瞑想とシアターワークが織りなす場所 〜 平静さのなかで ほとばしるもの 満ちてゆくもの | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-11-15T14:27:11+09:00 Peatix SEE Learning Japan 事務局 瞑想とシアターワークが織りなす場所 〜 平静さのなかで ほとばしるもの 満ちてゆくもの tag:peatix.com,2021:event-1993388 2021-08-06T18:00:00JST 2021-08-06T18:00:00JST 小木戸 利光 x   藤野 正寛 トークセッション in 熊野『瞑想とシアターワークが織りなす場所 〜平静さのなかで ほとばしるもの 満ちてゆくもの』日時:2021年8月6日(金)18:00 - 19:30場所:オンライン(熊野出会いの里より生配信・後日  録画配信をいたしますので、お好きな時にお聴きいただけます)参加料:2000円熊野でのワークショップ『瞑想とシアターワークが織りなす場所 〜平静さのなかで ほとばしるもの 満ちてゆくもの』の現場から、オンラインにて トークセッションをお届けします! 現地参加できない皆様、どうぞ オンラインにて ご参加ください。以下に、小木戸 利光、藤野正寛、両氏のコメントを掲載します。・・・小木戸 利光 心と身体の不調和で日常の暮らしをすることも難しかった思春期、この命が 毎瞬 呼吸を必要としているように、気がつけば、わたしは 胸のなかの行き場のない気持ちを文章や詩に表現しはじめていました。誰にも、家族にもうまく伝えることができなかったあらゆる感情は、それらが表現されることによってはじめて、その行き場を見つけていきました。芸術表現は、 良し悪しの判断なしに、わたしのことをありのままに、 生ずるあらゆる感情をそのままに 受け入れてくれたのです。やがて、それらは、音楽になり、 歌になり、身体の表現になり、舞台になり、映画になり、 本になりと、人生の折々で、さまざまな形になって表に現れてきました。今振り返れば、わたしの命は、結果的に、わたし自身に芸術療法を与えていたのだと思います。 わたしのなかの声なき声は、それらが 表現 = 表に現れることによって、その命のバランスをとっていたのだと思うのです。そののち、英国での演劇・パフォーマンス留学のなかで、そして、帰国後のアーティストとしての人生のなかで、 演劇やパフォーマンスやヨガや瞑想の叡智に触れて、 それらを来る日も来る日も実践することによって、 そうしたくるしみやつらさは、長い歳月とともに、やがて 平静さに、穏やかさに変容していきました。 今ここに在るということに満たされるようになっていくと、 わたしのむかしのあらゆる感情や声なき声さえも、外側の出来事や状況によってではなく、私自身が生み出していたのだということに気がつくようになってい きました。こうした人生のあらゆる経験を経て 生まれてきたのが、今 わたしが教育機関や企業や民間で、 皆さまと共有させていただいているシアターワークです。京都大学 認知心理学 瞑想を研究されている藤野正寛さん、慶應義塾大学 人類学とマインドフルネスを研究されている井本由紀さんに出会っ た時、瞑想という脈々と繋がれてきた叡智のなかでは、そうした人の切実な気持ちや感情や声なき声の存在は、どのように捉えられ、扱われているのだろうという大きな問いが生まれました。そこには、きっと、わたしのそれとは違いがある、けれども、最も大切なエッセンスは、お互いに 素晴らしく共通していることを 直観していました。わたしは、その人生のなかで、わたしたちの心と身体には、その時々で、" 向かいたい方向がある、望んでいる方向がある、動きたい方向がある" と捉えて、シアターワークのボディワークやドラマ・ ムーブメントワークやアートヒーリングとともに、それらにやさしく耳を澄まし、寄り添いながら、わたしたちの身体がおのずと開いていくほうへ向かっていけるよう に、丁寧に導いてゆくという道を開いていくような実践を行なっていますが、藤野さんや井本さんが実践されている、たとえば ヴィパッサナー瞑想では、わたしが芸術表現とともに心と身体の調和をはかってきたその道筋とはことなる、別の静的な方法があることが分かります。そして、両者に共通していることは、わたしたちの命に生じてくるあらゆることを、ありのままに受け入れ、認め、見ていくということ、そして、瞑想でそれらを精緻に観察し続けた先には、シアターワークで芸術とともに命がより深く望む道が開かれてゆく 先には、わたしという我を超えて、時にわたしたちの想像もはるかに超えるかたちで、この命が生かされていくような世界があったということ、それはまるで、時が満ちて、この命が環境と調和し、この宇宙の大きな流れの一つとなって流れていくようであるという ことです。わたしたち みんな ひとりひとり それぞれに 素晴らしくユニークにことなる人生や実践があることを前提に、2019年には 東京大学で 藤野さん、井本さん、そして、わたしの三者で、シンポジウム「 マインドフルネスによる実践者の変容〜 ヴァルネラビリティから生まれる対話」を行いました。わたしたちは、こうした対話や実践の共有を重ねてきた先に、 瞑想とシアターワークという2つの叡智が交わることによって、 さらに深い気づきと学びと変容があることを知り、今回 熊野にて ワークショップ " 瞑想とシアターワーク 〜平静さのなかで ほとばしるもの 満ちていくもの " を開くことになりました。