「家族」をめぐる人と制度――『事実婚と夫婦別姓の社会学』 阪井裕一郎/志田陽子(聞き手) | Peatix tag:peatix.com,2011:1 2021-08-08T13:17:59+09:00 Peatix kazu 「家族」をめぐる人と制度――『事実婚と夫婦別姓の社会学』 阪井裕一郎/志田陽子(聞き手) tag:peatix.com,2021:event-1977358 2021-07-31T14:00:00JST 2021-07-31T14:00:00JST 2021年6月23日、夫婦別姓を認めない現行の民法と戸籍法が憲法に適合しているかどうかを判断する最高裁大法廷決定が出された。その内容は、現行の制度をどうするかは国会で議論すべき問題であり、諸般の社会的事情を勘案しても、現在の民法や戸籍法の制度は憲法に違反しているとは言えない、というものだった。この判決を受けて、法学、社会学の両方で《婚姻と姓》に関する議論が再び活発になることは必至だが、裁判所が言う「社会の変化」や「国民の意識の変化」は、実際に生かされているのか。そうした実証的姿勢を実際にとった場合に、どんな議論になるべきだろうか。今の日本では、別姓を望むカップルは「事実婚」にならざるを得ない。今回取り上げる『事実婚と夫婦別姓の社会学』では、これまでの日本社会における事実婚と夫婦別姓をめぐる議論の枠組を分析し、「姓」の歴史や子どもの姓の問題、リベラルvs.保守などの二項対立の議論のもつれをほぐして、《家族の価値》をめぐる問題の本質を洗い出している。また、事実婚当事者へのインタビューを通して、それぞれの生身の人が抱える問題がいかに多様であるか、それを規範・制度が捉えきれていないのではないかという問題を描き出している。いま改めて注目が集まっている「夫婦別姓」をめぐって、《人》が実際に抱えている諸問題と議論を、社会学者が整理し、議論がどこに向かうべきか、制度のあり方にどうつなげていくべきかを、憲法研究者が聞く。 参考「家族」を擁護する――『事実婚と夫婦別姓の社会学』阪井裕一郎SYNODOS 2021.06.21https://synodos.jp/info/24351 【プロフィール】阪井裕一郎(さかい・ゆういちろう)家族社会学1981年、愛知県生まれ。福岡県立大学人間社会学部専任講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門は、家族社会学。日本学術振興会特別研究員PDを経て現職。共著書に、『社会学と社会システム』(ミネルヴァ書房、2021年)、『入門 家族社会学』(新泉社、2017年)、『境界を生きるシングルたち』(人文書院、2014年)など。共訳書に、エリザベス・ブレイク著『最小の結婚』(白澤社、2019年)。論文に、「事実婚カップルはなぜ『結婚』するのか」(『年報社会学論集』28号、2015年)、「家族主義という自画像の形成とその意味」(『家族研究年報』38号、2013年)、「家族の民主化」(『社会学評論』249号、2012年)、「明治期『媒酌結婚』の制度化過程」(『ソシオロジ』166号、2009年)など。  【日時等の詳細】場所:Zoom日時:7月31日14時~15時30分料金:1100円(税込み) ※高校・大学・大学院生は無料です。【注意事項】ご利用のインターネット環境による映像・音声の乱れが発生しても責任を負いかねますのでご了承ください。ズームのリンクを、他の方と共有したり、SNS等で拡散したりしないよう、お願いいたします。主催者以外による録画・録音はご遠慮ください。なお、後日のアーカイブ配信や録画の共有は、予定しておりません。