actes Sud、2010年)がある。近日出版予定として、「軌道の条件」をテーマに扱った『Temps flottants』がある。また同テーマについては、「アールプレス2」誌(2017年2月~4月号掲載)や「Esprit」誌(2017年3月)に論考を寄稿している。 清水高志(しみずたかし) 哲学者、東洋大学准教授。ミシェル・セールの思想を掘り下げ、セールの影響の強いピエール・レヴィ、ブリュノ・ラトゥールらの動向も意識しつつ、ポスト・ポスト構造主義の理論を独自に模索する。主な著書に『ミシェル・セール――普遍学からアクター・ネットワークまで』(白水社、二〇一三年)、主な訳書に『作家、学者、哲学者は世界を旅する』(水声社、二〇一六年)。現在、ハーマン、メイヤスーらの二一世紀哲学と、ヴィヴェイロス、ストラザーン、デスコラら現代人類学の新動向を論じた新刊を準備しつつある。 柄沢祐輔(からさわ・ゆうすけ) 1976年生まれ。建築家。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科建築・都市デザインコース修了。文化庁派遣芸術家在外研修制度にてMVRDV(オランダ)在籍,坂茂建築設計勤務を経て、2006年に柄沢祐輔建築設計事務所設立。情報論的、あるいはアルゴリズム的な思考を軸とした建築・都市空間の探求を行なっており,『10+1』48号「アルゴリズム的思考と建築」特集(INAX出版、2007)では責任編集者として編集を行なった。主な著作に『アーキテクチャとクラウド──情報による空間の変容』(共著、Millegraph、2010)、『設計の設計<建築・空間・情報>設計の方法』(共著、LIXIL出版、2011)等。 「ル・ラボ」とは? 2015年春より始まった、対談シリーズ「ル・ラボ」。日本とフランスのアーティストや思想家、批評家等を迎え、日本とフランスにおける現代の課題について考察し、創造的交流の創出を目指す試みです。ビジュアルアート、舞台芸術、映画や批評等、学際的な幅広いジャンルにおける現代のクリエーションについて議論し、新たな複数の視点を提案します。 また「ル・ラボ」に登壇するフランス人アーティストや思想家たちの、日本との出会いの足跡をアーカイブとして残していきます。