熊野でのワークショップにて、そして、どなたでもご参加いただけるオンラインでの対談や研究会にて、皆さまおひとりおひとりが、世界のさまざまな叡智= 身体実践について知り、それらに触れながら、それぞれに自分が魅かれるもの、自分に合うもの、自分だけのユニークな実践が創造されていくことのきっかけづくりができましたら、とても嬉しく思います。皆さまとの出会いを、心から 楽しみに お待ちしております。どうぞ よろしくお願いします!・・・藤野正寛 姿勢を整えて座り、目を閉じ口を閉じて、自然な呼吸が生じるままにします。その自然な呼吸を邪魔しないようにそっと見守ります。鼻の入り口 のあたりで出ていく息、入ってくる息、出ていく息、入ってくる息 、、、、しばらく見守っていると、鼻だけでなく。喉や肩や腕、肺や背中、お腹や太もも、さらには足の先のほうまでもが、自然な呼吸に合わせて動いていることを感じられるようになってきます。そして、そういった動きに潜んでいたこわばりや緊張が、ふっと意識に浮かび上がってくるようになります。そういった緊張には、気づいた途端にほぐれていくものもあれば、気づいてもただそこにとどまっているものもあるし、気づいたが最後どんどん緊張が高まり大きな痛みをともなって暴れ出すものなどもあります。そういった緊張との関わり方にはいくつかの方法がありそうです。1つの方法は、そういった緊張に合わせて身体が動き出すことを見守る方法です。 緊張を見守っていると、緊張自体が変化していることがわかります 。そして、そういった緊張の変化に応じて、自然と体が閉じていったり、ねじれていったり、 あるいは開いていったり、さらには弾けたりします。あるいはまた 、1つの緊張に合わせて身体が動いていくと、次の緊張が浮かび上 がり、その緊張の変化に応じて、さらに身体が動いていったりします。 そのような動きに身を委ねていると、自分では思いもよらなかった姿勢を強いられることもあり、いつもとに戻れるかもわからなくなったりします。しかし、いつか緊張がほぐれてもとに戻ってきたときに、その緊張の連鎖が とおっていった身体の部分がすっきりと緩んでいることに気がつい たりします。このような方法は、身体をより深くほぐせる方法であ るように感じてきました。また、何か身体の動きや踊りが生まれる原初的な出来事につながっているようにも感じてきました。もう1つの方法は、そういった緊張に合わせて身体を動かすことなく、できる限り姿勢を整えたまま緊張とともにあるという方法です。これはなかなか大変な方法です。緊張の逃げ場がありません。もちろん苦行ではないので、本当にどうしようもなくなったら、 姿勢を変えて、緊張を逃してあげることもできます。しかし、姿勢を整えたまま緊張とともにあることで、緊張とより深く付き合うことができるのです。緊張と深く付き合ってみると、それまでひとかたまりだと思っていた1つの緊張の中にもグラデーションがあることや、1つの緊張に反応して別の緊張が生じてきて緊張のネットワークが 作られていくことなどがわかってきます。そして、緊張の中のグラデーションの1つ1つや緊張の周りに生じる別の緊張が生じては消えていくものであることを、少しずつ少しずつ体験 的に理解してくことができるのです。そのような理解とともに緊張と深く付き合ってみると、1つ目の緊 張に反応して生じる別の緊張は、他の誰でもない自分自身で作り出していることがわかるようになってきます。どうやらその緊張を生じさせるためのアクセルを深いレベルで意識的に踏んでいるのは自分自身のようなのです。さらに、1つ目の緊張を生じさせるためのアクセルをより深いレベルで意識的に踏んでいるのも自分自身のようなのです。自分でアクセルを踏 んでいることがわかるようになってくると、アクセルを踏むことを やめられるようにもなってきます。そして、身体とこころの根源的な緊張が少しずつほぐれ始めます。どちらの方法もとても興味深いのですが、修行者マインドの強い僕は、これまで2つ目の方法を実践してきました。そんな中、3年前に小木戸さんが僕のワークショップに参加 してくれたことをきっかけに、小木戸さんとの交流が始まりました 。その交流の中で、小木戸さんは、これまで1つ目の方法を実践してきた人なのではないかと思うようになりました。そして、小木戸さんと井本さんとともにシンポジウムを開催したり、2人が 開催されるシアターワークに参加したりする中で、その思いが強くなってきました。今回、3人で熊野で開催するワークショップや、その前のオンラインでの対談やそのあとの研究会では、これまで感 じてきたけどきちんと語り合ったことのない、『身体や心から生じ てくる声に従うこととその声とともにあることに関する共通点や相違点』について、芸術や瞑想や関係性の観点から語りあい、そこで得られた可能性を実践を通じて検証し理解を深めていきたいと考えています。そして、そのような試みが、このイベントに参加されるかたたちにとって、自分の中の声なき声との自分なりの関わり方を模索するきっかけになるといいなと思っています。 ・・・皆様のご参加を お待ちしています! Updates tag:peatix.com,2021-07-24 02:25:17 2021-07-24 02:25:17 イベント詳細情報を更新しました。 Diff#1081451