芸術係数読書会:ローレンス・アロウェイ「ネットワーク:システムとしてのアートワールド」を再読する | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-17T14:40:20+09:00 Peatix 芸術係数 芸術係数読書会:ローレンス・アロウェイ「ネットワーク:システムとしてのアートワールド」を再読する tag:peatix.com,2013:event-22522 2013-11-15T19:00:00JST 2013-11-15T19:00:00JST Lawrence Allowayの「Network:The Art World Described as a System」の読書会のお知らせです。「ネットワーク:システムとしてのアートワールド」はアートフォーラム誌の1972年9月号に掲載された論考です。当時のますます複雑化しつつあるアートワールドの状況を、17世紀の版画制作技術の進歩による美術品の生産/消費量の増大から、18世紀に単を発し1960年代につづく受注制作でない芸術作品の一般化を経て成立した、一つの産業構造として読み解くこころみがなされています。1972年という年はロバート・スミッソンがインタビューで芸術家が自らの作品の価値生産から排除されていることを嘆き、「アーティストが取り込まれている装置の探求、という1970年代に現れた重大な課題は、ますます重要さを増」(1)す、と答えた年でもあります。アロウェイの論考は、このスミッソンの予言への一つの応答であると言えるでしょう。また、現代のアートワールドにも通じる構造を読み取ることもできるかもしれません。著者のローレンス・アロウェイは「Pop Art」という言葉を作った人物として知られ(2)、戦後のアメリカ美術のイギリスへの最大の紹介者であり、またキャリアの全体を通じてアンチ-アカデミックな態度を貫いた人物です。また、初期には批評家として、Independent Group(IG)にも参加しました。IGは1952年から1955年まで活動したインフォーマルなアーティスト・グループで、メンバーには画家、彫刻家、建築家、批評家などが含まれました。彼らは当時の大衆文化を作品に多く取り入れたことでも知られ、英国・米国双方のポップ・アートの先駆的存在として見なされています。アロウェイはICA館長を務めた後、活動の場を米国に移し、グッゲンハイム美術館キュレーター、Artforum編集者となる。(1)Bruce Kurtz, ed., “Conversation with Robert Smithon on April 22nd 1972”(2)これについてはアロウェイ自身がそう答えているが、IGの創設者ジョン・マクヘイルが先にその言葉を用いていたという彼の息子からの証言もある。読書会ではこちらで作成した翻訳をもとに、具体的な作品のスライドを参照しつつ進行いたしますので,英語力はそれほど必要ではありません。テーマに関心のある方のお気軽な参加をお待ちいたしております。===日時:2013年11月15日(金)19:00-21:30場所:あんさんぶる荻窪 第一会議室*会場をご確認ください参加費:1,500円 *当日学生証の提示で500円キャッシュバックいたします。定 員:8名(要予約)郵便番号: 167-0051住  所: 東京都杉並区荻窪5-15-13 1F電話番号: 03-3398-3191アクセス:JR 荻窪駅西口下車 (南側) 徒歩3分東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅西口下車 徒歩3分都バス・西武バス 荻窪駅下車 南口徒歩2分Photograph by Yuichi Kobayashi講師=辻憲行(つじ・のりゆき)1970年生まれ。キュレーター/翻訳。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。1998年から2006年まで秋吉台国際芸術村(山口県)にてチーフ・キュレーターとしてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行う。2008年から2010年まで東京都写真美術館学芸員。主な企画展(共同企画も含む)は、「アート・イン・ザ・ホーム」(2001)、「チャンネル0」(2004)、「トランスフォーマー」(2005)、第1回/第2回恵比寿映像祭(2009/2010)、藤城嘘個展「キャラクトロニカ」(2013)。芸術係数主宰。お問い合わせ:芸術係数info@gjks.org